おじさまと猫

ステージで演奏する神田を見て大興奮する姿、いつもの頼りになって落ち着いた雰囲気とギャップがあって可愛らしかったです。「ふくまる君のパパさん」があんな見事な演奏を披露したら、そりゃびっくりしてテンション上がっちゃうよなあ。神田の家でふくまるに再会した時の嬉しそうな、ホッと安心したような笑顔も2人をずっと見守ってきたもみじらしい愛情が滲み出ていて良かったと思います。

武田さんにしてはこのドラマの役はあんまりハマッてないんじゃないかな、と思ました。これは武田さんが悪いというより、キャスティングが悪いですね。明らかに雰囲気があっていません。もうちょっと元気な感じでやれればいいんですが、ちょっと難しそうですね……

店を早上がりしてまでふくまる捜しを手伝ってくれたり、ビラ配りのコツを教えてくれたり、積極的に協力する姿が頼もしくて、途方に暮れていた神田にとってすごく心強くて頼りになる存在だったろうなあ。ビラの枚数や配り方の指示も的確で無駄がなく、もみじがいたから有力情報が得られたんだろうなと思います。

見るからに明るくてフレンドリーで、人柄も良い感じは伝わってくるけど、なんとなく押しつけがましい接客態度に小さくイラっとすることも。相手が神田さんや日比野さんといった年上男性なら、彼女の言うままに全部受け入れてしまうだろうけど、こんな店員に善意の押し付けみたいにグイグイこられたら、逆に引いてしまいそうになるわ。

神田の時もそうだったけど、日比野にも大量の猫グッズをお勧めしていて、その嬉しそうな表情や笑顔が猫たちへの愛情の深さを感じさせて微笑ましかったです。手に持ちきれないくらい次々に品物を選んでいくけど、何だか楽しげで全然押し売りっぽい感じがしないところも良いですね。猫も飼い主も快適に最善の環境で過ごせるようにという店員としての使命感や責任感が伝わってきて、神田が常連になって色々相談して頼る説得力がありました。

ふくまるの手術に不安がる神田の気持ちに寄り添いつつ、なぜ去勢手術が必要なのかを分かりやすく説明するシーンが良かったです。ふくまると神田のことを心から気遣って応援していることが伝わってきたし、動物を飼うということの責任についてしっかり説く姿はペットショップ店員としての強い責任感を感じました。神田との会話の距離感が以前より近くなった気がして、こうやってたびたび訪れては色々相談しているのかなあとほっこりしました。

ふくまるに家族が出来ることを自分のことのように喜ぶ姿が印象的でした。嬉しさだけではなくホッと安心しているようにも見え、ふくまるの運命を心底心配していたこと、もみじの深い動物愛が伝わってきました。猫砂やトイレなど、必要なものを次々神田に渡していくウキウキ楽しそうな姿も微笑ましくて、ふくまるが幸せになれることが本当に嬉しいんだなと見ていてほっこり温かい気持ちになれました。