降り積もれ孤独な死よ

多くを語らないがこのドラマの肝で重厚感を出すのに一役買っていると思う。多くを語らず感情的にならないから、見る人が想像でそれを補おうとする。潤の妄想で現れた時の表情は秀逸。少しずつ変化したように見える表情にいろんなことを想像させた。

あざのある顔を隠さず悠然と歩き、すれ違うだけで瞬時にその人を見抜く。只者じゃない雰囲気をひしひしと感じます。子供に対しても対等で媚びることも愛想を振りまくこともしない。ついてきたければついてくればいいというサラッとしたところが連れ去りには見えなくて良かったです。

感情が見えず無機質な感じで、あの風貌。この人はどんな人生を歩んできたのだろうと想像力を掻き立てられる。無表情なおじさんと子供達の絵はなかなかインパクトがあった。ただ万引きの場面はおぼつかなくてあれはすぐ見つかるよと思った。