※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 2.6 /5.0(52.6%) | 943位 /1088件中 |
キャスト 3.3 /5.0(66.6%) | 843位 /1088件中 |
演出 2.7 /5.0(53.8%) | 938位 /1087件中 |
音楽 3.0 /5.0(60%) | 773位 /1088件中 |
感動 2.8 /5.0(55.8%) | 706位 /1083件中 |
笑い 2.2 /5.0(43.4%) | 823位 /1083件中 |
スリル・興奮 2.5 /5.0(50.8%) | 862位 /1080件中 |
脚本・ストーリー 2.6 /5.0(52.6%) | 943位 /1088件中 |
キャスト 3.3 /5.0(66.6%) | 843位 /1088件中 |
演出 2.7 /5.0(53.8%) | 938位 /1087件中 |
音楽 3.0 /5.0(60%) | 773位 /1088件中 |
感動 2.8 /5.0(55.8%) | 706位 /1083件中 |
笑い 2.2 /5.0(43.4%) | 823位 /1083件中 |
スリル・興奮 2.5 /5.0(50.8%) | 862位 /1080件中 |
貴司の短歌教室が彼らしく優しさに満ちて終わり、いろいろなつながりで舞のオープンファクトリーも上手く行きそうです。何だかんだ舞は人とのつながりでここまでうまくいっているけど、人生って大方はどのタイミングで誰に出会うかが大きな要素になります。運のほとんどは出会いで出来ていると言ってもいいくらいなんだと思います。そういう意味で舞はとても運に恵まれている。苦難の道を行くヒロインというよりも、人との出会いに助けられて成長していくヒロイン。まあそれはとても今っぽいけど、朝ドラでは運が悪くても頑張る人を本当は見たいかな。
貴司は相手の良い所を見るのが上手だなと思う。朝陽くんと一緒にいた時もそうだったけれど、自然とそばにいて相手の心に寄り添って言葉を引き出す。リューにも言われていた夢が見つかったのかな。短歌教室やったら人気でそうだ。イワクラの騒音問題からオープンファクトリーを提案した舞だけれど、周りの企業は良さは認めつつ乗って来ない。変化を嫌ったりと保守的な人は結構多いし、とてもリアルだ。教えてもらった役所の人がバードマンの大先輩で、きっと彼の協力でオープンファクトリーへまい進するんだろうな。
オープンファクトリーの件ですが、ドラマだから仕方ないけど、普通はもっとプレゼン用に問題点と対策を用意し、更に根回しもしておくのが仕事の基本。まあその後、元ナニワバードマンの先輩と出会うフラグだから、あんなもんでいいやという感じなのでしょうが。それにしても貴司の短歌の教え方はうまい。ああいう方法は実際子どもたちに感想文や作文を書かせる時に使います。形にこだわるのではなく、まずは思うことを言葉にして楽しむことを覚えないとね。SNSより短文だけど、昔の人はそれで互いの心を寄せあったのだから。
貴司の短歌集は無事に発行されて、それも再版かかるとは本当に良かった。貴司の一段と穏やかな表情が今の幸せを語っているようで嬉しい。あまり自己主張の得意でない貴司をめぐみも舞もちゃんとわかっていて、負担が集中しないようにと思いやっているのも素敵だ。舞とめぐみが食卓でも仕事のことを話していて貴司が仲間外れじゃないのかなと心配したけれど、笠巻さんもIWAKURAもご近所だし知らないこともないのだろう。同じように心配顔で聞いているのを見て、すっかり家族になったのだと思った。笠巻さんの引退は寂しいけれど、いずれその日は来るし退職後も描かれるといいな。
私の知っている町も町工場と住宅が混在するところがあります。工場には古くからここでやっていますと看板がありますが年々肩身は狭くなってきているみたいです。文句も言ったもん勝ちみたいなところもありますしね。ただ家を買う時は周辺のことを見て買うと思うのでそこはそういう土地だと理解してほしいですね。提案されたオープンファクトリー、顔が見える付き合いが増えれば相互理解も生まれお互い様になれるかもしれません。いい関係になれるといいですね。
