シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。

最初の方は敵っぽい怪しさがあったが、最終話の被り物の手配したり、ミスパンダの正体をばらさず、味方で良かった！要さんの目の感じと話し方も、どうなんだろうって逆に深読みしてしまった。要さんと横浜流星のきれいな2ショットよかった！

スクープのためなら何でもやるゲスっぽさも上手かったし、同じ父親として佐島に共感して少しずつ気持ちが変化していく過程も自然で、最後ミスパンダに協力して正体も明かさないという展開にも違和感がなくて格好良かったです。佐島とのやりとりやミスパンダから直輝への思いを聞かされた時など、ちょっとしたことで気持ちが揺れ動く意外と素直な一面も覗かせ、根っからの最低男ではない雰囲気を醸し出していたのも良かったと思います。

最終回のミスパンダへの手助けはかっこよかったですね。パンダチャンネルに顔出してよかったのかな？と思いましたが。ラストはミスパンダの正体をばらしてしまうのかと思いましたが、それを思い止まったのもよかったです。彼はずっとひょうひょうと生きていってほしいです。あとなんだかんだでいいお父さんだと思います。

スクープ後、直輝と対峙するシーンの下衆さがめっちゃ良かったです。きっとこれまでにも取材相手とモメて何度も修羅場をくぐり抜けてきたんだろうなという余裕がありました。掴みかかる直輝を挑発するニヤついた表情も小馬鹿にしたような口調もホントに腹立たしくて神経を逆なでする感じがよく出ていて、潔いクズっぷりが見ていて気持ち良かったです。

岩城の母親を「もう一人で苦しまなくて良い」と必死で説得する姿が「真実を伝えたい」といういかにも熱い思いを持ったテレビマンっぽかったので、説得に手応えを感じてニヤっと笑うシーンがより神代のクズっぷりを際立たせていたと思います。森島に協力するのはスクープのためであって、決して彼の仲間ではないのだけど、仕事は出来るし頭が切れて先読みして行動出来るし、味方のいない森島の傍にいてくれると安心出来るし頼もしいです。

ついに飼育員さんを捕まえましたね。洞察力がすごい人です。スクープ取るための執念ですね。マスコミの人はやはりこういうゲスい人が多いんじゃないかなと思って見ていますがどうなんでしょう。この人の手でミスパンダの正体が報道されちゃうのかな。要さんは安定のかっこよさで素敵です。

4話ラスト、森島に「飼育員さん」と声を掛けるシーンが印象的でした。やっと獲物を見つけたぞというようなドヤ顔とにやつきが、スクープのためなら人権なんて軽く無視しそうな神代のゲスさを感じさせてとても良かったです。わざと一言ずつ溜めるようなもったいぶった呼びかけ方も嫌味ったらしくてイラっとしたし、何を企んでいるの？！という期待と不安でドキドキさせられました。

ミスパンダと飼育員さんを取り逃がした時の「くそ！」という激しめの悔しがり方が普段の余裕たっぷりの雰囲気とギャップがあって新鮮でした。敏腕ディレクターとしてのプライドの高さと「絶対に狙ったスクープはモノにする」という執念深さとある種の熱血ぶりが感じられて良かったと思います。あと今更なんですが3話で結婚指輪をしていることに気づき、誰かを愛して家庭を持ったりするんだ…と人間味を感じて親近感が湧きました。

俊一を取材する時のいかにも君の味方だよという胡散臭い態度が上手かったです。台詞っぽい口調でわざとらしくて、スクープ最優先な神代のゲスっぷりが窺えました。出来上がったVTRを見たあずさに抗議された時も全く悪びれてないし、こんなの当然だろという雰囲気があって、マスコミの怖さをひしひしと感じました。

編集会議での強気な態度や、平然と愛菜の葬式に参列する姿が神代のスクープと視聴率のためなら手段は選ばない性格が伝わってきました。ミスパンダに興味を持った時のニヤリとした笑みも蛇のようなネチっこさがあり、狙った獲物は絶対逃さない、神代の執念やしつこさが感じられて良かったです。