『星降る夜に』でのムロツヨシ (伴宗一郎役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
ムロツヨシ (伴宗一郎役) は 「2023年1月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
銭湯でのシーンがとても好きです。ドラマのタイトルを間違えている深夜先生に言おうか言うまいかモゴモゴしてから訂正するところや、一星が向かってくると謝っちゃうところ、一星の下ネタが図らずも分かってしまいいいのか悪いのか困惑しているところ。気まずいが詰まっていて面白かったです。
あんな大暴れして迷惑かけた人たちと一緒に銭湯行って、下ネタ振られるってどういう展開だよって脚本に疑問を感じますが、何とも気まずそうで居心地悪そうな表情や落ち着きのない様子がリアルで良かった。スーパーで鈴と一星に再会した時も上手く目が合わせられなかったり、でも少し笑顔が見えたり割引シールを貼ってあげるなど歩み寄る姿勢が見えたり、少しずつ伴が変わっていく過程が垣間見れたところも良かったと思います。
シリアスで追い詰められた役柄ですが、ムロさんの顔を見るとつい笑いそうになります、ごめんなさい。落ちぶれ、執念深く、すぐに激高する伴ですが、背景はシンプルであり、わかりやすい。演技プランとして重要なのは、鈴がこり人物を警察に突き出したりしないのは、負い目からなのかということです。鈴のセリフからすると人として負い目はないと言い切れないけれど、医者としての負い目はない。だから真っ直ぐに向き合い、伴も内心ではわかっているから鈴がもっと悪い人であって欲しいと願う、という構図です。なので伴の攻撃性は鈴に向いながらも、実は自分も傷つけているわけで、自己破滅的だから自殺しようとする。ムロさんもその理解はあるのでしょうが、攻撃性の方が強く出過ぎているかな。でもまあ悪くなかったです。
やり方によっては独りよがりで同情の余地なしにもなりうる所業の数々なのですが、家にレンガを投げつけてからの帰り道泣きながら歩く姿にどうしようもできない悔しさや自分を制御することもできない情けなさ不幸のかたまりみたいなこんがらがった負のオーラを感じました。
回想シーンで見せた抜け殻のような姿、生気を感じない虚ろな眼差し、かと思えば突然激昂して娘を怒鳴り散らすメンタルの不安定さ、1分もないような短いシーンだったけど、妻を亡くしてからの伴の絶望の日々が伝わってきて、胸が苦しくなりました。あの状態で恋人と幸せそうに過ごす鈴を見かけてしまったら、完全な逆恨みで絶対に許されない行為だけど、ああいう行動に走ってしまう伴の気持ちも少し分かる気がする。自殺寸前に娘の声を聞き、我に返って泣き叫ぶシーンもグッと胸に迫るものがあり、見入ってしまいました。
穏やかな口調と表情から突然激昂するのが怖い。鈴から絶対に目を離さないところとか、流れるように出てくる責めの言葉が、長年蓄積された鈴への怒りや深い憎しみ、伴の執念深さを感じさせてゾッとします。人が良さそうな風貌の方だから余計にその不気味さや怖さが際立つのも良い。インパクトも存在感も抜群だったと思います。
平和なところに突如現れた伴さん。怒りの中にずっと住んでいるような別次元の緊張感を持ってやってきました。自分の辛さを理解されない悲しさが怒りになり爆発している様子。あの目で見つめられるとどちらが狂っているのか分からなくなります。
銭湯でのシーンがとても好きです。ドラマのタイトルを間違えている深夜先生に言おうか言うまいかモゴモゴしてから訂正するところや、一星が向かってくると謝っちゃうところ、一星の下ネタが図らずも分かってしまいいいのか悪いのか困惑しているところ。気まずいが詰まっていて面白かったです。
あんな大暴れして迷惑かけた人たちと一緒に銭湯行って、下ネタ振られるってどういう展開だよって脚本に疑問を感じますが、何とも気まずそうで居心地悪そうな表情や落ち着きのない様子がリアルで良かった。スーパーで鈴と一星に再会した時も上手く目が合わせられなかったり、でも少し笑顔が見えたり割引シールを貼ってあげるなど歩み寄る姿勢が見えたり、少しずつ伴が変わっていく過程が垣間見れたところも良かったと思います。
シリアスで追い詰められた役柄ですが、ムロさんの顔を見るとつい笑いそうになります、ごめんなさい。落ちぶれ、執念深く、すぐに激高する伴ですが、背景はシンプルであり、わかりやすい。演技プランとして重要なのは、鈴がこり人物を警察に突き出したりしないのは、負い目からなのかということです。鈴のセリフからすると人として負い目はないと言い切れないけれど、医者としての負い目はない。だから真っ直ぐに向き合い、伴も内心ではわかっているから鈴がもっと悪い人であって欲しいと願う、という構図です。なので伴の攻撃性は鈴に向いながらも、実は自分も傷つけているわけで、自己破滅的だから自殺しようとする。ムロさんもその理解はあるのでしょうが、攻撃性の方が強く出過ぎているかな。でもまあ悪くなかったです。
やり方によっては独りよがりで同情の余地なしにもなりうる所業の数々なのですが、家にレンガを投げつけてからの帰り道泣きながら歩く姿にどうしようもできない悔しさや自分を制御することもできない情けなさ不幸のかたまりみたいなこんがらがった負のオーラを感じました。
回想シーンで見せた抜け殻のような姿、生気を感じない虚ろな眼差し、かと思えば突然激昂して娘を怒鳴り散らすメンタルの不安定さ、1分もないような短いシーンだったけど、妻を亡くしてからの伴の絶望の日々が伝わってきて、胸が苦しくなりました。あの状態で恋人と幸せそうに過ごす鈴を見かけてしまったら、完全な逆恨みで絶対に許されない行為だけど、ああいう行動に走ってしまう伴の気持ちも少し分かる気がする。自殺寸前に娘の声を聞き、我に返って泣き叫ぶシーンもグッと胸に迫るものがあり、見入ってしまいました。
穏やかな口調と表情から突然激昂するのが怖い。鈴から絶対に目を離さないところとか、流れるように出てくる責めの言葉が、長年蓄積された鈴への怒りや深い憎しみ、伴の執念深さを感じさせてゾッとします。人が良さそうな風貌の方だから余計にその不気味さや怖さが際立つのも良い。インパクトも存在感も抜群だったと思います。
平和なところに突如現れた伴さん。怒りの中にずっと住んでいるような別次元の緊張感を持ってやってきました。自分の辛さを理解されない悲しさが怒りになり爆発している様子。あの目で見つめられるとどちらが狂っているのか分からなくなります。