私の知っている町も町工場と住宅が混在するところがあります。工場には古くからここでやっていますと看板がありますが年々肩身は狭くなってきているみたいです。文句も言ったもん勝ちみたいなところもありますしね。ただ家を買う時は周辺のことを見て買うと思うのでそこはそういう土地だと理解してほしいですね。提案されたオープンファクトリー、顔が見える付き合いが増えれば相互理解も生まれお互い様になれるかもしれません。いい関係になれるといいですね。
騒音問題ですか。私も子どもの頃、工場地帯の中に住んでいて、毎朝工場の機械音で目覚めていましたが、そこに長年住んでいる者にはただの生活音だけど、移り住んだ人には耳障りな騒音でしょうね。でもそれをちゃんと調べずに移り住む側にも問題はある気がします。オープンファクトリーも一定の理解を得られるし効果はあるだろうけど、定年とかで日中も家にいるようになった人とか、子育てをしていてうるさくて昼寝させられないとか、夜勤で日中寝ているなんて人たちはなかなか納得しません。本来なら国や自治体が対策の資金援助をすべきなのですが。退職した笠巻ですが、いいキャラなので、まだまだドラマには出て欲しいですね。
いきなり結婚式で少し驚いたけれど、ここまでの経緯を丁寧に描いてくれたから、気持ちが通じ合ったら自然と結婚だったのだろうなと思う。とても幸せな回だったし、こちらまで幸せな気持ちで一日過ごせた。悠人もなかなか顔を出しにくかっただろうのに来れて良かった。久留美もとても嬉しいけれど寂しいというのはわかるし、悠人にも理解できるだろう。この二人も良い感じだ。いきなり決まった結婚でなかなか集まってもらうのも難しかっただろうけれど、由良さんと倫子さんだけでも来てもらえて良かった。由良さんがアリゾナでセスナに乗っているのも似合いそうと思ったし、倫子さんもいろいろ乗り越えて婚約中で、みんな前へ進んでいてそれも嬉しかった。
舞ちゃん、貴司くん!おめでとう!の気持ちでいっぱいだけどなんとなく思うことはある。なんでノーサイドでやるの?こんな時くらい結婚式場でもいいじゃない。ノーサイドにしたから物語に関係ある人しか呼べなくて貴司の方は両親のみ出席、友達も呼べずかわいそう。由良先輩と倫子みたいに自分の友達が勝手に仲良くなるのが結婚式の面白いところでそれはすごく良かったが、その他の浪速バードマンやパイロット訓練の同期はいない。貴司くんの手前男性だから呼ばないの?流石に柏木くんは呼ばなくてもいいけど、異性の友達や先輩の扱いが雑だなと思った。
とりあえずハッピーな回でしたね。まあ舞と貴司はこうなるべくしてなった感じだし、貴司の経済力のなさもイワクラが順調だから何とかなる。問題は久留美です。彼女の父親にも何だかフラグが立っているようでしたが、久留美も悠人ともしかしてという雰囲気です。それだとみんな近場でまとまるんかいってツッコみたくなるけど、相手をよく知っているという意味では悪くないかもしれません。どっちも男性の方は誤解されやすいタイプだし、はっきりとものを言ってくれる人の方が合いそうだしね。
本歌取りということは知らなくても「千億の星に頼んでおいた」は大きな愛の歌だと思う。ただ単に「星に」だけでも力が湧きそうだけれど、「千億の星に」なんてすごいパワーをもらえそうだから。でも本人にはピンと来なくても、意外と少し外から見ていた久留美にはわかって舞の背中を押していたのかも。リューさんの後押しもあって貴司もプロポーズのような歌を詠んだ。一生かけて知りたいなんて言われてみたいなー。
貴司と舞がくっつくために史子が現れ舞の中の恋心を認識させ、北條が現れて貴司の心をかき乱して本心とむき合わせる。本当ならお客さんなり友達なりが二人は付き合っているの?と聞かれるたびに意識してって感じが普通かなと思いますが、さすが朝ドラ!二人のために壮大なストーリーが展開されました。バレンタインもあった今週にふさわしい展開、清廉潔白すぎるカップルに誰も横槍をいれることはできないでしょう。ま、多くの人は千億の星に‥って言ったぐらいから好きだろうなーと思ってたでしょけど(笑)
