トットちゃん！

毎日楽しみに観ていたので終わってしまったのがとても寂しいです。個性豊かなキャストの皆さんの素晴らしい演技、温かくて美しい音楽、可愛らしいジオラマ、テンポの良い脚本、昼ドラとは思えないクオリティの高さで楽しませていただきました。笑いと元気と切なさと愛情と…沢山の大切なものが貰える、素晴らしいドラマだったと思います。

最終回が近づくにつれ、守綱や渥美さん、シイナさんとエミーなど別れのシーンが多くなり、涙なくして見られない回が多くなってきて観ていて胸が痛いです。悲しい別れがあってもその人との思い出をしっかり胸に抱いて前向きに生きていくトットちゃんの姿が美しく、辛く切ない場面が多いですが辛気臭さがないのが良いですね。

５０話からトットちゃんと祐介の恋が中心に描かれていて、情熱的でロマンチックな、今までのドラマとは少し違う雰囲気のストーリー展開が新鮮で面白いです。今よりも遠距離恋愛は大変だと思いますが、その大変さも楽しんでいるような二人の幸せな雰囲気が、観ていて温かい気持ちになれて良かったです。

４６話くらいから徹子さんと向田邦子さんが仲良くなり、お２人の姉妹のような、でも干渉し過ぎない関係が素敵でした。人の命って本当に儚いものなんだなと切なくなりますね。向田さんだけでなく沢村さんや渥美さんなど、出会う人皆と表面的ではなくて家族のように深い絆と愛情を築くことが出来る徹子さんは素晴らしい方だなと毎日感動しながら観ています。

恋愛だけでなく夫婦愛や家族愛、友情など様々な愛の形に触れることが出来るのがこのドラマの魅力だと思います。特に42～45話の沢村貞子さんとのエピソードは、本当の親子のような愛情溢れた温かさが感じられ、病床の沢村さんがトットちゃんをそっと抱きしめるシーンは涙が止まりませんでした。沢村さん役の浅野ゆう子さんの演技も素晴らしかったです。

トットちゃんの、ご両親の出会いから、長い時間の流れが、とても良いです。天真爛漫に育った様子や、弟さんが、亡くなったという悲しみもあり、また、ラジオ、テレビに、いかに関わって来たか、楽しく見ることが出来ます。少々、トットちゃんの、重みが足りないように感じるのは、残念です。福山雅治さんの、歌は、ドラマにマッチしていて、盛り上げていますね。

トットちゃんがNHKの専属俳優になり、沢村貞子さんや森繁さん、渥美さん、野際さんなど実在の方が沢山出てくるようになったので、ドラマとしてストーリーも楽しんでいますが日本のテレビ史や芸能史の勉強にもなって面白いです。相手からキツイ言葉を言われて攻撃されても、人を嫌わない・悪口を言わないトットちゃんが素敵です。渥美さんの心を少しずつ溶かして距離を縮めていく様子は微笑ましく、見ていて心が温かくなりました。

短い放送時間なのに話の展開に無理がなく、キャラクターそれぞれの人生も丁寧に描いているところが素敵です。35～38話はNHKのオーディションや研修がメインでトットちゃんの行く末も気になりましたが、テレビジョン創成期の当時の業界の様子も興味深く、芸能の歴史も学べて面白いです。

朝もセツもエミーも華子も、この時代の女性とは思えないくらい自分の意志をしっかり持って、時代の変化に柔軟に対応して強く前向きに生きている姿がカッコ良いですし、見ていて気持ちが良いです。お手伝いの市子も素朴で素直でとっても可愛い！トットちゃんはもちろん、女性陣が魅力的な人ばかりなのがこのドラマの魅力だと思います。個性的なキャラクターばかりですが嫌な人や悪役が出てこないので、気楽にほのぼのと見られるのも良いですね。

28~30話はトットちゃんが牧師様に失恋したり、朝の父親が亡くなったり、ダニーや守綱が戦地から戻ってくるなど、親子・夫婦・恋人それぞれの愛情の形が描かれた温かいストーリー展開が良かったです。特に古村さんと山下さんの長い年月を感じさせる演技が素晴らしく、周通と門山医院に対するそれぞれの愛情がしっかりと伝わってきて胸が熱くなりました。

戦争が終わってドラマの雰囲気が明るくなったのが嬉しいです。トットちゃん役も清野さんに代わり、青森から東京に戻ったり乃木坂の人たちが再登場したり、盛り沢山な内容で毎日楽しく見ています。人と人とのつながりが温かくて、見ていて優しい気持ちになれるドラマだと思います。

