ライオンの隠れ家

愛生とライオンがDVを受けていたことを洸人に話すシーン、それまで淡々としていたのに、急に咳き込んだり、声を詰まらせて苦しそうにしたり、爪を弄って落ち着かなかったりと明らかに様子がおかしい姿が印象的で、もしかしてX自身もそういうトラウマがあるのかなと謎に包まれた彼のバックボーンが垣間見れたのが良かったと思います。

愛生に指示を出す時の淡々とした口調や、無駄や迷いのないテキパキとした動きがXの頭の回転の早さや先の先まで読んで行動する賢さを感じさせました。声や佇まいに体温が感じられず、何を考えているのか分からない謎めいた雰囲気を醸し出しているところも良かったと思います。

洸人からのLINEを見てる時の無の表情が良かった。人間ってここまで感情を消せるんだなあって驚くくらい、何を思って何を感じてるのか全く読めないところが上手いです。まだ一言も発していない上に出番も数秒なのに、ここまでインパクトと存在感を示しているのもさすがだし、ヤバい系でも実はライオンの救世主だった系でも、どちらの展開でも違和感なく見られるだろうなって思える、絶妙な塩梅の芝居も凄いです。

めちゃくちゃ存在感ありましたね。訳アリの匂いがプンプンしました。全身白の服で帽子って目立ちたいんだか隠れたいんだか全く分からん笑。身代金の受け渡しか？ってくらい緊張感がありどうなっていくのかハラハラしました。

一言も喋ってないのに存在感が凄い。登場するだけで一気にその場を不穏な空気に変えてしまうのも、出番は少ないのに「何を考えてるんだろう」「何者なんだろう」ってどんな人なのか気になって仕方なくなってしまうインパクトの強さもさすがです。