あのときキスしておけば

やっとキスできたのにことごとく巴に会えない桃地。妙や高見沢が気づいたように、あれが最後だったのではと嫌な予感を飲み込み、みんなに迷惑をかけないために結婚式を中止すると言った桃地の覚悟は痛々しくて見ていられなかった。そんな桃地に何ができるのか、桃地の周りの人たちが良い人たちばかりで泣ける。桃地が巴のふりをしてたマサオの違いを見抜いたのはさすがというか、桃地の心は巴でいっぱい。それを見かねてもう一度戻ってた巴に感動。
死んだ後で、自分がここまで周りの人たちに求められていたと実感できたらそれはとても幸せなこと。巴が戻ってきて周りも幸せになれたし、巴も幸せになれたのがとても良かったです。

巴がこの世に舞い戻ったからくりが予想外で、けっこうふざけてて面白かった。巴がいなくなってしんみりしちゃった後のネタばらしは、明るく前向きになれるラストだったのでとてもよかった。しかも思った以上に田中マサオがいい人だった。もっと陰気臭い人だと思っていたけど、桃地のために巴になりきったり、キスまで許すところは、なんていい人なんだ。
桃地と巴の結婚式を余興などで盛り上げようとする高見沢やスーパーの仲間たちが明るくにぎやかでいい。桃地はみんなに愛されているんだなってよくわかるシーンが多かった。

デートでどこに行ったとか何をしたとかまで、スーパーの同僚たちに全部ペラペラと喋ってる桃地にはドン引き。みんな、和気あいあいと冷やかしたりアドバイスしてくれて、楽しいのはわかるけど、あんな風に何でもペラペラ喋る男って引くわぁ。
田中マサオさんの身体に入ってた巴の行く末は、結局はそうなるしかないようね、という展開に納得しつつも少々物足りなく思う。でも、そうそう頻繁にマサオさんに乗り移って出てこられても、マサオさんには迷惑でしょね。それに巴に乗り移られてる間、マサオさん自身の魂はどこに行ってるの？っていうのも気になるかな。

巴さんが最期の最期にみんなに挨拶していくのがとても切なかったです。桃地はそんな中でも巴さんと結婚しようと奮闘するところがとても純粋なだけに胸が締め付けられるようでした。結婚式当日にちょうど巴さんが降臨するなんてタイミングがよすぎるのでやはり、と思いましたが、マサオさんが巴さんのふりをしていたんですね。本当に最後に現れた麻生久美子さんのドレス姿が美しすぎて見惚れてしまいました。松阪さんとのキスシーンが素晴らしかったです。
実は甦り抽選会というのがあの世であった、というのもなかなか面白い設定でした。みんなハッピーエンドで素晴らしい終わりかたでした！

まさかのマサオさんの降臨でどうなるか不安でしたが、田中家に戻って奥さんや息子さんとの温かい家庭が戻って良かったです。でも桃地がやはり巴さんが戻ってきてくれないことに落胆しているところにすごくよく伝わってきました。ものすごく切ないです。やはり巴さんは亡くなってしまって戻ってこないんだ、という事実を再確認させられました。
ラストのキスシーンは泣けました。麻生久美子さんの泣き顔にぐっとくるものがありました。でもあんなにいろいろ画策して巴さんが戻らなかったのになぜまた来てくれたのか不思議でした。

深夜ドラマなのに普通以上に面白い。
麻生さんの美しさわがままさと、井浦さんのなりきり具合、めぐみさん、三浦さん、松下さんの皆様のドラマ、力を入れずにゆるく楽しめる。期待値以上に面白い。
麻生さんと井浦さんが重なってて本当に面白い。麻生さんが美しくて、素敵で毎週見ちゃいます。

田中マサオさんの中身が巴だと、周囲の関係者が理解し始めてくれたのは良かったけど、そんな状態がいつまで続くかは巴自身にもわからないわけだから、何とも不安な状態でしょうね。そんな中で、今後の印税はマサオさんの妻子に渡すと言ったのは、男前。マサオの奥さんも、本来の夫が戻ってくるよりも、中身が巴で居てくれる方がハッピーなんじゃないの？　
あの酷い書き込みの犯人が水出さんだと突き止めた桃地の、責め方と言うか反撃の仕方はなかなか良かった。あれを見て、桃地って実はかなり頭の良いスマートな人なんじゃないのって思ったわ。