舞と貴司が結ばれたこと、そして史子も貴司に投影するのではなく自分で短歌を作ろうと決意したことは、とても良かったなと思います。ただ北條の言い分には頷けない。彼も史子みたいに貴司に何かを仮託しているように感じます。彼自身の挫折が隠されているみたいな。いずれにせよ、そもそも貴司はうまく思いが表現できないから短歌を始めたわけで、どうあれそこに表されているものは彼の心の澱みたいなもの。北條はマグマをと言ったけど噴火はたまに起こることで、いつだって噴火するわけじゃない。マグマがたまるのを待つのも人を育てるのには大事。たまたまこの後、貴司がいい短歌を読んだとしても、それは貴司の人生のタイミングとうまく噛み合っただけ。まあ北條との出会いも運のひとつだったにせよ、北條が叱咤した結果も影響したにせよ、有望な才能を潰すかもしれなかったことは忘れるべきではないと思います。まあ潰れたらその程度だったと言うのが真理みたいにまかり通るバカな社会に追随して欲しくないですね。人は潰すものではなく生かすものです。
貴司の恋愛の和歌が回りくどくてわかりづらいのは、それがそのまま舞に対する思いだから。一度、社会から逃げ出し、生活力もない貴司からみれば、舞には力強くて突破力があり、イワクラを立て直す活力がある。自分とは対照的すぎて、好きと素直に言うのは気が引けるのでしょうね。その気持ちはよくわかります。ただこの後、舞に告白することで吹っ切れて、北條が言うような情熱な和歌を作りました、なんて予定調和な展開はやめて欲しい。貴司は貴司らしく悩み、思い、時に苦しんで和歌を作ればいい。それはフラれた史子も同じだけど。
やはりめぐみも舞の気持ちに気づいていた。そして史子も。「星に頼んでおいた」というのが恋の歌だと見抜いている史子は、やはり短歌の知識も読み取る力もある。だから貴司の心に自分に入り込む余地があまりないこともわかっていての行動だったのだろう。それでも灯になりたいという告白はせつなくもある。めぐみが言うように舞はもう少しわがままでも良いだろう。あまりにも優等生で、まわりを気にかけすぎている。隠し切れない二人の心だが、お互いを思うばかりに絡み合わない。見ていてもどかしいが、今どきあまり見かけない奥ゆかしさとたくさんの優しさにあふれていて少し羨ましい気もする。
史子がうめづに出入りしているのには驚いた。息子のファンということで、うめづの両親も悪い気はしないだろうし、元々客商売だからああいう対応も普通なのかも。めぐみさんは舞の様子に気づいたような感じでした。史子は貴司と同じくらい孤独を抱えていると言っていたけれど、昨日の羽虫の件やリューの発言は彼女に響いていないようで。貴司は追い込まれて孤独風ではあるけれど、あの両親や舞という理解者が身近にいて決して孤独ではない。孤独はとっくに沈んで離れてしまっている。七夕の夜の舞の精一杯の言葉、きっと貴司には届いている。舞の心に響く、永遠の一コマを描いた次の歌が楽しみだ。
優れた文芸作品は作者の気持ちが反映される以上に、読者の思いが強く投影される。史子の思いは読者としては正しいかもしれないけど、彼女自身の孤独は彼女自身が作品にすべきで、それを貴司に求めてはいけない。貴司に構う暇があるのならば、自分も机に向うべきだ。それをやらないなら、ただ迷惑なストーカーにすぎない。舞も柏木との恋愛では積極的だったし、パイロットになるだけの理解力と判断力があるのに、史子の詭弁に黙らされているようでは、キャラがズレていると思う。せめて史子にずるずると同調させられるのではなく、首を傾げるくらいのことはして欲しかった。それが史子の思いが貴司に対する愛情なのか、彼の短歌に対する愛情なのかを視聴者に考えさせるフラグになった筈。
バレンタインデーに相応しい恋の予感の回でしたね。
どんな歌を詠むのか楽しみです。
視聴率も15%台から16%台に上がってきました。
後世、必ず名作の評価を受ける作品なので観ないと損ですよ。
