いぶり暮らし

実際にはとてもキレイでかわいい女優さんなんだろうけど、とても親近感がわくタイプの女優さんだから頼子がぴったりとハマったと思いました。巡との息もぴったりで笑顔のタイミングも一緒。カップル感というよりも夫婦感出てました。

着なれないオシャレしちゃって楽しかったはずなのに、帰り道にぐったり。すごく共感できる疲れ方（笑）食事会で見えない矢がたくさん刺さってたもんね、同情します。そして帰った後の家の中を見てツノが生えたような形相に‥自分を見ているようで笑ってしまった。

頼子の温かな笑顔は巡の固くなった表情も溶かしていく力があるよね。巡の気持ちをほぐすように、でも決して押し付けがましくもなく振る舞える頼子がすごい。2人の決して派手ではないけど小さなことを面白がる雰囲気がとても好きだ。

一緒に暮らすとカップルって似てきますよね。この2人は後ろ姿まで似ていてすごいなと思います。コロッケを揚げるのは巡なのに頼子の方が心配そうに見ていてかわいいなと思いました。奥さんって呼ばれて喜んでいるのもかわいかったです。

突然訪問したお母さんにイライラしちゃうところ、洗い物してる時後ろで彼とお母さんのやりとりにヤキモキして振り返りながら見てるところ。めっちゃリアルだなー。親って自分が大人になるほど危なっかしい存在になっていくんですよね。ちょっと目が怖かったのもなんだか自分を見ているようで笑ってしまいました。

子役から見ていたからまだまだ幼い気がして、カフェの店長なんて想像できなかったけど料理しながら周りに目を配り新人のフォローをする立派な大人になっていた。人を育てる苦労を知るお年頃の悩みは尽きない。共感してくれる人多いと思うな。

なんとも言えない本当のカップルみたいな、ささやかな幸せオーラを感じます。頼子と巡の雰囲気は同棲カップル半年目という感じですが、設定は3年目。いやはや健全かつほのぼのとラブラブです。それでいて明らかに夫婦ではない感じも伝わってきます。それを生み出しているのは頼子を演じる志田さんの演技力によるものでしょう。会話の合間に巡へと視線を向け微笑む、そのタイミングといい、柔らかな雰囲気といい、優しさが伝わってきます。視聴者はそれを覗いている気持ちになり、少し気恥ずかしくなるくらいです。本当に見事な演技だと思います。

料理する手元が綺麗でキッチンに立ってる姿も似合ってる。日常からやってる感が出ていました。カップルとしては幸せだけど、夫婦になっていない。この先どうなるんだろうって少し不安があるのかな？その含みをもった表情が流石だなと思った。