危険なビーナス

ディーン・フジオカさんから醸し出される大人の色気が矢神勇磨という野心に溢れ、危険な空気を纏った男性にすごくマッチしていました。
敵なのか味方なのか、信用していいのか信じるべきでないのか、少し怪しい雰囲気があるのにどこか惹かれてしまい、とても魅力的でした。

この人は、こっちの方が似合う人だったんだと気づかせてくれました。朝ドラでさわやかなイメージの役者さんなんだと思い込んでいたが、キツネ目でキザなセリフ回しは、やっぱり敵役がはまっていた。なかなか深く、広い役者さんだと感じた。

演技も出来て、歌も歌える、一番カッコいい俳優だと思っています。今回は妻夫木演じる伯朗をいじめる凄く嫌な役です。伯朗と吉高演じる楓の最強タッグを崩した、狡猾さも最高でした。金持ち特有のプライドの高さも鼻につきましたが、役にとてもハマっていました。

伯朗をひたすら見下しているようで、肝心な時にはわざと闘争心を煽りながらさりげなくサポートするところが、スマートでカッコいいと思いました。犬猿の仲だと思っているのは伯朗だけで、勇磨は誰よりも伯朗のことを気遣っているように見えるし、精神的に大人なんだなと感じました。何より、あれだけ毒を吐いていても、思わず見惚れてしまうくらいカッコいいのは、もはや才能だと思いました。

助手席のドアを開けてあげたり、女性を先に行かせる時にさりげなく背中に手をやったり、エスコート慣れして様になっているのはすごく格好良いのですが、やっぱり演技が苦手です。これまで何度も伯朗に「負け犬」と言うシーンがありましたが、馬鹿にしていたり挑発してたり、背中を押していたりと、同じ台詞でも場面ごとに意味合いが違うはずなのに、全部同じトーンで同じニュアンスに聞こえたのが特に残念。何をやっても毎回同じ台詞と表情だし、演じるっていうより文章覚えてただ喋ってるだけって感じに見えます。

こういう、自分に酔いしれているようなビジネスで成功していている男は実際居ますよね。マジで嫌いなタイプですが、それを特に役作りをしていない感じで自然に演じてるディーン・フジオカの凄さ。レストランのオーナーという設定もお見事。

最近は吉高さんと一緒のシーンが多いですが、2人して舌っ足らずで滑舌が悪すぎるせいかシリアス度もドキドキ感も薄れてしまうのが残念です。佐代さんとのシーンも演技力に差があり過ぎて辛い。長台詞の時の句読点の付け方や息継ぎもいまいちセンスが悪くて、中途半端なフレーズで台詞を区切るところが気になります。ルックスは申し分ないだけに毎回演技が勿体なくて観ていてもどかしくなります。

見た目はとても格好良いし、欲深い矢神家の人間を斜め上から第三者的に見ている感じもよく出ていて、黙っていればハマリ役だと思います。喋ると一瞬でその格好良さが崩れるのが残念過ぎるけど…。楓を口説いたり伯朗を挑発するようなシーンはまだ良いんだけど、楓に絵を見せる時の専門用語を連ねた長台詞やシリアスなシーンになると、棒読み感と滑舌の悪さが際立ってしまい本当に勿体ないです。

何を企んでるのかいるのか分からないミステリアスな雰囲気、立ち振る舞いやスラスラと話すセリフ回しから頭の良さが窺える。幼少期から伯朗に対して嫌味な奴だが、その演技も新鮮であの容姿と色気は惚れ惚れしてしまう。

勇麿が楓を魅力的だなどと褒めるときって、心がこもってないというか、口先だけで言ってて本心じゃない様子がありあり。インスタやってるっていうのも、この人のクールなイメージとはちょっと違うかな。ま、お商売としてやってるんでしょうけど。わざわざ「新しい親戚と」なんて書くのは、伯朗がそれを見ることを想定してでしょうね。

楓を見る時の品定めするような眼差しが、不躾さを滲ませつつ下品になり過ぎていなくて、勇磨らしさが感じられるところが良いですね。正直演技はそんなに上手いとは思わないんですが、この役は似合っていると思います。スマートで紳士的な振る舞いが自然で決まっているし、全てが嘘に聞こえる無感情な台詞回しやしたたかさな雰囲気が、伯朗に危機感を抱かせる説得力になっています。

