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最終回でのお義兄さん呼び、照れ臭そうなちょっとぶっきらぼうな態度が可愛らしかったです。虎松との距離の縮め方も、呼び方や口調の柔らかさ、物理的な距離感などで１話ずつ丁寧に表現していて、心の開き方が唐突に見えないところもとても良かったです。お巡りさんの制服もよく似合っていたし、虎松との交番勤務の様子をもっと見て見たいなと思いました。

最初は距離があった虎松と事件を追ううちにどんどん体も心も近い関係になっていくところが良かった。徐々にってところが警戒心の強い漣くんらしさがあったと思います。家族に危険を知らせる時の電話でお母さんにママ？と言ったのがとてもかわいかったです。

世々塚を亡くし、憔悴した様子の虎松を心配そうに見つめていたり、「朝田巡査部長」から「虎松さん」呼びに変わっていたり、バディとしても義理の兄弟としても距離が縮まっている様子が垣間見れたのが良かったです。虎松にとってなかなか辛い展開が続いているので、気持ちに寄り添ってくれる漣がいるだけでホッとします。大五郎と「吸血鬼あるある」で盛り上がってる姿も、シンパシーを感じて「同士」と嬉しそうにキャベツ太郎を渡す姿も微笑ましくてほっこりしました。

貧血で倒れた伊織をソファに寝かせてあげたり、フリースをかけてあげたり、カーテンを閉めたり、甲斐甲斐しく看病する姿が漣の優しい母親思いな性格を感じさせて良かったです。結婚前に虎松にも牽制して姉思いな一面も見せていたし、クールに見えて家族を大切にする良い子だなあって回を重ねるごとに魅力が増していきます。虎松と一緒に海造の暴走を必死に止める姿もコミカルで楽しかったです。

捜査会議中、思いっきり机を叩いて部屋を出ていく姿や、泣き声が漏れないよう必死で口元を抑えながら涙を流す姿がまつりへの想いの強さや、救えなかった悔しさ、苛立ちを感じさせてグッときました。まつりに一目惚れしたあとの浮かれっぷりが可愛らしくて印象的だったので、よりその悲しみの深さが際立っていたのも良かったと思います。

まつりに事情を聴く時にやたら態度がしおらしかったり、手を握られてドギマギしたり、ニヤニヤが抑えられなかったり、鈍感そうな虎松にも恋心がバレてしまう分かりやすい姿が可愛らしかったです。クールなポーカーフェイスキャラだと思ってたので意外な素顔が垣間見れて親近感が湧きました。貧血でフラフラになって顔や手に火傷を負うまで必死に捜査を続ける姿も、まつりを安心させたいという強い想いが伝わってきて良かったと思います。

他のキャストさんたちが笑いを取ろうとか笑わせようとする演技が多い中、唯一シュッとした立ち位置を守りサスペンス要素をちゃんと担っていると思います。それでも憧れた刑事ドラマが時効警察っていうクスッとさせる場面もあったりしてなかなかやるなーと思います。

海造とはまた違った感じで虎松への当たりが強いところが毎回印象に残ります。虎松の過去も調べつくしてるようだし、どうして警察官になったのかと詰めるシーンも責めるような口調で視線も鋭くて、虎松を信用していない雰囲気が滲み出ていて良かったです。臆することなく南十字に自分の意見を述べる姿も怖いもの知らずなZ世代っぽさがあって良かったと思います。

ずっと無愛想なのは虎松より階級が上だからなのか？と思っていたらこころの弟として虎松がどういう人なのか観察していたからなんだね。その無愛想なところに姉思いが重なってすごく良かったです。その弟が警察として虎松と対峙することがないことを祈っています。

捜査会議中にお菓子食べながらゲームをする大胆でマイペースな姿や、基本ポーカーフェイスで何を考えているか分からない、どこか掴みどころのない独特な雰囲気がとても良かったです。まつりとすれ違った時のハッとした表情も一目惚れ？実は知り合い？と気になって印象に残りました。虎松に「隠したまま結婚するのは誠意がない」と苛立ちをぶつけるシーンでは姉思いの弟の顔を覗かせ、普段のクールな姿とギャップを感じさせたのも良かったと思います。