僕らは奇跡でできている

始めからとにかく光っていて、存在感のある演技に惹きつけられ、登場シーンがとても楽しみでした。ご近所のおばさんの真似をするところが特に好きで、最終回までに本人が登場するのかどうか楽しみな気持ちにさせられました。

好きな女優さんでもあり、きっとストーリー上で重要な役どころに違いないと最初から直観してドラマを見ていました。前回で主人公との関係が明らかになりましたが、初回から通して、主人公との微妙な関係性の演技や心情の表現が印象に残っています。さすがという感想です。

戸田恵子の実力を十分に発揮している回でした。今までの流れでは陽気でコミカルな家政婦さんというだけだったのに、突如身元が明かされてからは、軽い雰囲気は残しつつ深刻な態度や悩みぬいている感じが出ていて、もう苦しんだ母親にしか見えなくなっていました。

戸田さんが下手というわけではないのですが、芝居が舞台のように動きが大袈裟で、バランス的に浮いている感じがします。他の方がテレビ的な演技だけに余計にです。小林薫さんや高橋一生さんとのシーンだとそうは感じないのですが、他の女優陣とシーンではちょっと違和感があります。

戸田さんが出てくるシーンを見るたびにクスッと笑ってしまいます。
こういうおばさんいるなぁ、こんな家政婦がいたら楽しいだろうなぁと思いながら見ています。
主人公との噛み合わない掛け合いも、このドラマの中の楽しみとなっています。

家政婦の山田さんは戸田さんじゃなきゃだめなんじゃないかやと思うくらいの完璧なハマり役。
相河先生との会話や、山田さんの大河原さんとの話がとても面白い。会話の間も絶妙で大好き。
勝手にゴミを捨てたり掃除しようとしたり、ちょいちょい相河に怒られている姿も全然めげてなくて面白い。

主ストーリーには今のところ直接関係なさそうに思えますが、存在感ある演技で、気になる登場人物です。これまでの、そしてこれからの主人公とのかかわりが、楽しみです。好きな女優さんですし、自分と同世代という点でも興味を持っています。