らんまん

万太郎の図鑑にその名前が出てきた時目をキラキラ輝かせて万太郎と寝転びながら植物の話をする蘭光先生の姿がすぐに思い出されました。先生が楽しそうだったから万太郎もこれでいいのだと思えたのだと思います。きっかけをつくる重要な役をキラキラと演じてくれました。

万太郎に道筋をつける人として、本当に魅力的に演じておられたと思う。あんな教え方されたら、みんな夢中になると思う。型にはまらない今は少ない教育者だけれど、そうだからこそエネルギーを持った飛びぬけた逸材をも育てることができたんじゃないかなと思う。寺脇さんの視線が優しくて温かくて、それでいて情熱的でぴったりだった。

蘭光は先達として、教育者として、理想的かつ魅力的な人物でした。教育者自身に魅力とか人間力みたいなものがあってことは本当に意味があることなのだなと思います。現代のようにシステマティックな採用方式では、無理でしょうけどね。演じる寺脇さんは「相棒」よりもずっとイキイキしていたし、変化する時代の狭間にいる人を魅力的に表現していたと思う。他の人も書いてるけど、父親的な要素も含まれていますね。寺脇さんは現代劇より、時代劇の方が良い味をだすような気がするので、もっと出演して欲しいけど、時代劇が少ないからね。次は大河ドラマなんてどうだろう。

万太郎が刺激を受け学問へのめり込んでいくきっかけを作ってくれてた大事な人でしたね。時には子供と同じ目線で植物を愛で、時には父のように大きな自然を見せて教えてくれる。こんな人と出会うと人生が豊かになるだろうなと思いました。