PICU 小児集中治療室

普通の生活の演技が自然すぎて。
それに反して、武四郎が落ち込んだ時の激しく詰め寄る演技は秀逸。桃子にみなみちゃん（大竹しのぶ）が乗り移った様で驚いた。

災害の中、医者になった友達と桃子とで無言でご飯を食べるシーン。食べ終わった桃子が言った「がんばれ、私たち」ってセリフが大好きです。桃子だって生まれたての命を一生懸命守っているんですよね。卑下するわけでもなく自分も含めがんばれ！と言った強い気持ち、好きだなー。

出産のシーンは大げさではあったしあんなには動けないけれど、あれぐらい叫んでもおかしくない状況なのは分かります（笑）我を忘れるくらい格闘して生まれた我が子を抱きしめる穏やかな顔、リアルだなー。我を忘れたことが恥ずかしくて覚えてないふりをするのもリアルでした（笑）

幼なじみであり、主人公の思い人でもある女性を、とてもナチュラルに演じていると思います。4人の幼なじみの中で一番おっとりしていて、それがゆえにちょっとだけ天然というか、鈍感なところがある、まさにヒロイン気質そのもののキャラです。4人や南さんとは、気の置けない雰囲気を自然に表現していると思います。これは生田さんの芝居がうまいというよりも、うまく配役にはまっているという気もしますが、何にせよ見事にいい感じなのでキャスティング成功だと思います。

バスガイドさんとしての制服も似合っているし、今回心臓病の子供のためのバスガイドも落ち着いた声で子供に気を配りながら丁寧に仕事をしていたのがとても良かったです。武四郎に南ちゃんのことを言えない気持ちが涙になったのでしょう。溢れる涙が止まらなくてそのいじらしさがよかったです。

初回に武四郎の家で大きなお腹を抱えて「おかえりー」と出てきた時はあんまり自然だったので、武四郎と結婚したのか？と思ったほど。武四郎の母を「みなみちゃん」と呼んだりなじみすぎている幼馴染。女同士の会話にタジタジな武四郎も含めていいコンビです。