きのう何食べた？ season2

嬉しすぎて泣きそうな顔してる時が最高に好きです。旦那と二人で泣くぞ！泣くぞ！と笑って見ています。嬉しいからの泣くまでの間というかタメが絶妙なんですよね。もじもじしてる姿とかも可愛くて。それでいて時々オッサンのドスの利いた声(笑)内野さんのケンジ最高です。

難しいことが苦手なのにちゃんと養子縁組について自分で調べていたり、将来同性婚が認められた時のことも考えていたり、シロさんと死ぬまで一緒にいるっていうケンジの覚悟が見えたのが良かった。だからこそ「家族になりたいけど親子になりたいわけじゃない」って言葉がより切なく響いて胸が痛かったです。ルンルンご機嫌な様子でお弁当を作るチャーミングな姿や、お揃いのエプロンをプレゼントされて感極まっている表情など、見ているこちらまで心が温かくなるような、シロさんへの愛が溢れる姿も良かったと思います。

初対面の富永夫妻とすぐに打ち解けて仲良くなっちゃうところがケンジらしくて良かった。史朗との馴れ初めを語る時のテンション高い口調やうっとりした表情も、史朗への気持ち駄々洩れで可愛らしかったです。佳代子から史朗とのカボチャ半分この話を聞いた時の、愛情が溢れ出ているような胸がいっぱいになっている表情もとても良かったです。

鰻屋さんから出てきた姉2人と賢二のやり取りでお金を払う払わなくていいと押し合っていたのがごくごく普通のおばさんたちのようで笑ってしまった。すごく仲が良いんだなーと伝わってきたし、こんなふうに育ったんだなと想像できてよかった。

どうしても自慢したくて姉たちに史朗の写真を見せていたり、食事会で「素敵な人」と史朗を褒められた時も「でしょでしょ」と得意げになっていたり、ホント史朗のことが大好きなんだなって伝わってきて微笑ましかったです。姉たちとの女子トークみたいなノリもすごく自然で楽しそうで、小さい頃からこうやって家族仲良く過ごしてきたんだろうなって感じられたのも良かった。「また素敵なお店選んでね」という言葉も、「また近々ご飯に行こう」という矢吹家の未来に史朗も当然一緒にいるんだよというケンジの気持ちが込められているようでグッときました。

前にシロさんがケンジのことを全然タイプじゃないんだけどと言っていたが、タイプじゃなくても一緒にいるとどんどん好感度が上がる人っているんだよね。正しくケンジがそんなタイプ。料理を食べている時のリアクションがいつもほんとで嘘がないところがいい。あんな風に褒めてもらったら料理するのも楽しいだろうなー。

史朗と過ごす時間が減ってあからさまに元気がなかったり、仕事中にもつい「つまんない」って口に出してしまう姿が、寂しさや史朗への想いを感じさせて良かったです。久々に早く帰宅出来た時の「一緒にご飯食べよ～！」って元気な声とはしゃぎっぷりも可愛い。毎回美味しそうに、楽しそうにご飯を食べているけど、今回はいつも以上にテンションが高くて嬉しさが迸ってる感じがして、一緒にご飯を食べる時間が二人にとってかけがえのないものなんだなと感じられたのも良かったと思います。

離婚で落ち込む店長のもとに駆けつけて、親身になって話を聞きながら背中を擦ったり頭を撫でたり慰める姿がケンジの懐の深さや温かい人柄を感じさせました。耳障りの良い言葉だけでなく「どれだけ傷つけてきたと思ってんの」「自分勝手」とダメなところを遠慮なく指摘するところも、表面的ではなく相手のことを思って本気で心配しているのが感じられて、店長が誰よりも先にケンジに連絡をした説得力があったのも良かったです。

史朗が眼鏡をかけるたびにうっとり見とれる姿が乙女で可愛かったです。素敵とか似合ってるとか、何の躊躇もなく素直に相手を褒めるところが素敵。何処か浮足立ったような、付き合いたてのウキウキした感じもありつつ、人生についてしみじみ語り合う年齢相応の落ち着いた熟年カップルらしさもあって、そのどちらの雰囲気もとても自然に醸し出していて二人の存在がリアルに感じられるところもさすがだなと思います。

ハイタッチしたり飛び跳ねたり、航とキャッキャはしゃぐ姿がチャーミングでした。高校生の時みたいに夜更かししたくてウズウズしてる姿や、「寒い」「お腹すいてない」と皆に相手にされなくて拗ねる姿も子供みたいで可愛かったです。事故物件のくだりの絶叫や「超円満なんだから。取り憑く隙なんかないんだから」と幽霊を牽制するシーンもコミカルで楽しかったです。

