恋と弾丸

なんか1番モヤモヤした終わり方で、これで終わり？と拍子抜け。結局何が伝えたいのかまるで分からず困惑した。桜夜さんのお父さんやクラブのママ、蝶子やジンなどすごく魅力的なキャラクターが揃っていたのにそこが活かしきれず全然登場しなかったのがつまらなかった。ただ初めから何一つ変わることなく2人の愛は固く不変ってことで終わった。桜夜さんが強すぎて他の人の入る余地はなかったのはわかるけど、ストーリーの展開がつまらなかった。映像や音楽はとても良かったのに残念でした。

あれだけ執拗に絡んでくる敵がいるのに彼女を一人にするとか危険だって分からないのだろうか？いつ何どき敵が襲ってくるか分からない、いつ死ぬか分からないって言っている人とは思えない無防備さ。そしてゆりが連れさらわれようとしているのに敵が女だからって見逃した。女には手を出すなっていうのは広い解釈で関係ない人を巻き込むなってことでしょ。桜夜さんが甘いと思う。っていうかここまできてなんだけど、なんでいつも命を狙われてるの？そこから説明が欲しい。

ヤクザとマフィアってどこが違うの？ってところから分からないけど、まぁどちらも怖い人ってことでさらっと見ています。気が狂いそうなほど好きな相手がいつ死んでしまうか分からないなんてしんどいだろうなぁ。お葬式のことまで考えて付き合うなんて並の人間には無理。ただ相手がそれだけ危険ってことは、そこに一番近いゆりも危険な目に遭う可能性が高いってこと。そろそろゆりにもSPつけた方がいいんじゃない？なんて思っていたら次回連れさらわれるらしい。詰めが甘いよ桜夜さん。

誰しも恋をしてのめり込んだらいつもと違う自分が現れちゃったりするもんだけど、夜桜さんもゆりにのめり込んだのかちょっと粘着質っぽくなっている。恋敵が出てきたら銃で自分を殺せって脅すなんて、いつも生きていることが奇跡ぐらいのところにいる人だからこその発想だなと思った。ほんとに命懸けで愛してくれるのはすごく嬉しいと思う反面、自分が別れたくなった時はどうなってしまうのかと私がゆりなら考えてしまうかも。真っ直ぐで大きすぎる愛情に溺れてしまいそうだ。

あばたもえくぼって言うものねぇ。恋したら一気に周りが見えなくなってもう誰の意見も聞けなくなる。夜桜さんのかっこよさと潔さに惚れてしまって見惚れていたけど、やっぱり薬とか暴力とか出てくるしゆりの親なら到底許せる話じゃないのも分かる。どうみてもヤクザの男より警察官の男の方が安心よ。さてさてどうやって幼馴染の口を封じるか（笑）敵が増えるほど2人は燃えるだろうけど、ゆりの親がどう出るかその時夜桜さんはどうするのか見ものだわ。

とにかく映像が綺麗で引き込まれます。ラブシーンもほんとは大したことしてなくても綺麗に見せることで想像させる演出になっているのがすごいと思います。そしてこれでもかとキメキメの古川さんの魅力にやられています。引き締まった体と流し目、色気がダダ漏れです。任侠なんて流行らないと思いますが、これが最後かもしれないデートなんて言われたら燃えること必須。恋のスパイスにはもってこいな状況なのかもしれませんね。近づいたら危険なのに近づいてしまうゆり、分かるわーと思いながら見ています。