黒革の手帖

とにかく演技が臭い。
「只今演技しています」って感じ。

奥田瑛二は、こういうある程度地位があって、お金持ちだけどお金に汚い、悪いことをしている人の役が一番似合っているような気がします。長年支えてくれてた女の人をあっさり捨てて、本当に悪い奴だと思っていましたが、最後はすっからかんになりながら、元のさやに戻り、ゼロから始めようとするなんて、とてもいい人になって、めちゃくちゃ見直しました。

奥田瑛二はいくつになってもセクシーな俳優さんだと思います。今回のドラマで印象に残っているのは、仲里依紗と奥田瑛二がタクシーに乗って、アフター何するかってシーンです。「これからどうするか？…３つあります！！」というときの両手広げて、はい！みたいなシーン。
コミカルすぎました。下心ある男の感じが出ててツボに入ります。

地位と金の力を利用して、無類の女好きが銀座クラブの美貌ママを我が物にしようと画策する姿と家庭での立ち居振る舞いを見事に演じ分けているのは素晴らしく、本来は嫌らしい役柄のはずが見ている者を嫌らしく感じさせない確かな演技力だと感じる。