竜の道 二つの顔の復讐者

無駄に豪華なキャスト。大物感は十分あるけど行動がハンパ。この人が演じているので「きっと本当はいい人」路線で行きたいのかと思うけど、もっと闇を抱えた表現のできる俳優の方がいいと思う。この人の目には、良識を感じるけど、狂気は無い。

日本を牛耳る曽根崎の威厳と迫力が半端ないです。彼が出てくると、一気に空気がピリピリして、見ているこちらまで緊張してしまいます。ですが、厳しい態度を取りつつも、竜一に情けをかける優しさが垣間見えるところが、鬼になりきれない感じがして好感が持てます。

西郷さんの、このような役は、珍しいですが、さすが、重みがありました。

政財界ともつながって裏社会では絶大な力を持ってるヤクザなんでしょうけど、どことなく迫力に欠ける感じがする。竜一に興味があってなんとなく温情をかけてるみたいだから、そのせいで甘く見えるのかもしれないけど。無償で、あからさまに手助けすることはないけど、今後も要所要所で竜一に力を貸すことになる人なのかと想像。