北條の言い分にも一理はあると思うけど、全然GJだとは思わない。困難を乗り越えれば成長するとか、努力を美徳とするのは良いけれど、そんなものはたまたまその方法で成功した者たちだけの結果論です。人の成長にパターンなんてものはありませんから。読む人のためとか、売れるためというポピュリズムも否定しないけど、そこがわからないから、世間には無数の創作物が溢れているわけで、北條は自己矛盾に陥っています。史子がエゴイストだという指摘は納得出来るものがあるけど、北條もまたエゴイスト。二人で貴司にもっとエゴイストになれと説いている宗教にしか見えません。貴司のさまざまな心模様を引き出したいのなら、エゴを説くのではなく、向かい合うテーマを与えるべき。その意味では相聞歌というテーマを与えたのは悪くないのでは。
リュー氏は物の言い方がぞんざいだけれど、本質をきちんと見ている。史子に対する評価ももっともだし。貴司のことあおって追い込んで新たな局面に持っていきたかっただけなのかも。あとから戻って来たのは貴司の才能を買っているからだろうし、歌人として身を立てることができると信じているのだろう。そのためにも殻を破ることが必要だと。貴司の内にある舞への気持ち。そこまで気づいているのだろうか。本人たちがひた隠しにし、仲良しごっこをしているその下にある熱い気持ちを言葉にした時にどんな歌が生まれるのだろう。
貴司はできた1首をためらいなく舞に見せたのに、史子には一瞬躊躇した。舞には良いも悪いも見せれても、史子には完成したもの・よそ行きの一面しか見せられないのだろう。史子は貴司の短歌を理解しているつもりだし、支えるつもりで舞にもそう言っていたが、貴司がそれを望んでいるようには見えない。物産展へ行く約束が守れなかったこと、舞との時間が取れないことを残念そうに口にしている。羽虫の歌の思いが違ったように、貴司は舞がいるから孤独ではないのだと思う。舞は落ち込んでいるだろうけれど、おそらく今の貴司に一番必要なのは舞との時間だろう。
批評と感想は別物です。紀貫之の本歌取りだというのは批評。それがわかったからと言って、その和歌の本質とは別です。貴司はその和歌を評論して欲しくて作っているわけではないと思います。だから本歌取りは些末なこと。きっと歌集にしても、ただたくさんの人に読んでもらいたいだけで、衝撃作で世間に何かを訴えたいわけでも、才能を褒め讃えて欲しいわけでもない筈です。史子の気持ちもわからなくはありませんが、貴司は史子の代弁者ではない。舞は恋愛云々の問題ではなく、引かずに貴司と向き合うべきです。それが彼の生き様をよく知っている者として、かつて彼がくれた和歌に対するお礼でもあります。
貴司の担当編集者に限らず、世の中の人は刺激的なものにばかり目を向けがち。メディアも現在進行形の刺激的なものばかり流すから、しっかり時間をかけるということの価値が不当に引き下げられていると思う。だから貴司の中で、短歌がどういう位置を締めるのかが重要。誰かに認められなければ無価値というわけではない。ここは一歩引くのもありだと思う。舞は昭和テイストで進んできたのに、恋愛観は妙に平成的。柏木は柏木、貴司は貴司で違う人間なのだから、同じような展開になるかもと考えるのは誠実ではないと思う。それこそ昭和のようにもっと熱量があってもいいと思うんだけど。
舞にとって貴司の存在はやはり特別で、それは絶対に失いたくないもの。柏木との過去から、余計に恋愛関係になることに憶病になっているということなのだろう。関係を一歩進めてしまったら、未来に何かあっても元の幼馴染には戻れないというのは良くわかる。だけれど、史子の登場は心穏やかではないだろう。久留美が言うように自分の心と向き合う必要があるのだろう。一方、一太は島のみんなの前で自分の素直な気持ちを告白した。島から出ないことを決めて生きてきた彼にとって、島外の女性に告白するのはとてつもなくハードルが高かったことだろう。お互いを良く知るために付き合うことを決めたふたり。舞と貴司のふたりとは上手く対照的に描かれているなと思った。