シロさんがいうタイプとは程遠いけど、あの柔らかな笑顔でおかえりって言われたい。ケンジといれば日々幸せが更新されていくような気がする。フットワークが軽くなんでもスッと手を出せてそれが押し付けがましくなく自然に優しさを発揮できるところがケンジっぽくて好きです。

元カレの話を聞いて拗ねたり嫉妬したり、ビーフシチューを見て子供みたいに大喜びしたり、とにかく感情表現が豊かで可愛らしくて、史朗のことが大好き、一緒にいると楽しい！って気持ちが全身から伝わってきます。二人の何気ないやりとりが微笑ましくて見ているだけで癒される。当たり前のように家事を分担したり、浸水しないようにとホースを買ってきてくれたり、親子丼のために夜遅くに玉ねぎ買いに行ってくれたり、細やかな気遣いに史朗への愛情が感じられるところも素敵です。

内野さんを見て可愛いとかキュートだとか思うのはどうなんだろうと思いながら、でも仕草や言動にキュンとしてしまう。それはもちろん若い時の可愛さとかではないのだけれど、相手を思う気持ちの優しさとか、本当に些細なことなのに喜ぶ表現の仕方とか、いろいろ近ければ近い関係であるほど省略されがちな感情表現が豊かで、本当に可愛くて素敵に見える。

浮気した店長に向ける軽蔑したようなジトっとした視線や、レイコと店長のやりとりを見ている時の張り付いたような不自然な笑顔、田渕の接客にヒヤヒヤしている姿、史朗のきんぴらを食べてしみじみ幸せを実感している時の穏やかな表情、コロコロ変わる豊かな表情が他人の機微に聡いケンジらしさを感じさせて良かったです。仕草も表情もとてもチャーミングで、キャラをしっかり作りこんだ濃い目の芝居だけど、それが全然不自然に見えないところが凄いし、内野さんにしか出来ない役だなと感じます。

ご機嫌な様子でかつ丼を作る姿がすごく可愛かったです。カツをトースターに乗せたり、玉ねぎを切ったり、卵を溶いたり、仕草一つ一つにケンジらしさが感じられるところもさすが。余裕と落ち着きのあるシロさんの調理シーンも素敵だけど、終始ハイテンションな様子で背徳感満載のメニューをルンルンで作るケンジの調理シーンもとっても楽しい。史朗の母親を「繊細な人」と気遣う優しさや、罪悪感を抱える史朗を「気にしてない」とドンと受け止める器の大きさも素敵だったし、そういったケンジの人柄が偽善者っぽくなく自然に伝わってくる演技がとても良かったと思います。

このドラマを動かすリズムを作る中心になっているのは西島さんですが、このドラマに変化やアクセントをもたらしているのは内野さんです。セリフの間や表情の変化、動きなどで単調になりがちな場面に変化を与えています。それがよくわかるのは、美容院でのシーンとの比較です。美容院では周囲の流れに合わせて、流れるようなテンポを維持しています。しかし西島さんとふたりのシーンでは大きくタメを作ったり、表情の変化をゆっくり表したり、いろいろアクセントをつけています。内野さんがこのドラマを飽きさせないものにしている功労者だと思います。

太ったことをずっと気にしていたり、シロさんのちょっとした一言に拗ねたり、喜んだり、恋する乙女みたいな姿がとっても可愛い。シロさんと一緒に料理を作っている時の楽しそうな笑顔や、朝のお散歩のハードさにげんなりしている顔、うっとりと美味しそうにナンを頬張る姿など、コロコロ変わる豊かな表情も素敵です。常連さんの花嫁姿にウルウルしているところも、ケンジの人柄が感じられて良かったです。

テンション高くて人当たりも良くて、いつもシロさん大好きって気持ちが全身から溢れ出ている姿がとってもチャーミング。話し方だけでなく、お茶碗を手に持ったり、壁に寄りかかったり、ちょっとした仕草で賢二のフェミニンな雰囲気を丁寧に表現しているところもさすがです。シロさんの態度や表情の変化に一喜一憂する繊細さも、気持ちの良い食べっぷりも、毎回何がどんなふうに美味しいのかちゃんと感想を述べてくれるところも、シロさんへの愛と感謝が伝わってきて微笑ましかったです。