相手を小馬鹿にしたような吐き捨てるような淡々とした口調が嫌味ったらしくて良いですね。座り方も表情もいつでもふてぶてしく感じ悪くて、でも見た目はスタイリッシュで格好良くて、伯朗と真逆のキャラクターがハマっています。親子とは思えない佐代さんとのアダルトな空気感もドキドキします。

どのアングルでも美しい

出演するのか！と観れば、だいたい表情に大きな変化がなく、淡々と喋る役ばかり…
特徴的な低音な声で、私は好きだ。
淡々と喋るだけでかっこいい。
でも、その特徴的な声だからこそ、どうもどのドラマの役も同じ役に見えてしまう。
服装も全身黒率高い。似合う。確かに似合う。
堂々とした姿勢、余裕のある立ち振る舞いが様になる。
まあ、かっこいいからそれでよし！と思う気持ちもあるが、全然違う感情剥き出しの熱血だったり、弱っちい情けないやつだったりという役も見てみたいなー。

スーツがよく似合って格好良く、立ち居振る舞いもスマートで、どこかモサっとした印象の伯朗と良い対比になっています。台詞は相変わらず棒読みだけど、1話よりは気にならなかったです。特に楓とのかけ引きのシーンは淡々とした口調が逆に言葉巧みに楓を騙している感を増長させていて、目的のためなら罪悪感もなく何でもやる勇磨の悪党っぷりが感じられて良かったです。

一見クールで頭が切れそうな感じなのに、伯朗を出し抜いたようで、まんまと騙されてしまうという詰めの甘さのギャップが、なんとなく憎めない感じがします。伯朗を執拗に目の敵にするのは、自分が養子だという負い目があるからだと思いますが、そういう心の闇を抱えているところが、勇磨にミステリアスな魅力を与えていると思います。

ディーン様のセクシーな魅力が存分に発揮されている役柄ですね。養子とはどういうことかと思ったら愛人のお子さんだったんですね。経営の才能もあるし、顔もイケメンだし、すごく素晴らしい人材だと思うけれど、嫌なやつですよね。あとは愛人の子、というのがネックでやはり当主には難しいのでしょうか。。

悪役ともいえる役柄だけど、とにかく見た目も立ち居振る舞いも圧倒的に魅力的なので、主役のはずの伯朗よりもこの人の味方をしたくなる感じ。頭も相当キレそうだし、様々なビジネスで成功を収めている能力の高さも魅力的。伯朗には裏切られたように見せかけて、実はそのことも想定内で考えていたとか、勇麿ならそこまで考えてるだろうことにも納得できる感じ。

まだ登場回数は少ないものの、仕立ての良さそうなスーツに身を包んだディーンフジオカさんのカッコよさったらないです。
Sっ気があるところもハマってるなと思いました。
姉の佐代との絡みも怪しい雰囲気満載で色気がだだもれてます。

ひと目で悪役とわかるのに、スタイルが抜群で無精髭を生やしていながらスーツがよく似合う。
シニカルでニヒルな雰囲気を漂わせながらも、知的な印象はなくなっていないのが稀有なキャラクターで、観ているだけでインパクトが強く記憶に残る。

見た目はシュッとスタイリッシュで素敵だけど、やっぱり棒読み台詞が苦手。滑舌も悪くて片言に聞こえることもあり、伯朗を挑発するなど、キマればすごく格好良い見せ場なのに…という場面も台詞まわしのせいで下手に見えて迫力に欠けます。他の役者さんたちとレベルが違うといっては失礼ですが、完全に浮いていて1人素人が混じっているみたいです。

少々粗野な印象もあって、いかにもややこしい家庭環境で育った人の雰囲気。でも見るからに頭の回転は良さそうで、口も達者に伯朗を言いこめるところなどは、痛快でもあり憎らしくもありといった感じ。同じく養子の姉の紗代さんとは血のつながりはないはずだけど、とにかく二人とも美しく魅力的で、登場人物の中では一番興味を惹かれる存在。

妻夫木聡さんの演技と比べると浮いてる感がある。特に2人の絡むシーンだと、何だかセリフの棒読み感が伝わってきてそこに目がいってしまうので、ドラマ全体の流れがストップしてしまうというか、面白く見ていたところに水を差されてしまう感じが否めない。