毎日通ってくる子供たちにも舞の友達にも2人は付き合ってるの?と聞かれたことがあるよね?2人きりで過ごす時間があれだけあって付き合ってないなら脈なしじゃないのかね?2人の関係を壊すのが怖くてとか20代も半ばになって言わないよね?ここまでしてしまったのは視聴者のせいでもある気がする。朝ドラヒロインに清廉潔白さを求めすぎなのよ。恋愛だってもっとあっていいしいつまでもびっくり顔される方が驚くわ。年相応に舞ちゃんも成長してほしいわ。
舞は貴司との関係性を不自然なほど否定するのは、なぜなのでしょう。まあ舞なりの理由があるのでしょうが、それなりに説得力のあるものにして欲しいですね。単に舞が鈍いだけなんて、まさかの天然展開はやめて欲しいですから。だいたい高い観察力や注意力を必要とするパイロットになれた上に、しっかり元カレもいた舞が、恋愛ベタの天然展開は無理があります。悠人のこともあるし、貴司は生活のプレッシャーに弱い。だからあえて考えないようにしているというなら納得かな。
自分の心の支えというべきものを他人に見せるのは確かにとてつもなく不安だ。もしも批判的なことや否定的なことを言われたら、生きていけないとまではいかなくても心折れて当分立ち直れないだろう。史子はそれを貴司に見せた。もしかしたら自分の世界を理解してもらえるかもという気持ちからかもしれないけれど、史子の態度だとそれ以上じゃないのかな。舞は貴司の短歌の良き理解者ができたと喜んでいるようだけれど、理解し同じ方向を向くことで生まれる愛情もある。それを目の当たりにしても幼馴染だと舞は言い続けられるのだろうか。自分の心安らぐ場所が無くなることでもあるのだけれど。
実際にはマスコミに邪魔されることなくノーサイドへ行ったりは難しいのだろうけれど、そこはドラマとして。久留美パパとの会話なかなか良かった。大きく砕けて自暴自棄になりそうでも、本当に一番大切なものだけ残ってた。目標よりも夢よりも何よりも久留美ちゃんのことが大切な宝物だと感じていたのがじんわりくる。それを聞いて頷く悠人の顔ももう影はない。久留美ちゃんに迷惑料ではなくてお礼だと言って渡したうめづのお好み焼きが悠人の心が柔らかく温かく変わったことを象徴しているようで。
悠人の事件は案外あっさりと片付いてしまいましたね。ナレーションベースで多額の賠償金を背負いましたがで済ませられたけど、普通はそこが一番問題でしょう。たとえ悠人が億を越える個人資産を持っていたとしても、到底足りる額じゃない筈。まあ「ちむどん」もそうだったけど、お金の問題は都合よく解決するのが、最近の朝ドラの傾向ですね。で、今度は恋愛問題ですか。久留美もなんか意味ありげだったし、そろそろ舞は貴司との距離感を考える時期に来たようです。世間の感覚からしたら呆れるほど遅いのですが。
悠人の後悔ですね。ここだけなら悪い内容ではなかったと思いますが、ただ悠人と父親のすれ違いがしっかりと描かれたのは、記憶する限り1回のみ。それもめぐみが言うような会ったら喧嘩ばかりしていたとの言葉に首を傾げてしまうような、口論にもならない程度のもの。だからこそ悠人は自分が相手にされてなくて、自分になんて関心も理解もないと感じたのかもしれませんが、もう数分の尺で構わないから、互いの価値観の違いが決定的になり、すれ違うシーンが先にあれば、もっと悠人の屈折と後悔が鮮明になり、この後悔のシーンも更に感動的になったのではないかと思います。
久留美のひと言は悠人の心にも響いたかな。無事に家族と一緒に自宅に戻れて良かった。事件を起こし多大な勉強料を払うことにはなりそうだけれど、立ち止まってゆっくり自分を見つめ直す良い機会になったのかな。お父さんと話し合う機会を持てなかったことに対しても、自分が自ら聞く機会を放棄していたと後悔していた。父との時間も、信用も仕事も失ったら取り戻せないと絶望していたが、めぐみさんが今日はしっかり母の顔で、取り戻せるものもあると背中を押していた。悠人の心の中の壁が取り払われたらいいなと思う。
