ドラゴン桜 シーズン2

今回のドラゴン桜シーズン2のキャスティングの特徴として、ドラマ半沢直樹で正義の側が悪に周り、悪役が正義と真逆の布陣になっていることが挙げられます。
その中でも及川光博は正義が定着していただけに、違和感を覚えつつも、それが返ってドラマの中でのムカつき具合を助長していました。
恐らく今までとの大きなギャップが、そうさせたのでしょうが、悪役は徹底して観ている側をムカつかせることが仕事で、その点でこんなこともできるんだとミッチーには驚かされました。
ラストの大逆転シーンでの顔の引きつり具合も秀逸で、ドラマを盛り上げるバイプレイヤーとして見事に演じ切ったと思いました。

きました！きました！これぞミッチー劇場！！最近いい人の役ばかりだったので、今回ラストに向けて、おおーー！！と思わせる悪役転向からの、すぐひっくり返される残念な感じを、視聴者を不快にさせることなく演じきれるのは、ミッチーならではだったと思います！！最高でした！！

やってくれたな！！！とおうちでスタンディングオベーションをしてしまいました。回を追うほどに半沢直樹みが増しているなとは思っていましたが、まさかこの展開のためだったとは。真逆の役でも同じテンションでさらりと演じる演技力に脱帽です。

高原教頭の裏切りは、驚きよりも買収劇を取り入れたドラマ全体の胸クソ悪さを感じてしまう。ミッチー教頭の高笑いにイライラさせられた。もし、実は騙すのは一度安心させてからという作戦で、もう一度理事長側に寝返ったとしても、それほど面白いストーリーでは無いなと。桜木先生を裏切るのは元生徒と同業者だけで十分なのでは。

展開がどんなにベタベタであろうと、そこにミッチーが出てきてくれればなんだか丸くおさまるのが不思議です。見た目がどんなにミッチーでも人格が教頭先生そのものだと感じられるので説得力もあり、教頭先生と一緒に専科の子どもたちを応援したくなります。

ミッチーが先生役だとどうしても明日の約束のイカれた先生役が思い浮かんでしまいます。そして日曜劇場のこの雰囲気になじんでるとやはり半沢直樹っぽさが増しますね。教頭先生だなんてえらくなったなと思いました。今の高校では東大専科の少ない味方なのでもっと絡んでほしいです。