着飾る恋には理由があって

真柴が葉山の名前を口にすると表情が曇ったり、釣りに誘う時の必死な様子や「本当に行かない？」っていう縋るような顔など、言葉にはっきり出さなくても真柴のこと大好きなんだなって伝わってくるところが良かったです。毎回エンディングに流れる藤野サイドの映像を見ると、マイペースで真柴を振り回しているように見えて、実は藤野の方が真柴への想いが強そうなところにもキュンとします。

あの飄々とした雰囲気があのこだわりのない感じがサラッと見てる方のストレスまで軽くしてくれる存在。誰かがキスシーンはアクションって言ってたけど、スッと繋ぐ手とか女の子をきゅんきゅんさせる仕草がとてもキレイ。かっこいいな。

もっと思いっきり好きと言えばいいのに、あいまいでつかみどころがない駿にウズウズします。絶対好きなのにあいまいな態度でいて、好きをちらつかせる態度がさりげなくてめちゃくちゃキュンとします！付き合う前のすごくときめく感覚をうまく表現できてるな～と思いました。

もうちょっと信念がある人なのかと思いましたが、真柴に好きかもといってふらふらしたり、はっきりしないところがあるので男らしくないなと思いました。ただのなよなよしい男子になっていてもったいないです。料理の腕は確かみたいですね。

真柴ちゃんからしたら、わたし振り回されてる！わたし達付き合ってるの？！って思っちゃう駿の言動だけど、ドラマの最後のおまけを見たら、むしろ自分の片思いかもしれないと思いながら行動してる誠実な駿の想いがわかって、同時にドラマ全体の駿の行動はずっと豆柴真柴が好き！って言ってるようなものだと思えてきて、もうキュンキュンしてしまいます！

真柴をからかう時の小学生男子みたいなノリと「相手を信じて任せる」と仕事について助言する時の真剣な表情のギャップが良いですね。基本明るくて社交的なんだけど、過去を語る時にはちょっと陰も感じさせて、本当はどういう人なのかイマイチ掴みどころのない雰囲気が魅力だと思います。手を握ったり上着をかけてあげたり、胸キュンシーンもキメ過ぎずにサラっとこなして、計算高く見えないところも良かったです。

さりげなく手を握った瞬間もうニヤニヤが止まりませんでした。好きなんだよな～っていうのが優しい表情から伝わってきて最高です。普段のおちゃらけたキャラと男らしい一面、ギャップの見せ方が上手いですね。幸せな気持ちになります。

はるちゃんに真柴ちゃんは恋愛対象じゃないの？と聞かれて、照れてごまかす駿の態度にキュンとした！クールなようで全然クールじゃなくて、気が利いてて優しくて、いつもテンパってる真柴ちゃんやみんなに美味しいお料理を振る舞ってくれる、最高の同居人！しかもイケメン。これでフリーとは信じられない。過去になんかあるんだろうな。

ドラマ内の駿とくるみの掛け合いがテンポ良く、軽いイメージの役を演じている横浜流星さんが新鮮で良かったです。どこか影を感じさせるところは横浜流星さんらしさもあり、演技力の良さが伝わってきて引き込まれて見てしまう素晴らしい演技だと思います。

気さくでよく喋る明るいキャラクターが新鮮でした。初対面の相手とも積極的にコミュニケーションとっていくけど、自分の内側は見せないというか、相手が踏み込むと壁を作って防御して、表面的な付き合いしかしなそうな陰を感じさせるところも良かったです。料理をしている時の真剣な表情も、普段のおちゃらけた姿とギャップがあって格好良かったです。

身も心もミニマリスト精神で溢れている駿は、一見人当たりがよく見えるけど、すごく人の内面をよく見ていて、合わないと思うとサッと壁を作ってしまうギャップに驚かされます。でも、色んな苦い経験を味わってきたであろう心の闇を、たまに見せる無表情の中に強く感じます。こういう、感情のスイッチをささいな変化で見せられるのは、流星さんならではの魅力だと思います。

髪が短髪になったからかいつもの爽やかボーイよりもイマドキ男子という感じで新鮮でした。最初登場した時にはえ？これが流星くん？って思うほど誰だかわからなかったです。イケメン度は少し下がったような気がしますが、これはこれでいいなと思います。

駿はキッチンカーの店主なので、ドラマでも早速料理シーンが出てきました。フライパンをふるったり包丁を握る感じが自然でよかったです。また今回は人との距離が遠い、でも本当はちょっと違うという役なので、くるみを心配して駿の表情が揺れて、どうしようかな、というのがとても伝わってきました。寝入ってしまったくるみを触らないように起こそうとする駿はとても距離感を大事にする人なんだなと思いました。