悠人のインサイダー疑惑。仲間からの電話の言葉に打ちひしがれているようでした。本当にインサイダーだったのか、本人の口からは語られていませんが、仲間にも何も言い返したりしていませんでした。舞が言うように今まで一人でなんとかしてきてしまった、できてしまったから誰かを頼ったりSOSを出したりはできないのかもしれません。何もかも一人で抱えて、食事すらできていないかも。公園で倒れて雨に打たれている姿を見て、とてつもなく孤独だったのかもと悲しくなりました。
めぐみに工場の権利を渡していたから、てっきり悠人のインサイダー取引は玉砕覚悟の確信犯だと思っていたのですが、共同経営者の言葉に動揺したり、雨に打たれて倒れたりしているのを見ると、さすがにそこまでの覚悟ではなかったようです。まあエリートにありがちな、自分なら大丈夫という自信過剰の結果だし、失敗や挫折を知らない人間の傲慢さとも言えます。まあイワクラの人たちはそう悪く思ってはいないようだし、早く罪を償って、すぐめぐみの代わりとはいかないから、まずはイワクラで地道に働かせてもらうしかないないでしょうね。
ずいぶんと「たまたま」が重なったものだなー。2件のお店が休みだったのはアリだとしても、水道が何日も不調でお茶も入れられないってどういう状況だろう。舞とめぐみさんはどうしているんだろう。場所さえあれば、事情話して市販のお茶でも良いと思うのだけれど。それにしても航空学校時代の二人が相変わらずで、後ろから見守る貴司君の目線があたたかくて。きっと居心地いいんだろうなと感じる。居心地があまりに良くて、吸い寄せられるように通っているんだろうな。毎度「幼馴染」と言い切ってしまう舞をにこやかに見守る貴司君。好意あるの駄々洩れなのに、それを笑顔で許せる懐深さに感心してしまう。
悠人は破産でもするのかと思っていたら、なんとインサイダー取引ですか。実例として村上ファンドの事件で執行猶予はついているから、悠人も執行猶予にはなりそうだけど、それで得たお金は没収が原則。おそらく悠人は投資者に配当している筈だから、没収できないので追徴される。結果は自己破産だけど、同じ破産でも全然違う。悠人はめぐみの代わりにイワクラを継ぐのかと思っていたんだけど、何よりも信用が大事な中小企業で経済犯罪を起こした者が経営者になるというのは、常識的に考えて難しいし、そのエンドは望めそうにありませんね。さてどうなることやら。
航空機部品に特化しないというめぐみの決断は、リスクヘッジを考えれば悪くないと思います。コロナみたいに航空産業に大きなダメージを与える出来事が起これば、そこに依存し、特化している企業は一気に厳しくなります。チャレンジだけが正解ではないし、自身の経営者としての能力を客観的に考えた上での英断だと思います。さて悠人ですが、雲行きが怪しくなってきました。投資の世界は勝ち続けるなんて無理。だからこそ引き際が大事。でも勝ち続けた人間はなかなか引けないし、そこが自分の弱さだとは気づかない。でも破産する前にイワクラの権利をめぐみに渡すだけの気持ちがあるのだから、めぐみも舞も見捨てはしないでしょうから、いつかイワクラの経営者としてやり直して、ハッピーエンドかな。
航空機のボルトは無事に試験合格。ただ、本発注は一括生産できるライバル会社へという流れはもっともだ。荒金さんはやはり浩太さんをご存知で、それも国産航空機への情熱をよくよく知っている間柄だった。きっと浩太さんの思いが舞に受け継がれていると分かった時は本当に嬉しかっただろうと思う。めぐみは夢が大きければ大きいほどリスクが潜むことをよく理解していて、航空機産業へは参入しないと言った。みんなが夢へと一丸になって突き進んでいる中で、待ったをかける判断は非情に難しいと思うし、とても立派だ。最後の悠人の様子がとても心配だ。慎重だからこそイケイケにはなれないのかも。IWAKURAの土地建物が戻ってきて、家業はさらに安定しそうなのは良いニュースだけれど、悠人が無茶なことしなければいいな。