疎開先でも生き生きと自分らしさを大切にしながら生きていくトットちゃんと朝の姿は、服や顔が汚れていてもとても美しく魅力的です。青森の豊かな自然風景が美しいですし、佐々木さん一家の東北弁が最高！何を話しているか分からないくらいナチュラルに上手いです。見ず知らずの親子を預かり、親切にしてあげるのが当たり前という時代があったのですね。

東京に帰ってきて、父の帰りを待つという大筋のストーリーの中に、北海道の祖父の死や牧師さんへの恋心など、サイドストーリーが上手にちりばめられていて、毎日のドラマとして見ていて飽きません。早くトットちゃんがテレビの世界に入るところも見たいと思いつつ、母親や周りの人たちのお話も面白いので、楽しめています。
朝さんの逞しさ、見習いたい！！
東北編は終わってしまいましたが、登場人物の東北弁は字幕がないと分からないくらいコテコテで、徹底していて良かったです！

「トットちゃん」を本で読んだことがあるので、その内容を比較するつもりで観始めました。ところが始まりからママの恋愛でびっくり、弟さんがいたけど亡くなったということでショック。（そんなことがあったの？）と驚きながら観ています。トットちゃんの女学生時代のぶっ飛んだ感じは、（ホントにここまでしてたの？）と疑うくらいです。特に線路を歩いていたくだり。枕木にぶら下がるなんて・・・あれは嘘ですよね？

だんだん戦争が悪化し、明ちゃんの死やロッキーとの別れ、守綱に赤紙が届くなど暗くて辛い場面が多く、今週は涙が止まらない回が多かったです。そんな中でもトットちゃんの明るさや黒柳家の愛情深いやりとりには心が温まりました。当時にしては珍しく、ストレートに愛情表現をし合う守綱と朝の夫婦のやりとりも素敵です。

朝がトットちゃんたちを連れて里帰りする回は涙がとまりませんでした。朝と面会するのを頑なに拒否し、それでも声を殺して寝床で涙する佐藤B作さんの名演が素晴らしかったです。トットちゃんたちが本当に子どもらしく無邪気にはしゃいでいたので、余計に朝たち親子の切なさが際立っていたと思います。

黒柳徹子の実体験物語。子供の頃、落ち着きがなく、授業をおとなしく聞いていることができず、学校にチンドン屋さんを呼んでしまったりと、学校側からもう学校に来ないでくださいと言われてしまったエピソードにはびっくり。また、新しい学校の校長先生に四時間も話し続けたことにもびっくり。この頃からおしゃべりな人だったんだなと思った。今の黒柳徹子が分かるルーツで面白い。

いよいよトモエ学園に入学したところですが、トットちゃんの高揚感とともに、見ている私までワクワクした気持ちになりました。先生方やそこに通う子どもたちが本当に生き生きとしていて、現代の教育もこんな寛容さが必要だなぁと思わせられたり。海のものと山のものを食べる、大事なことよね。私も意識してみようと思いました。
あっという間の30分。明日も楽しみです。

直感で、人を愛して、一途な姿は、すごく感銘を受けます。
お金がなくても、できることを頑張って、明るく行きているのを見ると、大変そうだけど、楽しそうに見えました。
トットちゃんは、少し風変わりで、転校をしなければならなくなって、新しい学校に行けたけど、ここからどうなっていくのか楽しみです。

松下奈緒さんが、どんな役を演じても同じに見えてしまい残念です。『ゲゲゲの女房』の再放送でも見ているのかと錯覚するときがあります。もう少し、演技力の高い女優さんでなければ、せっかくのドラマの内容が頭に入ってきません。

トットちゃんが誕生してハツラツとした明るさが加わり、ドラマのテンポが良くなってより面白くなってきました。愛情溢れる黒柳家を見ていると温かくて幸せな気持ちになれます。引き続き乃木坂上倶楽部の住人たちが出てくるのも嬉しいです。福山さんの主題歌も温かくて良い曲ですね。たびたび出てくるジオラマも可愛くて素敵です。

CMを除くと1話が15分程度ですし、話の展開も早いので気楽に観やすいドラマだと思います。トットちゃんが主役のドラマや映画は何度か観たことがありますが、ご両親のなれ初めなどは知らなかったので、こんなドラマティックな出会いをしていたなんて驚きました。出てくるキャラクター全員すごく濃いのも面白いです。特に純粋な日本人である小澤さんがインド人のハーフ役というのが違和感なさすぎてすごく似合っていると思います。