アンナチュラル

毎回九部とのテンポの良いやりとりが好きでした。からかったりおちょくったりしても、市川さんのサッパリサバサバした雰囲気のおかげで全然嫌な感じがせず、九部を弟みたいに可愛がっていることが伝わります。だからこそ、最終回で九部の正体を知った時の「嘘だよね？」と動揺して涙する姿に胸が痛くなり、東海林にとってUDIにとって、いかに九部の存在が大きなものだったかをより際立たせてくれたと思います。私服衣装も毎回オシャレでばっちり着こなしていて、コーディネートを見るのも楽しみでした。

9話は重たいシーンが多かったので、東海林の明るさにいつも以上に救われました。特にラボの重たい空気に耐えかねて慣れないダジャレを言うシーンが可愛くて、ドラマの雰囲気を壊さない程良い笑いを誘ってくれました。

あまり深く描かれることはないけど、ドラマに一番なくてはならない調整役だと思います。4話の乾いた笑いかたがツボでした(笑)

ミコトや九部とのテンポの良い会話が大好きです。「本当にこの人たちは実在するんじゃないか」と思わせてくれるような、彼女たちの日常を垣間見ているような自然な話し方や会話の間がとても良いです。特に8話の「無縁仏まっしぐら～」というやけくそ気味な言い方が面白かったです。市川さんの変に芝居くさくナチュラルなのに素人っぽさがない、絶妙な演技のバランスは素晴らしいと思います。

昔から好きな女優さんでしたが、ナチュラルで地味な顔立ちのせいであまり目立っていなかったように思います。でもこのドラマでは婚活を頑張っていたり、年齢がやっと見た目に追いついた印象で、役にとてもはまってます。

7話で横山の遺体に自分が着ていた上着をそっとかけてあげるシーンが印象的でした。慈しむような柔らかい表情を見せたことも新鮮でしたし、上着をかけた後、そっと背中の傷のあたりを撫でるような仕草もしていて、こんな亡くなり方をしてしまった横山へのやるせない気持ちや切なさなど、ご遺体に対する東海林の個人的な思いが感じられる演技がとても良かったです。

とってもお茶目でＵＤＩラボを明るくしてくれる存在。感情表現も豊かです。シリアスな事件の中でも、東海林さんが絡むシーンはくすっと笑えるシーンが多い。後輩の六郎くんをからかったり、いじったりする様子もとても微笑ましいです。

合コン等に力を入れているような、とても楽観的に見えるところもありつつ、仕事はきちんとこなし、細かい不審点も見つけ出すというカッコいい部分も見せる役柄を、しっかり物にしている感じがあります。
キャラクターを作りすぎていない自然な感じが、とても見やすいです。

6話は殺人事件の容疑者になってしまう災難に見舞われますが、パニくる様子や表情、話し方にどこかコミカルさが感じられ、深刻になり過ぎない程良い軽さのある演技が東海林らしくて良かったです。「ミコトは自分のことを話さない」と言うシーンは、本当の自分をさらけ出してくれないミコトに対する寂しさや不満が表情から伝わってきて、台詞とは裏腹にミコトに対する友情がしっかりと感じられたのが良かったです。

マジで演技うまい

この人の独特な感性が好きだ。どんな役をしても自分の感じをさらりと出して演技をする。それが全く嫌みなくいつも緩やかな風を吹かせているようで見ていてとっても心地よい。今回も難しい職業の女性で内容も殺人などだけど、この人がいるとそれもほんわかしてくる。

一癖も二癖もあるキャラ達に囲まれる中で、一番俗っぽく人間味のある感じが好きです。お菓子を美味しそうに食べたり、恋愛の苦い思い出を嘆いたりと、シリアスな中のガス抜き役というか道化のような存在かと思いきや、仕事をきっちりこなす姿は格好よく、市川さんの演技力あってこその役柄だと思いました。

ミコトも中堂も久部も羽目を外すようなキャラではないので、東海林の存在はこのドラマになくてはならないと思います。彼女がいることで重いテーマのドラマにほど良い軽さと明るさが加わっていると思います。5話で飲んだくれるシーンも「酔うと面倒くさい女」をチャーミングに演じていて面白かったです。

さばさばしたタイプの東海林さんは、見ていて、気持ちがよい感じがします。重い過去を背負ったミコトにとっては、なくてはならない仲間のような感じがします。合コンに燃えてる感じは、重いテーマのこのドラマの中では、東海林さんの存在は、不可欠です。

このドラマの中で1番好きなキャラクターです。頭の回転の速さ、諦めずに結果が出るまでトライするガッツ、若い久部をからかって遊ぶチャーミングさを台詞の間や仕草、豊かな表現力で魅力的に演じていると思います。

ヒロインである石原さとみさんの同僚役ということで、相性は合うのかな？とはじめは少し心配していたのですが、良き理解者で同志という役柄がしっかりマッチしていてふたりの事件解決までのやりとりが見ていて楽しいです。ヘアスタイルや服装もおしゃれで、石原さんとはまた違う大人の理系女子を演じていてさすがだなと思います。

上司に対しても媚びずにズバっと何でも言ってくれるし、死因特定のためにあらゆる可能性を考慮して助言をしてミコトをサポートする姿はとても頼もしくてカッコ良いです。こういう仕事が出来てサバサバした女性役が本当によく似合います。ミコトとのテンポの良い掛け合いも仲の良さや信頼関係が伝わってきて良いですね。

東海林の男らしさすら感じるさっぱりとした雰囲気が市川さんのイメージと合っています。久部に難しい専門用語や知識を説明するシーンが何度かありましたが、抑揚のつけ方やセンテンスの区切り方、仕草、表情の変化などで単なる説明台詞ではなく東海林の言葉として話しているのが伝わってきたのが良かったです。

登場人物の中で一番好きです。石原さとみさんを超える勢いの演技派だと思いましたし、主役をうまく引き立てていてとても好感が持てました。ミコトとの掛け合いが楽しくて、早口でデリカシーのないことをまくし立てるシーンが面白かったです。シリアスな内容でも夕子の明るさでホッとできました。

理系女子といったらまず名前が挙がる女優さんの一人だと思います。
クールな目元と細く長い指で器具を操作する所作はザ・リケジョと言っても過言ではないでしょう。
異性にアピールしすぎないオシャレに好感がもてます。

ちょっとテンションがおかしい感じが逆にありそうだなと思えました。解剖の世界ならではの自虐ネタで盛り上がって笑ってるテンポの良さが海外ドラマを見てるようで良かったです。シャイなイメージがあったので意外性があっていいと思いました。

独特の雰囲気がある女優さんで、ドラマの良いスパイスになっていると思います。今回も、ご遺体があっても豪快に笑い飛ばすようなサバサバした役を演じていますが、表情や声のトーン、台詞のニュアンスのセンスが良く、単なる無神経な女性にならないようバランスを取っていて上手いですね。