Re：リベンジ―欲望の果てに―

乱心する母を目の当たりにした時の何とも言えない複雑そうな表情や、「大友先生を排除したいのは僕も一緒だから」と海斗に協力を申し出る時の迷いのないはっきりとした口調が、母のために力を尽くしたいという佑馬の強い覚悟を感じさせました。市子の犯行が明らかになった時の「狂ってるよ」という泣き叫ぶような声や市子に馬乗りになられた時の光が消えたような眼差しなど感情を大きく揺さぶられる姿も、普段ののんびりマイペースな姿と別人のようで印象に残りました。

明るくて能天気な口調や緊張感ゼロの佇まいが良い意味でアホっぽくて、権力争いに全く興味がなくて向いていない性格が伝わってくるのが良いですね。海斗に対してもすごくフランクで、普通の従兄弟同士っていう親しみを感じさせる態度で接しているのもホッとします。

市子の息子とは思えないのんびりマイペースな姿が印象的で、市子のエネルギーが強烈な分、親子の熱量の差にちょっと笑ってしまいました。あの母親に育てられてよくここまで真逆の性格に成長したなあ。会議で三輪に質問をされて動揺したり、資料に抜けがあって結局答えられないシーンも、佑馬の甘さや未熟さが感じられて良かったと思います。