主婦カツ！

エンディングは若干都合の良い感じもしましたが、変化を求めたり努力したりしている人たちを応援する内容になっているのは、やっぱりNHKだな、と思いつつも、いい内容だったなと思います。父母、姉弟と、家族全員が先に進もうとしている雰囲気が良かったです。現実はこんなにうまくいかないだろうな、と思いつつも、そういう面も比較的ちゃんと描いているので、あまり現実離れはしていない感じでした。自分もちょっと努力してみようかな、と思えるドラマでした。

自由すぎる旦那さんの行動に最初は心配でハラハラみていましたが、鈴木保奈美さん演じる夏子さんが本当に素敵。華ちゃんに対しての対応もこんなお母さんが欲しい～と強く思ってしまいました。一緒に考えるのも黙って子供を信じ見守るのも辛いですよね。一緒に働くのも良いですよね。どこにいても存在感のある人なんだろうなぁ。専業主婦だったとは思えないプレゼン力！憧れるちゃいます。宝屋の皆が幸せになってくれるといいなぁ。夏子さんの人柄なのか家族もそれぞれが皆の事考えてて今回もほっこりさせてもらいました。

次の展開が何となく分かるようで楽に観やすい、と思いました。
アルバイトやパートの自己判断で、妊婦のお客様には荷物を後でお届けする、お店が困っている時には飛び込みの営業もOK、と
正社員でなくても自由に行動できる時代になってきているんだな、と思いました。
昔ながらの「おせっかい」を見直され、主婦歴を活かしどんどん意見を言うのもあり!と表現されているようでした。
効率よく働き、お客様に喜んでもらって売上に繋げる。
その為には年齢も経験も立場も関係なく自由に意見を出し合う、そうなれば素晴らしいと思います。
観る側のターゲットは主婦層のようですが、どちらかと言えば雇用している方が観ると良いのかな?と思いました。
全体的にも個人それぞれの生き方を大事にする、といった感じが受けとれました。
視聴者の意識を変えていこう、と考えられた内容だと思いました。

同じく専業主婦として一話から楽しくみています。主婦イコール暇という働いている人たちに、主婦も忙しい！と主婦をなめるな！と立ち向かう夏子は頼もしく感じます。二話では、主婦ならではのアイディアで、街の人たちのつながりもつくり、スーパーにも貢献できる企画をつくりあげた夏子。わたしも小さな子どもがいる専業主婦としてこどもに家庭ではできない経験をさせてあげられ、地域の人とかかわれるこんな企画があれば参加したいなぁと思ってしまいました。いろんな世代のいろんな人がかかわることで、子育てに悩むわたしたちも助けられることが多いです。今の日本の若いママたち、とくに専業主婦のママたちのかかえる問題にも向き合ってるなーと感じました。夏子の娘の妊娠、岡野の妻が実はグランデ本部の上層部だったなど、今後の展開が楽しみです。

ヒロイン夏美の「トントン拍子に行くはず」という様子と現実とのギャップに、ヤッパリと思いながらも、鈴木保奈美の落胆した演技に共感してしまいました。主婦はプロデューサー、あるいは秘書的な仕事を引き受けているのに、家族や周囲の男性に仕事として評価されない気持ちは痛いほどよくわかります。それでも宝屋では認められて本当に良かったです。ただ宝屋は閉店目前の傾きぶりで、今後一難去ってまた一難の夏子が気の毒ではあります。
子供達の生意気な父への賛同ぶりにも、無責任さにイライラしましたが、リアルでなんだか身に沁みました。