クルミちゃんの結婚話、あのまま彼が言うように体裁だけを整えて結婚したとする。クルミ父はどんな理不尽なことがあっても今までのように簡単に会社を辞めることはできずしがみつくしかない。それができれば今までのようにはなってないはずだからそれだけでも難しい話だろう。しかも結婚前からそれだけの貸しを作ってしまうので後々関係が悪くなった時にチクチクと言われることもあるだろう。いろんな場面で生家の差を思い知らされるだろう。そう考えると今は辛くてもやっぱり結婚しない方が二人とも幸せかもしれないな。
これは久留美の決断を支持します。まず婚約者は自分の両親を説得することから始めなければいけません。他人の在り方に干渉する前に、自分の在り方を顧みないとね。自分の側を変えようとしないで、相手に求めるだけなんて傲慢すぎます。結局、母親の言い分を形を変えて肯定しているだけだしね。そんな奴と結婚しても苦労するだけです。確かに久留美の父親は経済的成功者ではないかもしれないけど、他人がどうこう言う筋合いのものではありません。それに文句を言っていいのは久留美だけなのだから。
久留美は今の自分の境遇を不幸だとは思っていない。そして、定職につかず大変な父ではあるが自慢の父だ。それは久留美を形成する根幹の部分だ。そこを先生は見誤ったというべきか見ていなかったというべきか。久留美を「不幸だ」と決めつけて、救いの手を差し伸べる自分に酔っていた部分があったのだろう。だからこそ久留美に相談もなく、まだ身内でもない久留美の父に就職先を世話するようなことができたのだろう。結婚前にどのような考え方の人物かわかって良かったというべきか。父ちゃんのせいだけじゃないと言えども、父ちゃんは自分を責め続けるんだろうな。
くるみのところはやっぱりな展開になりました。彼ママの登場。いいとこのお坊ちゃんの気がしていたからさほど驚くことはなかったけど、くるみ父には驚いた。まだ定職についてないんかい!!そりゃそんな人と親戚になるなんて嫌だよ。ラグビーの話ならカッコいいお父ちゃんでいられるかななんて甘いよ、それ何年前よ?過去の栄光に縛られすぎもいい加減にして。このまま破談かなー。でも釣り合わない家との結婚て不幸の始まりかもしれないよ?考え直した方がいいかもね。
若い三人がそれぞれ新たに関わろうとする社会との摩擦に直面し始めました。まず厳しい洗礼を受けたのは、久留美ですが、いまだに「家の嫁」として見る人たちも実際にいますからねえ。でもそれに納得してしまうような相手なら、どうせ結婚しても上手くはいかなくなります。親くらい黙らせるくらいの強い思いがないと、事あるごとに親がトラブルのもとになるから、相手の男にその力が望めないんだったら、きっぱり別れるのも悪くはないと思います。貴司だけど変に妥協すると昔のトラウマが吹き出さないかと心配です。
たしかにライバル会社の人が言うように本契約になった時にも他の工場が協力してくれるかと言ったら疑問符が付くのは当然のこと。時間も労力も今までとは比較にならない状況になる訳で、それなりの対価が発生しないと引き受けてはくれないだろうし貸してもくれないだろう。その辺りの解決までのストーリーも描いてくれそうで、少し期待したい。貴司は出版社の人の勢いに飲まれている感じがした。これから商業的なことに巻き込まれていくのだろう。家出した時の二の舞にならないか少し不安だ。
悠人がちょっと愛想はないけれど、うめづでのやり取りを見ていると常識人なんだなと思う。家には帰らなくてもうめづには来るのは、悠人にとって何か大切な場所なんだろうと思う。貴司の受賞祝いと、久留美の婚約祝いだと言って支払いしてたけれど、少し背伸びをしているような頑張ってる感じがした。やっぱり心配だな。貴司は舞のこと好きなんだろうなと思う。それは付き合いたいとかいうのと少し違う気もするけれど。その気持ちに久留美は気づいているから先生を止めたんだと思うし、舞のフォローをしたんだろう。
貴司のお祝いに、久留美が婚約者を連れてくるけど、そもそもの主役は貴司なのだから、その主役を喰うようなお祝い話をいきなり持ち込むのはマナー違反だと思います。事前に連絡して双方のお祝いという形にすればよかった。もっとも関西ではそういうのが当たり前というのなら別に文句はないけど、全国でそれが通じるわけではありません。悠人ですが、どうも仕事がうまくいっていない雰囲気です。まあ彼はイワクラを助けてくれたわけだし、次は悠人を助ける番という感じでしょうか。
