俺の家の話

本物のプロレスラーがいることで、物語の結末に向かう長瀬くんの説得力が何倍にも増していたように思います。最終回までしっかり長州さんが出てくると思っていなかったので正直面白かったですし、妙に虚構を感じさせないお芝居がよかったです。

初登場のシーンはかなり驚きましたが、まさにありのままといった感じで、ある意味違和感は全くなかったです。元々の滑舌の悪さは相変わらずのように思いましたが、コメディ要素のあるドラマの中ではむしろそれが良かったように思います。

能とプロレスを舞台とした話だったので、レスラーの長州力が出ても違和感はなかった。さすがクドカンワールドといった感じ。ただ長州力が本人役をしていたので、演技もクソもない、まさに素の状態だった。セリフは覚えたのかもしれないが、滑舌の悪さも健在だった。

最初はただのお飾り的な存在かと思いましたが、思ったよりもちゃんと演技をしていて驚きました。天然なところがかわいかったです。最終回での寿のことを思うシーンはぐっときました。阿佐ヶ谷、次は荻窪のフレーズが頭から離れないです。

言わずと知れたプロレス界のレジェンドなのに笑いを取ることに徹底してる。棒読みに一行レベルのセリフ。多分それ以上覚えられないからだろうけど、最高。「藤波でーす」って携帯出るシーンは家族中ふっ飛んで、旦那はコーヒー吹き出してた。ポテンシャル高すぎ。

もはや役でもなんでも無い、ただの「長州力」として出ている長州さんを見ると、毎回笑ってしまいます。必ずある、やたらとバリエーション豊富な「キレてねぇよ」。完全にボケ要因として使われている長州さん。もはやどんな脇役よりも欠かせない要員です。

長州力が長州力役で出演しているというのがプロレスファンとして嬉しかったです。長州力といえば何をしゃべっているかわからないというイメージが世間ではあるのでハラハラしましたが、心配をよそにちゃんとセリフが聞き取れました。ファンの期待を裏切らない長州力はカッコ良かったです。