僕とシッポと神楽坂

動物主体のドラマとしてはとても味があってよかったと思う。毎回「しっぽ」を通した人間模様が丁寧に描かれ、週末の夜中に見るにはほのぼのと心安らいで気持ちのいい週末を迎えることができた。キャストもほぼ役柄に合っていて無理がなかった。主人公の相葉さんはイメージにぴったりだったし、わきを固める俳優陣がそれぞれにいい持ち味を出していたと思う。視聴率は今一つみたいだったけど、8話中6話は胸にしみてうるうるだった。ただ、義理姉・頼子と和解した後の展開を期待していたのに、あっさり終わってしまったのは残念だった。また、7話～最終話に向けては見ていて「結末は多分こうなんだろう」と予想していたものの、何だかトキワさんの人生が切なすぎてそこだけは胸にしこりが残って「清々しい最後だった」とは思えなかった。このドラマを見ていると「動物を大事にしよう」とか「ペットは家族」と心から思えるし、手術前にいつも両手で飼い主さんの手を包み込んで「お気持ちは受け取りました」って言う達也先生みたいなお医者さんが人間を診察する病院にもいてほしいなと心から思った。

動物が好きなので、ほとんど無条件に「良いな」と思ってしまうドラマです。また、相葉雅紀さんは他の動物番組にも出ているし、本人の持つオーラがとても優しい雰囲気なので、自分の飼っているイヌが病気やケガをしたときには、こんな先生に診てもらいたいなと思わせてくれます。動物のことはもちろん飼い主のことも考えて、きちんと適切な治療をしてくれそうで頼もしいなと思います。深夜に動物が出てきて、優しい相葉雅紀さんの顔を見て寝ると、スッと眠れます。

一話完結タイプのドラマなので、毎回気楽に見ることができました。コオ先生と常盤さんとの関係に少しドキドキしましたが、毎回出てくる動物も可愛いし、全体的に穏やかな雰囲気で安心して楽しむことがでにました。最終的に、常盤さんの旦那さんが帰ってくるとは思っていませんでしたが、コオ先生と常盤さんがただくっついて終わりより、色々考えさせられたし、爽やかで納得のいく終わりかただったと思います。脇役のエピソードも、それぞれ丁寧に描いてあり、ドラマの世界に感情移入することができました。

コウ先生の優しさが心に染みるドラマでした。動物に対しても人に対しても優しい。ストレートに優しい。何か問題が起きても無理して解決しようとするんじゃなく、暖かく包み込む静かな優しさ。またそれ以上に側にいるトキワさんが口調は厳しいけどとても暖かく優しい。脇を固める堀川くんやお母さんやすず芽ちゃんの掛け合い、神出鬼没の神主さん、いつもキョトンとした表情のダイキチが花を添えてくれて、見るたびに癒されるドラマでした。

ヒューマンドラマなので、恋愛の展開でもハラハラドキドキというより、ソワソワモヤモヤ…といった気持ちになります。この二人くっつくの？くっつかないの？好きなの？なんなの…？と思い、モヤモヤ…。
しかし、きっとこのままこうなるんだろうな…という、良い意味で視聴者の期待を裏切らないお話の運びの安心感もあって観ています。動物ものは視聴者を泣かせる為には鉄板だな…といつも思うのですが、今回のドラマを見ていてもまんまとテレビの前で号泣しました。

トキワの決断に、すごいなーと感心してしまいました。無理しなくてもいいと言われているときに、ここまで人生を変えることが出来るなんて、本当にすごいです。もし第2シリーズが出ても、トキワはいないんですよね。あのテキパキしたキャラクターが好きだったので、名残惜しいです。
それにしても彼女たちの背中を押したのが、達也が飼い主にかけた言葉だったのが、皮肉でした。夫の口笛と、達也が「新しい思い出を作れば」と太郎の飼い主に言ったのが、効いたのだと思います。

ペットと人間の向き合い方をドラマにしているのはよく分かります。
ハッピーエンドではない終わり方もあり、その姿勢はすごく大事だと思いました。
でも最近はすこし、人間ドラマになりすぎてると思います。
比べるのは違うかもしれませんがドクターXのように、病7:人間2:笑い1 ぐらいのほうが良いと思います。
この話を通して、ペットの病気の知識や飼う心得やそういったドラマのくみたてのほうが人気がでると思います。
私は好きなドラマで続編もみたいので是非そうしてほしい。

