西郷どん

良い役、演技も上手い。ドラマを支えている。のだが、体型がこの時代にあっていない。なんで、あんなに太っているのか？何食ってる、みんなひもじいのにと思う。彼が悪いわけではないが、キャストの人選が違うと思う。

正直、お世辞にも演技が上手いとは思えないのですが、時代の流れや思想の違いで吉之助や大久保たちが変わりすれ違っていく中、一人変わらずいつも朗らかでおっとりとした熊吉の存在にホッと癒されていました。塚地さんだから出せるこの温かい空気感は重く辛い展開が多かったドラマ後半の救いだったと思います。

自然体の演技で、塚地さんに合った役柄だなと思います。
ドラマをほんわかとしてくれる、心を温かくしてくれる存在です。
演技も素朴さが出ていて、ドラマ内で自然に溶け込んでいて、上手だと思います。
このキャラクターが好きです。

塚地さんは小太りで丸顔をしていると同時に表情も豊かです。田舎の気の良いおじさん役が板についます。
重い話の多い大河ドラマの中にあっては、このような人がいるとほっとさせられます。
また、西郷が育った環境の良さを感じ取ることのできる人物のように感じました。

お笑い芸人さんは芝居がうまい、とよく言われますが、塚地さんを見ているとそのとおりだと思いますね。西郷どんでは「熊吉」ですが、西郷家に長く仕え、もしかしたら西郷家の誰よりも家のことを思っているのかもしれない、という感じがよく出ていると思います。泣いていても笑っていてもなんとなくクスっと笑えてしまう、西郷どんの人生（ドラマ）の癒しかな？と思っています。

何を演じても塚地武雅にしか見えない。演技が同じ。芸人だから仕方ないのかもしれないが。それと太りすぎ。貧乏大家族に仕えているのに太ってる？良いもの食べさせてもらっているのか？あの家の母親も太っているし。太い人がいると貧乏感が出ない。

とにかく陽気で人のいい感じの演技が絶妙なタイミングで良かった。一生懸命に家人に仕えてはいるがその明るさが暗くなりがちな貧しい暮らしの中でなんとかなる、という雰囲気にしてくれるその灯りの役目をしていて素晴らしかった。

塚地さんの雰囲気が、朗らかしているので親しみやすい熊吉さんになっていると思います。
西郷家のため尽くします、という雰囲気も感じられます。
多分、熊吉はドラマの最後まで登場するので、ポイントになる人物だと思います。

かわいらしくて憎めないけれど貧乏な家で暮らしているはずなのにちょっと太りすぎているのが気になって仕方ありません。吉之助を見送るときに一人大泣きしていたのもコントっぽくなってしまって塚地さんとしか見れないです。

熊吉の優しい人柄が、塚地さんが持つ温かくておっとりとした雰囲気とよく合っていてハマリ役だと思います。吉之助の江戸行きを聞いて真っ先に泣き出すなど子供みたいに素直な一面も、自然な演技でチャーミングに表現していると思います。

芸人さんというより俳優のイメージの方が強いくらい、安定した良い演技を見せてくれていると思います。演技派というわけではないけど、今回のような誰かに忠義を尽くして支える朴訥とした役がピッタリ似合います。こんな使用人がいれば西郷家も心強いだろうなと思える彼の温かさが、話し方や子供との接し方などから滲み出ているのが良いですね。