精霊の守り人 最終章

どちらかといえば天然で、ほんわか癒し系のイメージが強い綾瀬はるかが、男勝りの槍の使い手で女用心棒のバルサを見事に演じきっている。日焼けした肌に精悍な顔つき、するどい目線。本格的なアクションシーンも自らこなし、撮影前に相当な鍛錬を積んだと思う。この作品で、彼女はアクション女優という新境地を切り開いた。

男でも女でもない個性の強い役を演じきったすごい女優だと感じました。特にアクションシーンは、女性にも関わらず、息をのむほどの槍舞いで、視聴者側まで緊迫感が伝わってきて圧巻でした。迫力がすごかった。どんなことが起こっても不動心で貫く偏見の無い正義感と、思いやり優しさをもった女性を堂々と演じ、とても感動しました。

正直こんなに完成度の高いアクションができる方だと思っていなかったのでびっくりです。ぎこちなさもありませんでしたし、槍を使ったアクションシーンはずっと観ていたかったです。見た目も振る舞いも話し方も男性的な役柄でしたが、女性的な優しい感情も伝わってきて引き込まれました。

精霊の守り人の綾瀬はるかについては前々から思っていたが、役柄にイメージが合っていない。原作のファンからすると、バルサの豪快なイメージと綾瀬はるかのほんわかした印象にギャップがありすぎて、物語に入っていけない。綾瀬はるか自体は好きだし、一生懸命演技はしているとは思うが、制作側のキャスティングミスだと思う。

綾瀬はるかといえば、天然だったり、かわいらしい役を演じるイメージが強かったけど、このドラマの彼女はともかく男らしくてかっこよかったです。声もいつも低くて、肌の色も黒くて、ほかのドラマやバラエティでみる彼女の姿とはまるで別人のようでした。また、短槍で次々と敵を倒していく姿は勇敢でした。今回のシリーズでは、バルサとタンダの恋も描かれていて、今までのシリーズとは違ったおもしろさもありました。恋愛の要素があっても、バルサは決して女性らしくなるのではなくて、バルサがタンダに「私があんたの用心棒になるよ」といったセリフもかっこよかったです。もうすぐ終わってしまうのが残念です。かっこいいバルサをもっと見たかったです。

これくらいのアクションができる旬な女優さんは貴重です。
女用心棒ですから、強くて当たり前ですが体の動きが伸びやかで、綺麗です。
もともとは確か学生時代に、バスケットボールの部活に所属されていたのだったと記憶していますか、
そんなスポーツ系の綾瀬さんのこのドラマを観ていて、“大河ファンタジー”なるもののファンにも、なってしまいました。
ただ、ずっと今後も彼女をテレビで見たい一視聴者としては、もっともっと豊かな表情を学んでいただきたいです。
怒りとか、切なさとか、情念とか、そういった感情の表現が、まだ、あまりにも劇画的で、単調かなと感じています。

天然で柔らかい雰囲気がある綾瀬はるかさんが、笑顔も見せずに冷静に、淡々と話す演技が新たな魅力だと思います。本を読んでからのドラマだったので、主人公バルサを綾瀬はるかが？！と不似合いな気がして見始めたのに、実際に見てみると、最高のキャスティングだと思いました。槍での決闘シーンも、感動ものです！とにかく、綾瀬はるかさんがバルサで良かったです。

短槍使いのアクションがキビキビしていて引き込まれました。ＪＩＮや八重の桜の様な、甲斐甲斐しくも芯の強い女性役、ホタルノヒカリの様に私生活の怠惰な振る舞いの女性役に加え、精霊…や奥様は…のアクション多彩で男勝りな女性役と様々な顔を演じられる女優である。顔立ちが、女優には珍しく一重瞼で美しく、失礼な言い方だが能面の「小面」の様に所作によって様々な感情・雰囲気の表現ができています。その分、どんな役でも「目が厳しい」と映るのが唯一の難点です。

バルサに、ユーカ(バルサの叔母)が「 おかえりなさい」。緊張の中で生きてきたバルサの心に、ホッと暖かいものを感じました。
口数の少ない役柄ですが、表情 間合い等に 心の動きを感じます。強く優しい 譲れないものを持った人柄に好感を持ちました。

今までに観た事のない感じの役柄だったので、とても新鮮でした。薄汚れた身なりと顔でも違和感なく、用心棒としての立ち回りなどのアクションも見事と言ってしまうほどでした。ただ１つ、声にもう少し迫力さがあったらなお良かったと思いました。

バルサ役綾瀬はるかさんの槍の扱いとアクションは、シリーズを増すごとに進化して最終章では完成の域に達していたと思います。また最初の頃はバルサを演じてる感じがありましたが、綾瀬はるかさん自身がバルサになっています。喋り方振る舞いはバルサそのものです。

アクションシーンの連続で、綾瀬はるかさんの意外な魅力がとても光っていました。また、いつもニコニコしていてほんわかなイメージとは違い、口数少なくクールなバルサを見事に演じていて、バルサの中にある孤独や寂しさを、上手く表現していて見入ってしまいました。

何よりキレキレのアクションが素晴らしい。綾瀬はるかは正直大人の色気を感じにくい女優さんなので、このドラマのように寡黙な役でお得意のアクションシーンがいっぱいある役の方が合っていると思う。ただ眼光鋭い中、獣のようにギラギラ光るハングリーさは少し足りない。身なりは泥臭いのだが、表情や口調が優しく上品すぎて彼女自身まだ殻を破れ切れていない気がする。ぶっきらぼうに言い放つセリフも、まだぎこちなさが残り「無理している」感がある。

このドラマはシリーズを通して主人公を務める彼女の激しいアクションと、時に張り上げる凛とした声、多くの豪華な脇役の中でいても臆することない堂々とした演技に、彼女の女優としての高いポテンシャルを感じます。バルサ役に綾瀬はるか以外は考えられません。

普段の綾瀬はるかさんのほんわかした可愛らしい雰囲気とは違って、かっこいいクールな一面が見られるドラマです。
シリアスな場面の表情や激しい戦闘のシーンのアクションがあり、いつもとのギャップにやられます。プロだなぁと思います。

観ていてキレイであり圧倒される戦いぶりです。槍だけではなく、馬に乗っていたりする姿にも本当にカッコいい女性だなぁと思いました。優しくもあり強くもあり、守るものを必ず守る芯の強さにとても惹かれてしまいます。

ぽやぽやしてるイメージの綾瀬はるかが、真逆のシャキッと男勝りな女性をきちんと演じられていて、ビックリしました。最初のキャストを聞いた時は、正直言ってイメージに合わないと思っていましたが、ドラマを観てるうちにアクションも迫力がありますし、今はピッタリだと思います。

シリーズを通じて綾瀬はるかさんの殺陣には磨きがかかり、その身体能力の高さには感心します。最終章では原作の主人公バルサの私のイメージにうまく重なってきました。用心棒の暮らしに明け暮れてきた強さ、人を見抜く洞察力、守る者へ見せる優しさなど一言、一言のせりふにも主人公が乗り移って話しているようで凄みを感じます。