コールドケース3 ～真実の扉～

強い女の役が最高にかっこいいです。日本ドラマにありがちなわざとらしい非現実的な怖い女みたいな表現じゃなくて、とても自然にうちから出る強さを演じていてさすがだと思いました。大声をだしたり大袈裟な表情をしなくても心情や人となりが伝わるすばらしい演技でした。

このシリーズで一応コールドケースが終わるということだが、より感情に深みがあった気がした。自分が母親に虐待されて育ったことで、事件の女性に寄り添うことができたし、嫌っていた妹とも理解できるようになって良かった。

シーズン1で出てきた石川の妹が再び登場し、石川が妹の息子の世話をしているシーンがとても印象的でした。今まで、仕事をしているシーンがほとんどだったので、とても新鮮でした。最終回で妹が亡くなり彼女の息子を石川が育てるというのがあまり想像できませんが、シーズン3の彼女なら自分の息子のように育てるのではないかと感じました。

このドラマは悲しいけれど心に余韻が残る。吉田羊は捜査班の中隊長で、今まではあまり感情を表に出さない人間だったが、このシーズンは気持ちを出しているように思う。自分も虐待を受けていた事もあり、逮捕した女優(夫に虐待を受けていた)に「あなたは私に似てる」といわれ「光栄です」と答えた場面にちょっとゾッとしてしまった

錚々たるバイプレイヤーズを従えて、中隊長石川がクールに活躍するのがとてもカッコいいです。推理力も高い有能な刑事だけど、私生活では結婚に失敗したり問題のある妹がいたり、人間味のある面も見せてくれるのがいいですね。海外ドラマのリメイクなので、セリフも日本人女優としては際どいものがあったりして日本ぽくないのも楽しいです。