半分、青い。

登場するだけで不思議な雰囲気になるので、独特な演技をしていたのが良かったです。
喋り方にとても品があるのに、どこかとぼけている演技がとても上手でした。気品が感じられ、常に冷静さを感じられたのでとても引き込まれました。

出演し始めた頃はずかずかと物を言ったり随分高圧的な態度を取っていたので嫌なキャラクターだなと思っていたのですが、実はそうではなく人をとても思いやる事ができる大変温かみや人情もある素敵な女性だと思いました。なので舞台が秋川塾から移り井川さんが出る機会が殆どなくなって以降は少々寂しさも覚えています。

3姉妹がガチャガチャ賑やかなので、菱本のしっとりとした落ち着きは懐かしさもあってホッとします。さらにフリフリ度が増して髪の毛もクルクルでしたがそれもよく似合っていたと思います。秋風が鈴愛を守ってきたことを語るシーンも押しつけがましくなく、でもちゃんと秋風の愛情深さが伝わってくる温かい語り口で、菱本は今でも口下手な秋風の代弁者なんだなと感じました。

結婚式でも相変わらず花柄フリフリファッションでしたが、それがとても似合っていてお姫様みたいに可愛かったです。十分大人の年齢なのにガーリーな洋服を着ても痛く見えないところはさすがです。鈴愛へのビデオメッセージは菱本らしい事務的な口調ながら、涙をこらえているような表情をしていたのが印象的で、鈴愛が第二の人生をちゃんと歩んでいることを心から喜び祝福しているのが伝わってきました。

当初のトゲトゲしたクールな雰囲気から、徐々にマネージャーの枠を超えた母親のような優しさや包容力が感じられる存在に変わっていく過程が自然で、菱本の変化で年月の流れが感じられたのが良かったです。ピンクハウスの衣装に巻き髪という実写少女漫画みたいな格好がこんなに似合う女優さんもなかなかいないです。演技、ビジュアルともに井川さんの菱本役はハマり役だったと思います。

昔より色っぽくなった感じでかなり魅力的。衣装もロリータファッションが似合っている。最初の方は嫌味なマネージャー役かと思っていたがドラマが進むうちに意外と重要な役にになってきそう。

最初はただ仕事をこなしているだけクールな人かなと思いましたが、鈴愛を一番初めに認めてくれた人だったので、今では無くてはならない存在だと思います。

モデル出身の方だけあって、ファッションも可愛らしくて着こなしていて目でも楽しませてもらえます。

仕事ができる女性ですが、威張る態度は全くなく周りを冷静に見ている姿も好印象です。

私生活ではお子さんもいる井川遥さんですが、それを感じさせない演技で、菱本さんになりきっていると思います。

衣装とヘアメイクの効果もあり、「バブル期にこんな人いたな」と感じられる役作りが見事です。秋風羽織役の豊川悦司とのテンポのいい掛け合いや、時には辛辣な言葉も言いつつ、そこに隠れた秋風への思いやりが伝わる演技です。

鈴愛の状況当初よりも菱本の話し方や表情、態度に柔らかさが出てきたことによって、菱本が鈴愛を認め始めたことや鈴愛が東京の生活に馴染んできたことが伝わってくるのが良いと思います。秋風とのテンポの良いやりとりも絶妙で、彼のことを誰よりも理解し、彼からも信頼されていることが伝わってきます。

井川遥さんが、ちょっと早口でいろんなことを事細かに説明するシーンが頻繁にあって妙なおかしみがあります。ごてごてと着飾ったファッションや眼鏡が、彼女にはなぜか似合ってて可愛く見えてくるのが不思議です。共演の豊川悦司との相性もぴったりなように見えます。

診察中、不安そうな秋風に「大丈夫」というように手を重ねたり、弱気な秋風に「先生には責任がある」とはっぱをかけたり、表情や台詞のニュアンス、ちょっとした仕草で菱本の包容力ある頼もしさや強さが感じられる演技が良いですね。仕事面だけでなく精神的にも秋風を支えてきたんだなと感じられたのも良かったです。

秋風を心配して涙する姿が秘書以上の感情があるように感じられ、菱本にとって秋風羽織の存在がいかに大きなもので人生に必要なものなのかが伝わってきました。律が思わず肩を抱いてしまうくらい弱々しい姿が普段のしっかりとした頼もしい秘書ぶりとギャップがあって、菱本の不安の強さや心細さがより強く感じられたのも良かったです。

衣装も演技もちょっとキャラを誇張して漫画チックですが、それが妙にハマっていて、この菱本役で井川さんの新たな魅力に出会えた気がします。最近は仕事がデキるテキパキとした雰囲気はそのままに、鈴愛に彼氏がいると勘違いして先を越されたと焦ったり、秋風と鈴愛のやりとりを思い出し笑いしたりといったコミカルでチャーミングな一面も見えていて、ますます魅力的なキャラクターになっていると思います。

久しぶりに女優の井川遥を見ましたが、すごく上手で驚きました。早口言葉の台詞に感情がこもっているし、主人公を突き放すと思いきや、影からそっと見守る優しい上司というのも井川遥にぴったりだと思いました。ありきたりな役より個性を爆発した役が似合います。

39話で鈴愛が仕上げた網掛けを見て微笑む姿が良かったです。普段事務的でクールな菱本とは違う、頑張り屋の鈴愛を見直したような「へえ、やるじゃない」というような笑顔が印象的で、鈴愛の努力が結果としてきちんと表れているんだなと伝わってきたのが良かったです。

鈴愛に仕事場や住居の案内をする姿が事務的で淡々としていて、鈴愛の不安や心細さがより際立つような感じがしたのが良かったです。効率的で無駄がない早口な台詞回しが、バリバリ仕事が出来る菱本のキャラを印象付けていたのも良かったです。

27話で楡野家に謝りにくるシーンが良かったです。宇太郎にブチ切れていた時と全然違う、目を潤ませてしおらしく謝る姿が妙に芝居がかっていて面白く、「本心で思ってる？」と疑いたくなるような雰囲気を醸し出していたのが、曲者の若菜っぽさが出ていて良かったです。

とにかく綺麗で美しくて、画面に映るだけで華やかな雰囲気が出てきて、見ていてとても好感が持てます。変わった漫画家に忠実に仕える様子が面白くて、ちょっと変わった雰囲気も出しつつも、お茶目な感じもするので可愛らしいです。

26話の宇太郎との電話シーンが若菜のキャラが全面に出ていて良かったです。秋風が怯えるくらいの勢いで理路整然と宇太郎をまくしたてる姿が、少女趣味な見た目とのギャップが大きくて面白かったです。プチっと怒りスイッチが入る瞬間の表情も分かりやすくて、もしかしたら秋風以上に強烈な個性を持った人なのかなと今後の鈴愛との絡みが楽しみになる印象的で良い演技だったと思います。

鈴愛の無知さに笑いを堪えてたり、鈴愛を「猿」と言ったり、乙女ちっくな見た目とギャップがあり過ぎるブラックな一面が面白いです。テキパキ無駄のない喋り方もクールな表情も仕事が出来る秘書っぷりが伝わってきて良いと思います。

少女漫画から抜け出てきたようなヒラヒラの衣装が意外と似合っていて、美人で都会っぽいイメージの普段の井川さんとまた違った魅力があって良いですね。締め切りに間に合うか心配する編集者に「大丈夫です」と真顔できっぱり言う姿が頼もしくて、ヒラヒラの見た目とのギャップが感じられたのも良かったです。