コントが始まる

真面目でみんなに名字で呼ばれてしまう雰囲気とか、マクベスへのオタクっぷりとか妙に納得できて笑えました。恋愛要素があまりなく、淡々としたドラマでしたが、出演者みなさん演技が上手で見続けられたし、有村架純さんもやっぱり上手だなーと再確認できました。

解散したマクベスへの想いを、春斗にぶつける中浜さんの気持ちが痛いほどわかる。この先、マクベスほど好きになるお笑い芸人はいない。動画は残るし、これからもずっと忘れない。どんなエンタメのファンでも共感する人は多くいると思う。春斗が何と答えてくれるのが正解かはわからない。でも中浜さんは言葉通りずっとマクベスを好きでいるだろう。

マクベスにとって、ありがたいファンと怖いファンの両方を兼ね備えている存在。マクベスの笑いを理解して応援してくれて、中浜さん自身の立ち直るきっかけとして、本当に必要として好きでいてくれるのは嬉しいと思う。だけど、昔のインタビューも読み漁って、チラシもコレクションしてて、憧れの存在として熱いものがあるのは、行き過ぎると恐怖も。いろんなジャンルのマニアに通じる「あるある」ですごく面白い。とても親近感がある。

お笑い好きの超フツーな女子がはまってる。平凡でどこにでもいそうで親近感がわく。好きなコントグループのメンバーに会っても、騒いだりせずひそかに見守り続ける感じがけなげでいい。お酒に酔って、春斗に毒を吐くシーンが面白く、後日それを全く覚えていない彼女もよかった。

なんでも真面目で一生懸命、きちんとしてる長女っていうのがびったりハマった。ハマったからこその壊れたエピソードにまたグッときた。世の中ではこういう控えめで素直で一生懸命やってくれる人って重宝されるけど、軽くも扱われたりするんだよね。涙の演技も上手でした。

不幸な女がとても似合うなと思いました。どこか影がある今回の役どころにぴったりです。男に騙されて会社でも嫌な役回りを受けているところがかわいそうでしたが、そのあとダメ人間になっているところはさすがにやり過ぎな気がしました。マクベス沼にはまってるところもちょっとヤバいです。

公園のベンチで寝込む里穂子の無防備さ。危うげで、でもきっと何かあったんだと切なさも感じるリアルな酔っぱらいぶりに感心しました。清純派の有村ですが、ちゃんと荒れた人間も見せることが出来る演技の幅の広さに成長を感じます。

ちょっとネガティブな感じに共感ができました。疫病神感もなんだかわかります。なぜ会社をやめたのかも気になりますね。辞めた日は相当の荒れっぷりだったのできっとなにかあったんでしょうね。前髪がない分け目スタイルにまだ馴染めてないです。