『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』での橋本愛 (てい役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
橋本愛 (てい役) は 「2025年10月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
日曜日 | べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 |
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月曜日 | ばけばけ |
火曜日 | シバのおきて~われら犬バカ編集部~ |
水曜日 | もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう |
木曜日 | 推しの殺人 |
おいしい離婚届けます | |
御社の乱れ正します!2 | |
恋フレ~恋人未満がちょうどいい~ | |
金曜日 | 晩酌の流儀4 |
ひと夏の共犯者 |
喧嘩をしたりその後引きずって嫌味を言い合ったりと夫婦だからこその関係がすごく自然で、一緒にいる年月を感じさせる。遠慮なく言う時は言うおていさんはかっこよくて好きです。蔦重が吠えればていさんが睨む。思わず目を瞑りたくなるくらいの目力がいいよね。
蔦重との喧嘩シーン、これまでにないくらいの激しい舌戦で見応えがありました。眼鏡を取った姿も、ただ睨んでるのとは違う圧と迫力を感じさせる眼力で、政演が「強い目だね~」と思わず呟いてしまう説得力があったのも、それだけ強い信念と曲げたくない思いがあるのが伝わってきたのも良かった。「随分苦戦してる」ってチクチク蔦重に嫌味を言ったり、政演の作品を読んで最初の夫を思い出してムッとしていたり、時折見せる生真面目なだけではないチャーミングさも魅力に感じます。
店の前で春町に出会った時の表情や声音に、相手を気遣い労わるような温かみがあって、社交辞令ではなく心から春町の体調を心配して心を寄せていることが伝わってきたのが良かったです。堅めできちんとした言葉遣いや淡々と落ち着いた話し方、背筋の伸びたシャンとした所作は、ていの生真面目な性格をよく表しているけど、そこに冷たさを感じさせず、人間味と情の深さを滲ませるところも上手いなと思います。
主人の暴走を止めるのもおていさんの役目。蔦重やその周りの人たちの邪魔にならないように配慮しつつ、止める時は止める。できた女房ですよね。蔦屋にとっての両輪であることがしっかり分かる。いい相棒だなと思います。
「おふざけが過ぎる」「無礼と受け取られる」と蔦重に進言するシーンが良かった。強めの口調ではっきりと、深刻そうで不安げな表情でやめた方が良いと繰り返す姿が、これを出すのは危険、絶対に御上の逆鱗に触れると確信しているていの聡明さ、店を守らなければという女将としての責任感の強さを感じさせました。
質素倹約の時代になればていさんみたいな人は俄然張り切ってしまうだろう。今まで言えなかったことも世間様を言い訳に言えるわけだ。だからこその夫婦喧嘩勃発。世間様を味方につけたていさんは強かった。でも道理が通れば柔軟に動くことができるのもいいところ。柔と剛をバランスよく備えているよね。
声を荒げる蔦重に一歩も引かずに自分の意見をしっかり伝える意志の強さや真っすぐさ、眼鏡を取って詰め寄る時の目力と圧、今度は絶対に店を守るんだというおていの強い覚悟と、1度潰してしまった深い後悔が伝わってきてとても印象深かったです。タイミングが掴めずなかなか「屁」の輪に入れない不器用な姿も可愛らしかったです。
夫婦の間で「お口巾着」が定番になってるのが微笑ましい。たとえエアであっても、巾着の紐をキュっとしっかり引っ張るところも真面目なおていさんらしさが出ていて可愛らしかったです。部屋の隅に控えている時のピンと真っすぐ伸びた背筋や品よく重ねられた両掌も、育ちの良さやおていのきちんとした性格、どこに出しても恥ずかしくない良妻ぶりが感じられて良かったです。
描けない歌麿を見て「苦行にしか見えない」と心配を口にしたり、苛立つ蔦重の気持ちもちゃんと汲んで「出過ぎたことを…」と謝ったり、自分の意志や考えをしっかり持っていて言葉に出来る人だけど、それを押し付けることなく、常に相手を尊重して立てる姿勢がていの聡明さと品の良さを感じさせて良かったです。濡れ手「で」粟ってきっちり訂正いれてくるのも、生真面目なていらいくて笑ってしまいました。
作者本人を前にして「何が面白いのか分からない」と正直に感想を口に出来るところが、生真面目で真っすぐなていらしくて良かった。気の毒な人を笑えないという普通の感覚を持っているところも素敵。劇中劇での芸者姿も艶やかで美しくて、普段のキュートな眼鏡姿とはまた違った魅力があって良かったです。
あんな分厚い縁のメガネをしてもその美貌が隠せないって本当に美人なんだなと思う。蔦重の手紙を覗くのもお口巾着も、蔦重とうまくいってるからこそ出る仕草。品もあって蔦重にだけ見せるチャーミングさにやられている。
「お口巾着で」がすごく可愛かった。いつもの真面目な感じでやるから、見た目と仕草のギャップがよりお茶目に感じられて、それを真似する蔦重の姿も含めてとても微笑ましく、良い夫婦だなあってほっこりしました。蔦重が田沼からの手紙を受け取った時に驚いて目を丸くしたり、気になってつい背後からの手紙を覗いてしまったり、お堅いだけではない、素直で人間味のある姿も親近感が沸いて良かったです。
蔦重に「一挙五得」と進言するシーンがすごく頼もしくて、本物の夫婦になったけどそれ以上に良い相棒、バディになってきたなあって感じられて感慨深かったです。会話や空気感が「形だけの夫婦」だった頃よりぐっと自然で距離が近くなっているのも微笑ましかったです。
蔦重に引き留められるシーン、「たった一人の女房」と言われた時の何とも言えない表情や、瞬きもせず彼を見つめる真っすぐな眼差しが、蔦重と過ごすうちに変化していったであろう彼に対する思いを感じさせて良かった。蔦重の発想力や行動力、抜群のコミュ力を目の当たりにするたびに、その表情に感心と眩しさだけではなく「自分は妻に相応しくない」という劣等感を滲ませていたのも、身を引こうとする展開が唐突なものに見えなくて良かったと思います。
静かに周りを見ながら蔦重の手際の良さに感嘆し惹かれていく様子が静かに演じられていた。蔦重の手腕に驚き尊敬しつつ自分の身の程を知り身を引くところもていさんらしい。蔦重に思いがけない言葉をかけられて目がうるうるしてるとこもかわいかったね。
落ち着いた声音と理路整然とした無駄のない話し方が、ていの生真面目さや賢さを感じさせて良いですね。蔦重の人柄や才覚に触れるたび、少しずつ「この人は違うかもしれない」と心が動いて絆されていく様子が、ふとした表情の変化や眼差しで伝わってくるところも良かったと思います。