おカネの切れ目が恋のはじまり

最終回のどこかへ行ってしまった息子を想う演技が、まるで現実に語りかけているようで、胸を打ちました。悲しみを抑えた演技が余計に沁みることも、多くありますよね。草刈さんのナレーションもグッとくる味がありました。

社長としての存在感が抜群でした。息子に対する愛情と厳しい目が同時に感じられるところがよくわかりました。なんだかんだで自分の会社に入社させていますしね…。マンションを売ってしまったのはなかなか大胆でしたが、それくらいやって当然だと思います。ただ甘いだけのパパだけじゃなくていいと思いました。

ただ1日ふらっといなくなった子供を心配する役にはちょっと見えなかったけど。深い悲しみが画面からダダ漏れていて切なかった。息子さんも事故だか自殺だか分からないような状況で亡くされているんだよね。どうして気づいてやれなかったのか年長者なりに思うところがあるだろう。語らないけど打ちひしがれた感じ、切なかった。

草刈正雄さんの素敵な渋い声から始まる格言が、ドラマのコミカルさとのコントラストを生みとても印象的です。威厳がある中にも甘いルックスが手伝って、堅苦しさはなく、どこか現代的でスタイリッシュさを感じさせる演技でした。

素敵だなー。本物だなぁと感じるダンディな名優といえば、草刈正雄さんです。こんな心地の良い俳優さんはいない。演技もさすがで、すごく引き込まれます。金遣いに大問題ありの息子を持つおもちゃの会社の社長というのが、草刈正雄が持つチャーミングさも感じられるし好きです。このドラマの冒頭、草刈さんによる方丈記の朗読は素晴らしい。癒されます。

体型も全く崩れていなくて歳を重ねてもやはりカッコ良いです！社長と言えども息子を甘やかす事なく突き放す姿に親バカな母親とは違う愛情を感じて共感できます。お高くとまっていなくて若干尻に敷かれた感じの人間味のある社長役が好印象です。

イケメンで素敵な社長なんです。
でも単調であまり草刈さんの「ダンディーだけどお茶目」な部分が出てきません。
慶太が今回『ワクワクランド』の企画をした際はもっと大袈裟に喜んでもいいのでは、と思いました。
草刈さんのせいじゃないんですが・・すみません