仮面ライダーゼロワン

最終回に向かっての演技、良かったです。

自分は「世界一のナンバー2」だと発言したシーンは名シーンで、名ゼリフになったと想います。コミカルな役回りがおおかった専務役でしたが、これまででもっとも専務が格好良く見えました。児嶋さんの魂の演技がよくつたわるもので、キャラクターも役者も好きになるものでとても良かったです。

会社の役員会議での立ち回りが大変おもしろかったです。天津社長が次期社長として任命する人物を指差した時、一瞬だけ児嶋さんを指したとフェイクを誘う描写があります。そのときの児嶋さんの「自分なのか？」といった感情が伝わる顔での芝居がおもしろかったです。芸人さんだけに、セリフがなくとも伝わるコミカルな仕草が良かったです。

映画での不器用だけれど真面目で人の良い人物という役柄&演技がとても良かった。
怯え震えながらも社長の遺志を継ぎ、主人公を気遣い尽力していた姿が忘れられない。
何故本編でこのキャラクター設定にしなかったのか。
制作側の意図だか都合であろうが、終盤に差し掛かかり突然映画よりのキャラクターになり主人公を叱咤したのは不自然極まりなかった。

元々芸人さんですし、それまでは作中でもコミカル要員でした。今回は、会社を正しい形で残すための忠誠心の下で機敏に動く様が見られました。天津社長の暴走にも怯まず立ち向かう児島さんの真っ直ぐなサラリーマンの演技は見ていてい気持ちよかったです。

そもそも演技ができたんだ！と思ってしまいました。
コミカルなシーンではいつも通り楽しませてくれますが、少しダークというか、暗躍を狙っているシーンも全く違和感なく楽しませてもらっています。
媚びを売るようなシーンも面白いです。

普段の言動そのままに、キメきれない感じにいつも笑わせてもらってます。いつか「児島だよ！」と言い出しそうです。
とりまきとの掛け合いもあいまって、憎めないキャラクターになっています。秘書のヒューマノイドがネットショッピングの履歴についてしゃべりだしたときの突っ込みが最高でした。主人公のアルトと漫才したらいいのに。

いつもアルト社長を辛辣にも温かみのある愛情で、叱咤激励してくれる存在です。お笑い芸人さんならではの面白い役所と演技力で、こちらも笑わせてくれます。「私が社長になりますよ！」と冗談でなさそうな台詞が好きです。