隕石家族

あまり父性を感じさせるようなイメージはない人でしたが、頼りないながらも最終的にはしっかり家族を守る父親像をきちんと演じていて大変好感を覚えました。キャプテン(中村俊介)に魅かれる姿もコミカルでありながらどこか純粋で、そこも良かったと思います。

門倉家の大黒柱である和彦、頼りがいには少し欠けるがお人よしすぎる優しさと家族愛にあふれるところが、天野ひろゆきさん演じる和彦の魅力になっていると思う。最終話、自分が犠牲になったにも関わらず、その部下へ「最後までちゃんと生きなきゃだめだぞ！」とたしなめる一言に優しさが溢れ、和彦の人柄そのものだと感じました。

コミカルな設定のドラマではありますが、図らずも自己の弱さやダメさを度々披瀝しながらも、意外なほど力強くしっかりとした父性を表現できるその演技力に感心し、その、役者としての実力を見直しました。素晴らしいと思います。

天野さんは、このドラマで様々な表情を出していましたが、どれも新鮮でした。和彦は、母親に逆らったことが無いので、遅い反抗期を見せたり、妻があこがれた男性のキャプテンに恋したり、リストラされたり、どれも体当たりで自然な演技だなと思いました。地球最後の日が近づき、妻と結婚してよかったと優しそうに話すところや、キャプテンのような男性に生まれたかったとしみじみするところが一番良かったですが、いよいよと言う時に、トイレに行きたいと言い始め、最後は笑いで締めくくり、似合うなと納得しました。天野さんはこれからもドラマで活躍しそうだと思いました。

演技派女優さんに囲まれた家長役、初回の演技は力が入りすぎていて、ちょっと残念だったけれど…。あわてんぼうのところとか、オタオタした部分がだいぶん落ち着いてきた。不自然や演技も、実はそういう演出だったんだなあとも思え…和彦のわざとらしくておおげさな芝居がかったセリフも役柄に見えるようになった！
ということは、本当はとてもお芝居上手！？

さすが、芸人さんだけあって、やっぱり演技がお上手です。
しかも顔芸（？）もオーバーで、とっても分かりやすいですね。
片瀬と一緒にいる時は女の子みたいだし、家ではお父さんの顔をしているし。
お母さんの前では一段と小さく見えますね(笑)

さえない中年のマザコン夫っぷりがハマり役で、でも憎めなくて応援したくなります。妻の浮気相手とお近づきになったのは本当に偶然なのか否か、演技の中では見分けがつかず気になって仕方ないです。食事のシーンで、いくら塩分控えるとはいえ、パスタをソース無しで食べるのはやり過ぎ、そこは文句言おう、家族も配慮してあげてと可哀想になりました。

一話の時点では天野っちが社会人の娘の父役がイメージつかなくて、え？羽田美智子と夫婦？泉里香が娘？と違和感でしたが、コメディ要素もあるドラマなので今後天野っちが起用された理由が分かるのかなと思います。父は家族内でたった一人「仲良し家族と一緒で幸せだ～」と思ってるちょっとマヌケな役でそこは面白くてはまってました。ちなみにケチなので家族からの信頼がありません笑