わたし旦那をシェアしてた

恭平が晴美を選んだと知って「納得できない」と悔し泣きをする姿や、終盤に「ごめんなさいね～」とドヤ顔で指輪をはめたり、パーティーの準備中に悪戯っ子みたいな顔でつまみ食いをしたり、加奈子の喜怒哀楽がはっきりしていてお茶目な加奈子のチャーミングさとコミカルさを、ドラマのシリアスな雰囲気を壊さず絶妙な塩梅で表現していたと思います。強い大人の女性に見えるのに、少女のように感情が分かりやすいところがとても可愛くて魅力的でしたし、それを自然に嫌味なく演じているところが素晴らしかったです。

「どうして見殺しにしたの？！」と茜を責めていましたが、恨みがましさがあまりなくて、ただシンプルに何故愛する人が死ななければならなかったかを知りたいだけというニュアンスが強かったところがさっぱりした性格の加奈子らしくて良かったです。文江には何を言っても無駄と諦めてしまう茜に喝を入れるシーンが格好良く、母としての加奈子の強さを感じることが出来ました。

お題の謎を解く真剣なシーンなのに恭平との思い出が頭をよぎって思わずデレっとしてしまったり、文江に「お母様、お母様」とあからさまな作り笑顔でマッサージしてご機嫌を取ったり、シリアスなドラマだけど加奈子のお茶目でコミカルな一面がエッセンスになっていて、程良い軽さと笑いを演出していると思います。クールビューティーな見た目からは想像出来ない豊かな表情の変化が魅力的です。

一見取っ付きにく雰囲気を醸し出す才色兼備なシングルマザー役が三人の中でも一番のハマり役。年の功でアドバイスするシーンがかなり様になっていて、いつも頼れる感じはご本人の持つ落ち着いた雰囲気によるものなのかな。

恭平との出会いのシーンがめちゃくちゃ乙女で可愛かったです。出会った初日に「あなたについていきます」って言ってしまったり、診察室でもうっとり恭平に見とれていたり、3人の妻の中で一番見た目がクールな雰囲気なのにそのギャップが人間味があってチャーミングでした。

自立していて強い女性だけど、母であるが故の弱さが垣間見れる繊細な演技が好きです。透に「お母さんを信じられない？」と問う時の縋るような眼差しが特に印象的で、息子に疑われたショックの大きさと悲しさが伝わってきて胸が痛くなりました。4話は透のことだけでなく、元夫に不倫を疑われたり慰謝料を請求されたりと葛藤したり辛そうな表情を浮かべることが多かったので、終盤で透と一緒に朝ご飯を食べる時の幸せそうな笑顔がより輝いて見えたのも良かったです。

クールビューティーな見た目と落ち着いた低い声の影響か、母親という印象があまりない女優さんだったのですが、妊婦の絵理を邪険に出来なかったり、子供が保護されて泣き崩れる茜を切なそうに抱きしめたり、眼差しや仕草に優しさや温かさが滲み出ていて母性を感じさせる演技がとても上手いんだなと驚いています。「美のカリスマ」って自分で言っちゃうところもお茶目で可愛かったです。

久々にTVで見た気がします。若い頃からクールで素敵な人ですが、ピリッとした空気感の迫力ある演技が好きです。シングルマザーの強さと弱さの演技が可愛いくもあり、怖くもあります。ちょっとスレたような役柄と髪型も似合っています。

知性と色気を兼ね備えていて、いつも冷静な判断で安定感のある存在は彼女にしかできない役どころだね。まるでチャーリーズエンジェルみたいな正義感。頭脳派だから何か企みそうならこの人かな？と思わせるところも含めて女性の怖い部分も教えてくれる存在だね。

2話で晴美を元夫から守ってあげるシーンが格好良かったです。元夫の挑発的な言葉も笑って受け流すなど、大人の女性の余裕が感じられて頼もしかったです。晴美と沙紀の仲直りシーンでは「娘って良いもんだね」と号泣して笑いを取りながらも加奈子の情に脆くて優しい一面もしっかり表現していて、親近感が湧きました。

むくれた唇で口元が汚らしい気がして彼女のモデル時代は支持していなかった。モデルってのは顔が不細工でもプロポーションとセンスさえあれば一流になれるんだなって、不思議にすら思っていたが彼女を見直したのはキムタクの「ロングバケーション」。おとなしくて控えめなキャラに徹してマルな女優さん。

綺麗でスタイルも抜群なので「美のカリスマ」という枕詞がぴったり合っています。若々しいけど無理してる感がなく、息子への口調などはちゃんとお母さんぽくて生活感があるところも良かったです。３億円を目にした時の目がくらんで頭を押さえる姿とか、自分が妻①だと知った時のドヤ顔などコミカルな一面も見せてくれて、格好良さとチャーミングさを併せ持った良いキャラクターを作っていると思います。

久しぶりにドラマで見られてうれしい。かっこよさは健在であんなお母さん素敵。大きな男の子がいる母親役がとてもしっくりきてたし、凛としていてさすがだった。一人の男をめぐる女同士の争いやお金に執着する見苦しさも上手に表現していた。