桃地のスーパーの同僚で普段はおっとりしてる水出さんが、蟹釜先生に攻撃的なツイートをしてくるアンチの正体だったとは。それを知った桃地がただバトルを仕掛けるだけじゃなく、過去のツイートも遡って、実は裏返しで大ファンだったことを理解して、オフ会にまで誘っちゃうのが桃地の優しさだよね。それだけ「SEIKAの空」と蟹釜先生を愛している証拠かも。でもついに桃地が蟹釜先生にキスしようとしたその瞬間、体の中に眠っていた田中マサオが起きてしまった！もしそのまんま田中マサオになっちゃうと「SEIKAの空」がもう描けないし、田中家に渡す原稿料も入ってこなくなってしまう。せっかく編集部の人達も中身が蟹釜先生だって信じてくれた矢先に。

今回もオジ巴さんがかっこよくてかわいかったです。蟹釜ジョーの連載を続けるアイデアはどうするのかの思いましたが、なかなかありでしたね。編集長もなんとか説得できて良かったですね。
田中さんの家で田中家の経済は私が支えます、と言った巴さんがめちゃくちゃかっこよかったです。きちんとマサオさんの体を借りている、という意識があり、責任感を感じました。
桃地がオジ巴さんの誕生日を好きと書いたオムライスでお祝いするところがかわいかったです。キスしようとしたら、なんとマサオさんが降臨してしまったようで、またストーリーが複雑になりそうだなと思いました。

高見沢さんと巴さんの絆を見せつけられて、焼きもちを焼く桃地がかわいかったです。なんだかんだで巴さんのことが好きなことに気づいて高見沢さんに強気に出ているところが変わったなと思いました。
男３人もフラダンスに参加して喧嘩するのも異様な様子でしたが、なんだか笑えました。
やはり一度亡くなったと発表した漫画家さんが連載を続けていくのはおかしいですよね。魂が男の人に乗り移った、なんて誰も信じてくれないですよね。
高見沢さんのおじさんへのキスは巴さんへの愛情を感じてしまいました。

オジ巴の姿と女言葉のギャップが激しすぎていちいち面白い。のぞむが泣いて弱っているオジ巴を見て本当の巴に見えた瞬間があって、その時が魂が乗り移ったことをのぞむがちゃんと理解したんだ、信じたんだと分かった。映像ではオジ巴がきれいな本当の巴に代わっているから理解しやすい。巴の実家に2人で訪問するときに、スーツでびしっときめてるオジ巴がしゃべるたびにナヨナヨ感が出て、いちいち笑えるし気持ち悪い。けどその気持ち悪さがクセになってくる。

マサオさんの奥さんが登場したことでマサオさんの正体も少しわかってきた気がしました。まさか自殺をしようとして沖縄に行ったのかと思うとかなりつらい展開です。オジ巴さんの明るい人柄が少し奥さんの気持ちを少し溶かしてくれたようで良かったです。巴さんは本当に明るくていい人ですね。オジ巴さんと桃地のデートは王道ですごくかわいかったです。高見沢さんが巴さんを探す執念深さに少しぞっとしましたが、オジ巴のことを理解してくれた時はやはりなんだかふたりの絆を感じました。

生前の巴は、見た目は美しい女性だったけど、その性格や言動などは結構乱暴で男っぽい印象があったせいか、男性の身体に入れ替わっても大して違和感を感じないかな。でも巴本人も、男性の身体になったというのに特に何も不自由も感じて無さそうなのが不思議。特にお風呂に入るときなんて一番羞恥心も覚えそうだけど、まったく頓着せずに公衆浴場にまで行きたがるとか、なんとも大らかというか無頓着な人。桃地のほうがずっと繊細で女性的なところがあるみたい。その桃地のおかげで、やっと母親には中身が巴だと解ってもらえて良かった。けれど、肝心の田中さんとしては、これからどう自分の妻子や旧知の知人と対峙していくのかな。

オジ巴演じる井浦新さんがとてもキュートでした。オジサンになっても腹をくくって生きることにしてかっこよかったですね。まさかの漫画が更新されていく現象に、カニかま先生はまだ生きです、と言ってしまう副編集長には驚きました。ラストにはお母さんにも信じてもらいましたが、現実的には信じられない展開ですよね。どうしてもフラがやりたいといって入ったオジ巴のフラダンスがめちゃくちゃ上手で素晴らしかったです！でもまさか先生がマサオさんの奥さんとは。。先生としては失踪の旦那が突然偽名？で体験を申し込んできたらびっくりですよね。マサオさんの真相も気になるところです。

毎回感心するのは井浦新の麻生久美子が憑依したような芝居。おじさんの外見が外れて彼女の姿が見えてくる桃地の気持ちがよく分かります。心を巴にすべて奪われてしまった田中の精神はどこに行ってしまったのか。彼の自我は大丈夫なのか気になっていましたが、そんな田中の背景がやっと見えてきた今話。なんとフラの先生が奥さんだったとは。初めましてと体験に来た田中に妻はどれだけ複雑な思いをしたでしょう。怖めの妻にMEGUMIがピッタリ。エグゼクティブ真二との関係も気になりますます先が楽しみです。

