オー！マイ・ボス！恋は別冊で

髪型が違うせいかしばらく倉科カナさんだと気づきませんでした。ショートカットも似合いますね！かわいくて性格もよくて音楽の才能もありうらやましい人生だと思いますが、彼女なりにいろいろ抱えていたんでしょうね。潤之介への気持ちは本当になかったのか、なぜ別れてしまったのかもう少しきいてみたかったです。

手術の後、潤之介に荷物を持ってもらった時のつらくて苦しそうな表情が良かったです。潤之介への想いが溢れ出ていて、見ているこちらも切ない気持ちになりました。夢も潤之介も諦めなければならなくて、でも明るく振る舞って潤之介に喝を入れる姿も健気で良かったです。夢に向かって頑張ったことを後悔していないと言う時の笑顔も、全然強がりには見えなくて心からそう思っているんだろうなと感じられる晴れやかさがあって素敵でした。

腱鞘炎だって嘘をついたんだから最後までつき通せば良いのに、結婚を控えた元カレに手術の付き添いを頼むなんてすごい。それを計算ではなくて、感情のままに天然でやっていそうな雰囲気があるところが良かったと思います。結婚の話を聞いた時の明るい口調や笑顔も無理して作ってるのが見え見えで、まだ潤之介に未練があるのが分かりやす過ぎだし、病気のことを告げる時のウルウルした上目遣いとか、こういう男性受けは良くて女性にはちょっと嫌われそうなキャラクターの演技が上手いですね。

もうプロポーズまでいっちゃったんだから諦めるかと思いきや「独身最後のお願い」って懲りないな。しかも手術の付き添いを頼むということは、弱り切ってる姿を見せるってことで、もう潤之介の優しさにつけ込む気が満々。理緒さん、とことん恋愛体質ですね。笑顔でヒロインをいじめてるからなぁ、怖いです。

潤之介に「腱鞘炎だった」と電話で嘘をつくシーンがとても良かったです。「幼馴染だから」と言われた時のちょっと悲しそうな笑顔や、涙をこらえて必死で笑顔を作って明るい声を出そうとしている姿が健気で儚くて、見ていて切なくて胸がギュッと苦しくなりました。明るくて気さくなお姉さんな部分と、潤之介に甘えるあざとくてズルい女の一面、どちらも印象深く魅力的に演じていたと思います。

奈未といる時は凄く気さくで感じの良い女性だったのに、潤之介に病気を打ち明けたりして、甘えて嫌な女だなと思いました。「優しくしないで」って言う意味がわかりません。奈未と付き合ってるのを分かっててハグされるのもひどいと思いました。
美人の元カノという意味で演技は良かったと思います。

好きな人の元カノがこんなに素敵な人なら私ならもう退散するかも（笑）だって勝てる気がしないじゃん。元カノって永遠のライバルだもんね。玉森くんがちょっと若く見えるのかお姉さんって感じだけど、それさえもどうでもよくなるような魅力。かわいすぎる。

涙ながらに「今でも好き」と告白するシーン、いつも奈未に見せる明るくて頼もしいお姉さんの顔ではなくて儚げで守ってあげたくなるような雰囲気があって良かったです。こういう男性受けしそうな、逆に言えば女性を敵に回しそうな女性役が本当に似合いますね。奈未との関係も知ってて応援するとか言ってたし、そもそも自分から振っていて今更ずるい感じもするけど、潤之介への思いや病気への不安や恐怖、奈未への罪悪感で葛藤している様子が辛そうな表情からしっかり伝わってきたので、見ていてイラっとしなかったのも良かったと思います。

理緒の潤之介の優しさにつけこむ「あざとさ」が見事でした！わたしの病気のこと知ってるの潤之介だけ、お願い病院についてきて、からの、今でも好きと告白しながら奈未ちゃんのこと応援してるのセット！これは普通なら落ちるわな、という可愛さでした。

キラッキラな笑顔が素敵な倉科カナさんですが、明るい理緒にベストマッチしてると思ってます！ショートカットが素敵で、第5話の黄色いドレスがとても似合ってました。奈美(主人公)の恋のライバルとして登場した理緒ですが、ライバルでありながらも憎めない明るいキャラクターです。これを倉科さんが上手に表現してると思います。元々倉科カナさんの可愛さには圧倒されてましたが、今回の作品は華やかなファッションもみどころのひとつなので、素敵にドレスアップした倉科さんが見れて幸せです。

ヒロインのライバル役だからもっと女性の嫌な面を押し出した人だと思っていたので、予想外に気さくなキャラクターでびっくり！初対面の奈未とも恋バナで盛り上がっちゃう天真爛漫で人懐っこい理緒の性格が、倉科さんの明るくて可愛らしい雰囲気に合っていて良かったです。美人で性格も良さそうで才能もあって、ヒロインの勝ち目がなさそうな存在感が花より男子の滋っぽいですね。