監察医 朝顔 2

森本さんが刺されて病院で壁を拳で思いっきり叩くシーン。よく刑事ものとかにも悔しさを表現するシーンとして出てきますが、我に返った時痛いだろうなーと思って見ていました。山倉係長が廊下を歩いて去りながら拳をさすっているのを見て、そうだよねーと思いました。あの拳をさすっていることで平静に戻ったということも感じられて、リアルでとても良かったと思います。

元々劇団で長いことお芝居をしている割にはクサい演技なのがまた面白いです。
山倉がずぶぬれになって朝顔の家でお世話になるシーンがシュール過ぎました。
捨てられた仔犬のようで、あのシーンは忘れられません。
期待していた異動から遠ざかってしまうのではないか・・としょげている山倉の演技は最高でした。

係長のかわいさにはまっています。万木家に入り浸っているところはいいですね。独身でさみしい係長があの家で家庭の優しさを感じたいんでしょうね。仕事ではきはきやっているところと私生活では案外ナイーブなところのギャップがたまりません。もっとプライベートの顔も見たいですね。

わざとらしい大袈裟な表情は、まるでお笑い芸人がコントで何かのパロディを大袈裟に演じている様にしか見えない

嫌味で使えない上司、という役が多い俳優さんで元々は好印象ではなかった。しかし、第六話の部下を思い一心不乱に走る姿に新鮮味を感じ、幅の広い役者だと感じた。大袈裟な表現ではなく、声のトーンと表情、ちょっとした動きの工夫で、心から部下を心配して力になろうとしているように感じた。今まで好印象ではなく、演技に注目した事が無かったが、一瞬でその印象が変わり、演技に引き込まれた。これは紛れもなく戸次さんの演技力だと思う。

シリアスな展開も多く、観ていると毎回胸が痛くなるのですが、戸次さんの絶妙にコミカルなシーンが挟まることによって「今週も観てよかった！」と思えます。真面目なセリフとのバランス感覚が素晴らしくて、大好きです。