笠巻さんの師匠まで巻き込んで試作品完成したのは、町工場の横のつながりがそれなりにある地域性と、お父さんや笠巻さんたちが地元に密着していて付き合い大事にしてたからなんだろうなと思う。そして、技術や知識も脈々と継承されてきたということを笠巻さんの師匠が出てくることで感じた。舞が「チーム東大阪で」というのは少し違和感があるが、地域の横のつながりの中で問題を解決して完成させたということを敢えてわかりやすく言語化すると「チーム東大阪」という言葉になったのだろう。貴司の短歌が評価されて賞をとれたのも嬉しい。きっとここからが新しいスタートになって、また今までとは違うプレッシャーの中で作る苦しみも描かれるのだろう。最後の悠人の様子が少し気がかりだ。もう家に入りにくい要素はなくなっているはずなのに。
ネジは完成!リストラした社員は全員戻ってきてもらうことができて、貴史くんは賞を取り、くるみちゃんはプロポーズされる。幸せの絶頂すぎて来週が怖い。兄ちゃんの仕事のことは分からないからどんな展開になるか分からないけど、くるみちゃんの方はだいたい想像がつく。きっと家柄が違うとかで別れさせようとされるんでしょう。ここでダメなお父ちゃんがどうするかだよね。ところで同時進行してる五島の人々。むっちゃんの登場はいつなのか?とても気になっている。
見事な予定調和。難しいネジの加工はいろいろ協力してもらったから良いとして、貴司の短歌は評価されて欲しかったけど、ここでいきなり大きな賞を取るとか、ちょっと出来すぎ。それに舞とくっつくフラグがバリバリ。そのためには自立しないといけないのはわかるけど、とりあえず梅津を継いで、地道に短歌の評価を得ていく方が、下町育ちの貴司らしかった気がする。悠人だけど、投資の世界は生き馬の目を抜くようなところだから、足もとをすくわれたのでしょうかね。まあ結局は悠人がイワクラを継いで、舞はパイロットの世界に再び挑戦というオチかな。あとキャンディーズのパロディを出すあたり、やっぱり昭和テイストなんだよね。キャンディーズの解散は1978年。設定から40年も前。せっかく舞台は平成なんだから、わざわざ昭和に引き戻す必要はないと思うんだけど。
ちょっと今日は全体の雰囲気が違うなと思った。お好み焼き屋へ入ってくる小森さん目線の揺れるカメラワークとか、広めの直線道路を走る舞ちゃんの車を上から広く奥にそびえる高層ビルまで見せて見たりとか。さすがに小森さんから機械貸してって頼んでって、社長に直接許可とるものだと思っていたから笠巻さんの言葉には驚いたけれど、それは今風であって、まだそういうのが残っているのが東大阪だったのかな?それにしても小森さんも不運だ。再就職先も閉めることになって、また先を探さないといけなくて。でも、めぐみさんの1日だけという提案は良いと思う。1日だけなら小森さんの心も苦しさは少ないだろうし。そこで、またとなれば良いなと思う。
かつてリストラした者を再び迎い入れるというのは舞たちの方から見れば美談なのかもしれませんし、ドラマの展開からしてすんなり受け入れられるのでしょうけど、偽善的かつご都合主義な感じがしてしまいます。リストラされた側からすればイワクラが欲しがっている技術を彼が知ったから雇われるのであって、それを他の者が学んでしまえば、自分は何かあれば再びリストラ候補の筆頭だろうと考えるのではないでしょうか。だったら情に訴えかけられるよりは、ビジネスとしてあなたの技術が欲しいと条件提示をされた方が、よほど気持ちは楽だと思います。そして本気でずっと雇う気があるのなら、徐々に信頼してもらえばいい。そんな一日だけ見てもらって信頼してもらおうなんて考えが甘いし、経営側として経営を失敗したからリストラしたというのに、自分たちが悪者になる気はないのだなと思ってしまいます。リストラはリーマンショックだろうとなんだろうと、経営判断の失敗であって、かつてのゴーンみたい持ち上げられるべきものではない筈です。