BG～身辺警護人～ 2020年版

やっぱりキムタクはカッコいいですね。キムタクはキムタク感が強すぎるとの意見もありますが、そこが良いんです。それでこそ木村拓哉さんです。ただかっこよくて、我が道を突き進む役柄がとても合っていました。続篇のいうこともあり、前作からのイメージを保ったままだったのも高評価です。

さすがキムタク。ボディーガード役がきまってました。どんな依頼でも依頼人をとことん信じ、体をはって守る姿に胸がキュンキュンしました。一つ一つの表情、しぐさ、話し方すべてに男らしさが感じられ格好よかったです。

演技は悪くないけれど、このところ実の家族の話題が多すぎて、父子家庭のシーンを見ても、実際には娘が二人いるんだよね～とか、ホントの家族の顔が浮かんで気が散る。やはり役者さんは私生活や家族を見せないほうがいい。

朝食シーンなどは自然でいい演技をしていましたが、この方昔から滑舌が悪いのが気になる。やはりスターなので周りにアドバイスできる人はいないのでしょうか。矯正やトレーニング方法などいくらでもありそうなので直したほうがいいと思う。

作品に緊張や圧迫感を与える役割が多い木村さんですが、本作では常にクライアントを立てる振舞や安心感を与えたり空気を和らげる役回りをしていてとても新鮮です。目の演技がややオーバーな気はしますが、一歩引いた黒子の存在でいることで、独特の緊張感がベテランとしてのシックで引き締まった雰囲気にうまく昇華されている気がします。かつて「世にも奇妙な物語」で、朴訥で殻にこもる地方青年を好演されていて、もっと色々な演技を引き出せる人なのにもったいないなと思ってました。「教場」もいい感じでしたね。

キムタクの家庭環境を見ていると、息子に対する口調はやや強いですが、逆に本当に愛しているんだということを滲みださせています。斎藤に対しても厳しいことを良く言いますが、根底では深く信頼し、愛しているんです。それがキムタクのぶっきらぼうな喋り方に相反するように伝わってくるんです。これは、もはや彼の人徳をベースに、長年培った役作りの成果だと思います。

多少マイペースな所はありますが、『キムタク』って感じが薄くて、見ていて楽です。ドラマに集中出来ます。
正義感が強くて、優しくて、しかも強い。
理想のボディーガードですね。

このドラマの島崎は、王道の『THE キムタク』じゃなくって好きです。
いつもの『キムタク』感を少し抑えていて、相手や周りに合わせている感じが良いな、と思います。
普段見られない、キムタクのアクションも良いですね。

ボディガードをしている時のクライアントへの紳士的で誠実な態度や振る舞いが素敵です。キレのあるアクションもすごいけど、いつでも守れるように手を添えていたり、顔を動かさず目線だけで周りを確認していたり、ただクライアントと歩いているだけのシーンでも常にボディガードとしての緊張感が伝わってくる細かな芝居がさすがだなと思います。

相変わらずのかっこ良さ。スーツの腰の細いことに驚くけれど、ちょっと細すぎるかも。痩せすぎじゃないかと心配です。警護人なのでもう少し体重があっても良いと思うし、大柄な相手との格闘はどうするのか心配にもなる。でもまあ、かっこ良さのほうが勝っているので良いと思う。

かっこよさが衰えていなさすぎてびっくりしました。第1シリーズの時から月日が経過したことや変化があったこと自体はしっかりと感じさせつつ、アクションシーンや警護対象者に真剣な眼差しで向き合う姿勢はしっかりかっこよくて、さすが木村拓哉！と素直に感じました。

木村さんの見ていて気恥ずかしくなるような格好つけた演技が苦手なのですが、この役はそれがなくて素直に素敵だなと思えます。高梨におっさん呼ばわりされたり、反抗期の息子との不器用なやりとりなど、役柄が年齢相応の扱いで無理がなく、人間味があって魅力的に見えます。アクションもキレがあって見ごたえがあるし、マスコミや野次馬に毅然とした態度で接してクライアントを守る姿も格好良かったです。

木村拓哉は何を演じても木村拓哉だと言われてしまうが、逆に言えば木村拓哉らしい役を演じれば本当に輝く。おそらく木村拓哉と演じる晃はごくごく近い、まさに「誤差なし」の間柄であろう。細身のスーツでの身のこなしには見惚れてしまう。この役は木村拓哉でなければ成立するまい。