オジ巴が最高すぎる。シャワーを浴びて「このバスタオルペラペラなんだけど~！！」と言いながら登場するオジ巴の脚線美に萌える。しゃべり方とか、身振り手振りの大きなところが上手に表現できていて、こんなに容姿が変わっているのに、中身そのものがうまく描写できているから全く違和感なく、感情移入できる。ママがどの段階で気づくのかなとか、実家のカーテンからオジ巴をみるママの目の演技が印象に残っている。ももちを囲むスーパーのおばさん軍団も、欠かせないスパイスになっている！！。

おじさんの身体になってしまった巴の言動に、ちょこちょこ笑わせられる。ソファで熟睡しながらオシリを掻いたりオナラしてるおじさん巴の姿に桃地はゲンナリしてたけど、身体はオジサンでもその行動をしてるのは巴だからね、って桃地に指摘して教えてあげたい感じ。
でも、突然に男性の身体になったというのに、その体に対する拒絶感とか嫌悪感は、巴はあまり抱いてないのかな？　シャワーを浴びるときなんて一番ショックを受けそうなものだけど、ヒゲそりして血が出たことは騒いでたけど、それ以外のことは全く触れてなかったし。
ところで、巴が亡くなってるのが分かってるのに、高見沢さんは何のために留守宅を訪ねてきたのか？　元夫なんだし、普通なら、亡くなった元妻が独り暮らしをしていた家になど、誰もいないと解ってるはずだからピンポン鳴らして訪れないとおもうけど。

井浦新がうまい！麻生久美子のしゃべり方を実に巧みに真似るので、姿は全く違うのにだんだん麻生久美子に見えてくるから不思議。すねたような言い方や、ソファーにワーッと飛び込むところはまさに女の子。笑いが止まりません。入れ替わりを信じていいのか、オロオロと混乱の極致の桃地を演じる松坂桃李がまたいい。鼻水を垂らした見知らぬおじさんがすがってきても気持ち悪いだけだね、よく分かると深く同情しながら楽しくてなりません。母親役の岸本加世子がまた上手い。井浦新に「ママ～！」と走り寄られた時〈キモ怖い！〉と思っているのが表情のみならず全身から出ていてさすがでした。元夫役三浦翔平の存在感も圧倒的。これからどんな展開になるのか実に楽しみです。

井浦新さんの乙女な演技が素晴らしかったです。本当に中身が巴さんに乗り移ったようでした。自分の葬式に乗り込んでいきましたが、ママに気づいてもらえくて悲しかったです。さすがになくなった娘の魂がおじさんに乗り移ったなんて本当のお母さんも信じられないですよね。巴さんがお母さんのことをとても大切に思っていたことが伝わってきました。巴が亡くなったのにおじ巴が書いているので新しい漫画が更新されてしまうのもかなりおかしい現象になってしまいますが、これから対処していくのかも気になるところです。

蟹釜先生に振り回されてる桃地の人の良さが、なんとも歯がゆい感じ。自分の作品の大ファンであることを利用して、彼を自分のペットのように好き勝手に扱う蟹釜先生にもイラっとする。おまけにキスの相手までさせようとするとは、完全にセクハラでしょ。
出版社の社長からのプレゼントが、エコノミークラスで行く沖縄旅行とはちょっとダサい感じ。大ヒット漫画家への贈り物としてはなんとも貧乏くさいし、それをあの驕慢な蟹釜先生が何とも思ってないというのも、描かれ方が雑な印象。

気は優しいけれど人生に意欲がない夢もない桃地ですが、ものすごく好きな漫画があるそれだけでこんなに幸せなのかとオタクの心がよく分かりました。彼の愛する漫画を描いていたのは男性と思いきや女性で、しかもかなり癖が強い。桃地に絡んだスーパーの客に回し蹴りをくらわすところには驚きましたが、巴の性格をよく表したシーンでした。何と井浦新の体に入ってしまった巴と桃地の関係がどうなるのか、漫画が続くのかも気になるところ。タイトルの意味がラストシーンを見てなるほどとよく分かりました。

松坂さんってスッキリしたイケメンよりこういうグズグズした役をやると途端になんか気持ち悪くなるのね。オドオドした感じも苦手。年上のお姉さんに引っ張られて恋愛を始めたと思ったら年上の綺麗なお姉様は年上の汚いおじさんと入れ違ってしまった‥。これは悲劇か？悲劇なのか？中身が入れ違うやつって基本的に中身と体が反対になるやつじゃん。だから恋してもその二人だからいいけど、知らないおじさんに入ってる恋人のこと愛せる？？知らないおじさんが言い寄ってくるってだけで恐怖よ（笑）絵面も汚いし、見ないかも。