半分、青い。

すずめの天真爛漫さと対照的にクールでアンニュイな雰囲気がよく出ていました。棒読みな子役もよく見かけるけれど、とても上手でした。特に糸電話やゾートロープを開発するシーンが好きでした。可愛いカップルでほのぼのしました。

子役なのにとてもおさえた演技ができる子です。主人公の天真爛漫なすずめを支える姿がとてもうまく演じられていて、成長した律にうまく受け継がれていると思います。他のドラマや映画で見かけるとつい目が行ってしまいます。

体育の授業で自分の番が来ないかどうか不安になる鈴愛を助けたり、泣いている鈴愛の側にいてあげたり、律のさりげない優しさを自然に演じているのが良いですね。9歳の男の子がこんなに気が利くだろうかと思うけど、高村くんのナチュラルな演技と大人びた雰囲気のおかげで違和感なく見ることが出来ます。

5話で本格的に糸電話作戦の実験が始まりましたが、なぜ河原にブッチャーを呼んだのかを説明する長い台詞がただ台本を覚えて喋っているというのではなく、きちんと頭の中で論理立てて話しているように感じられ、律の賢さが伝わってきたのが良かったです。高村くん本人もきっと頭の良い子なんでしょうね。科学者みたいな大人っぽい言い回しも違和感がなく、普段から言い慣れている感じがするところも良いです。

冷静で落ち着いた台詞まわしと育ちが良さそうな上品な雰囲気が律にぴったりだと思います。クールだけど「ノーベル賞を獲る」と夢を語るシーンでは目をキラキラさせていて、律の子供らしい一面と大人っぽさの両面を自然に表現しているのが良かったです。