アキラとあきら

セクシー俳優とか言われて、そういう役が多いけど、本質は素朴で温かい感じがする。だから山崎瑛は凄く良かった。バンカーの知的な感じも出ていたし向井理の海堂彬と並んでバランスが取れるのって、斎藤工の山崎瑛しかいないと思った。最高の配役だった。アキラとあきらだけは民放で他のキャストでは絶対やって欲しくない。向井理と斎藤工のものって思ったくらい良かった。最高だった。

斎藤くんはセクシー俳優とか言われるけど、以前から似合わないと思ってました。
もっとこういう役をやったらいいと思う。良かったです！

ちょっと陰のある表情や良い意味でモサっとしたスーツの着こなしが、育ちの良い向井さんとは違う「苦労人」という雰囲気を醸し出していて良いと思います。苦労人だけど卑屈になることなく真っ直ぐで情熱を持ったバンカーというのが斎藤さんの落ち着いて誠実な話し方や相手の目をしっかり見る様子からきちんと伝わってきます。社長になろうとしない向井さんに「甘いんだよ、お前は」と初めて怒鳴るシーンはもどかしさや自分の過去などが入り混じった複雑な感情がひしひしと伝わってきてジーンとしました。すごく熱いんだけど押し付けがましくないという、バランスの良いお芝居をされていると思います。

世間一般では、エリートと言えばメガネをかけて冴えない感じの人が多いイメージですが、イケメンの斎藤工さんが演じることで、良い意味で特別感が生まれている感じがします。役柄のせいか、斎藤さんは他のドラマと比べると自身の持ち味である男っぽさをあまり出さないようにしている印象ですが、それでも時々垣間見られる男の色気が何より魅力だと思います。

幼い頃、父親の会社が倒産し、苦労してきたというどこか寂しげで影のあるアキラの役をうまく表現していると思います。スーツ姿もカッコよく、エリートであるもう一人のあきらと、これからどう絡みあっていくのか楽しみです。最終的には幸せになってもらいたいです。