きのう何食べた？ season2

史朗のためにご機嫌な様子でボスのデスクを準備したり、新調した椅子を得意げに披露する姿が可愛らしかったです。史朗に気を遣っての配慮なんだろうけど、いつのまにか自分のペースに巻き込んで史朗に新所長としての抱負まで語らせちゃうところも大先生らしくて良かった。ちゃっかりしてるし押しも強いんだけど、愛嬌のある話し方や醸し出す空気感のおかげか、図々しいとか押しつけがましいなどのネガティブな印象を与えないところも魅力に感じます。

史朗から事務所を引き継ぐ決意を聞いた時の感無量という表情が印象的で、長年築いてきた大切な事務所がこれからも続いていく嬉しさ、信頼している史朗が継いでくれる安心感、修を気遣ってくれた史朗への感謝など、弁護士として、所長として、母として、色んな感情があの表情だけで伝わってきたのがとても良かったと思います。所長としてしっかり事務所を守って皆を引っ張って来た頼もしさやベテランらしい貫禄はあるけど、話し方や仕草、表情がとてもチャーミングで、堅苦しい雰囲気がしないところも素敵です。

修の件で史朗に申し訳なさそうな母の顔を見せていたかと思いきや、それに便乗してついでに別の案件も頼んでしまうちゃっかりしたところが大先生らしい。無理やり押し付けるって感じではなく「筧先生なら大丈夫」っていう絶対の信頼が根底にあると伝わってくるのも良かった。史朗の性格や扱い方をしっかり心得て頼みごとをしているところも、二人の長い付き合いや歴史を感じさせて良かったです。

史朗に顧問弁護士を引き継ぐという話を不意打ちで、しかも客先で宣言してしまう策士っぷりが大先生らしかったです。史朗のプライドの高さを熟知していて、絶対に断れない状況を作るところも史朗のことをよく理解している二人の付き合いの長さを感じさせて良かったし、史朗になら任せられるという確信と信頼が伝わってきたのも良かったと思います。

「頼りない子だけど応援してあげたい」と修を語る時の優しい表情や、史朗に修を褒められた時の誇らしげで嬉しそうな笑顔など、仕事の時とは違う母の顔が見られたのが新鮮で良かったです。親バカ発言も史朗のことを心から信頼しているからこそだろうし、つい史朗に説教してしまうところも、20年ずっと一緒にやってきて母親や親族みたいな気持ちが芽生えてるんだろうなと感じられてほっこりしました。

史朗のキャバクラ通い疑惑をきっぱり否定する姿、格好良かったです。毅然とした態度で従業員を守る、頼もしい上司っぷりが素敵でした。史朗の潔白を熱弁しつつ、悪気なく「つまらない」と史朗をディスってるところも面白かったです。