アンメット ある脳外科医の日記

星前先生と成増先生の会話が聞けば聞くほど面白い。2人ともノリがいいし喋り方も似せてきてめっちゃ面白い。緊迫したシーンも多い中、おちゃらけもほどほどあったので暗くなりすぎなかったしチームワークの良さも感じられてよかったです。

千葉さんは同郷なので評価は甘めです。星前というキャラは一番わかりやすくいい奴です。三瓶のようなコミュ症ではないし、綾野のようなメランコリックさもなく、真っ直ぐな人。だからこそ要所要所で定規みたいに、引かれた線が歪んでないかを確かめる役割になっている。そういう真っ直ぐさは個性にしづらい。三瓶や綾野のような役の方が役作りはしやすいという面がある。そんな中で千葉さんは星前のキャラの良さをうまく引き出したと思う。

ミヤビちゃんに関わる男性の中で最も偏りがない意見の言える先生は暴走気味の三瓶先生を宥めたりミヤビちゃんのことを同僚目線で支えてくれたりとみんなの中でいいバランスを取っていると思います。茶化すところはアドリブなのか分からないほどナチュラルで面白いです。

動かない三瓶先生と動く星前先生のバランスがとても良くて、どこまでがセリフか分からない他のキャストとのわちゃわちゃした感じが和やかなムードを作ってくれます。病気を扱うシリアスな場面もあるけれど楽しそうな職場でいいなーと思います。

自分の母親のことを話す場面でセリフを噛んでしまったけどそのまま放送された。だけどそれは取り直しが必要ないほどの熱量が詰まっていて物語には十分だと判断されたからなのだろうと納得した。お母さんに対しての後悔が伝わってきて素晴らしかった。