祈りのカルテ 研修医の謎解き観察記録

最初の頃は何となく医者になったって感じでやる気なさげだったけど、2年の研修を経て、5年後の目標を誰よりも明確に描けるようになっている姿が橘の成長を感じさせて良かったです。谷川に「一緒に病院やる？」って逢歩み寄ってみたり、かと思えば素気ない塩対応を繰り返したりと気まぐれなところも、何不自由なく生きてきたワガママお嬢さんって感じが出ていて良かったと思います。

守屋への不用意で不躾な発言の数々や、確証もないのに思い込んで決めつけてしまう視野の狭さ、失敗して注意されると「医者に向いていない、辞めるかも」と言い出す覚悟の無さ、8話では橘の未熟さや何不自由なく育ってきたゆえの甘さ、世間知らずさが全面に出ていて良かったです。これまで出番が少なくてどんな子なのかイマイチ分からなかったけど、ダメダメな姿から徐々に自分に足りないことに気付いていって成長する姿が見られたのも良かったし、谷川との何とも不器用で微笑ましいやりとりにもほっこりさせて貰いました。