犬が亡くなって、覆いをかけられているシーンには、思わずもらい泣きしてしまいました。投稿が大きな反響を呼んで、身内にまで影響を及ぼす恐ろしさが描かれていて、なんだが自分も加害者にも被害者にもならないように注意しなくちゃ…という気にさせられました。少年は母思いなだけで、悪意はなかったというふうに描かれていたからです。
コウ先生は感情的にはぼうっとしているところがありますが、そのおかげで周りからバックアップされて平和が保たれているのが面白いです。

現代の日本が抱えている問題点を取り入れて、ほっこりとした印象を与えながらも真正面から向き合っている作品だと思います。ただ、どことなく頼りないイメージに描かれているコオ先生ですが、本当はかなり腕のいい獣医さんなのでしょうか？？原作を見ていないのでドラマの印象からではそのあたりの事が一切分からず、現実的にはどうなんだろうと思ってしまいました。もうちょっと深く掘り下げられたらコオ先生の良さがもっと出て良いのにな～と残念に感じます。某テレビ番組の頼りないイメージの相場くんが強いので。

なかなかシビアな内容。ペットと暮らしている人、特に高齢者や単身者にはかなり自身のことと重なったのではないかな。『ペット』『飼う』という言葉を使いたくないくらい、ワンコやネコちゃん、インコやうさちゃんなど動物たちは身近な存在で家族の一員なんだ、てことを思い知らされました。人間は一人では生きていけない動物だからこそ他の動物でもそばに寄り添ってくれる存在が必要なんだなあ、としみじみ感じました。もう子どもと同じだね。

一緒に暮らす動物は、今では愛玩動物ではなく家族の一員だといいます。
多くの場合、一緒に暮らす人間が、ものを言わない動物を見送ることになりますが、
そのとき、どんな形で見送るかを考えるときにも、家族と同様に考えなくてはならないでしょう。
動物であっても人間であっても、できる限り望む通りの最期を迎えてほしいものですが、
言葉が通じる人間でも、いろいろなしがらみや気遣いから望み通りにならないこともあります。
言葉の通じない動物の真意を知るのは難しいですが、一緒に暮らし続ける経緯で、想像することはできます。
ジュリちゃんは、きっと望み通りの最期を迎えられたのだと思います。

動物は喋ってくれないから、本当はどうなんだろう…。人間の病気と同じ治療は動物にとっていい行為なのかな。我が家にも野良猫から家猫になって、家族同然になった猫がいます。冗談でいつも喋ってと話をしています。
相葉さんみたいな獣医さんがいてくれるとペットがいなくなった後、気持ちの整理がちゃんとつけるのかなと思いました。亡くなってしまうシーンはどうしても我慢出来ず号泣でした。溢れ出る悲しみにボッーとしていたら、寝てたはずの我が家の猫が膝の上に乗っかって来て、優しい顔で見つめてくれました。奇跡だ！ってまた号泣。猫と犬のペアがこれから人間達にいろんな人生を教えてくれるんだろうなと思いながら毎週楽しみに見ようと思うドラマ。

相葉雅紀くんが好きなので、相葉くんの良い雰囲気をぎゅっと詰め込んだような主人公にキュンキュンしました。動物病院で奮闘する獣医さんのストーリーなので、可愛い動物と子供と感動のみだと思っていたら、アダルトな笑いも混じっていてびっくりしました。大人としてはちょっとドキドキして良いなって感じですが、子供と一緒に見るのは気が引けちゃいます。動物の怪我の様子や手術シーンは割とリアルで、頑張れって感情移入できます。ペットと人間の付き合い方に関してもいい感じの距離で描かれているので、安心して見ていられます。

相葉雅紀さんらしい優しさがあふれる自然な芝居に好感が持てます。かつて「マイガール」で見せた雰囲気に近い感じがします。某番組で動物の扱いにはなれているせいか、獣医師という役柄も当然のようにはまっています。広末涼子さんもシングルマザーらしさが出ています。ただ動物看護師が外科の看護師みたいに、器具出しをするとは思えないので、そこはちょっとリアリティに欠けますね。また趣里さんが独特の顔と声で、良いアクセントになっています。今後の展開が楽しみなドラマです。