アバランチ

藤田が極東リサーチに入ったのがただの責任感からと大山に半ば脅されたからとか理由が弱くてびっくり。それならあんな人目があって、手も上げてる状態の羽生を撃てやしないでしょ。だから極東リサーチで狙撃を用意してたんだろうけど、狙撃されたのまるわかりじゃ狙撃の意味ないよね。CIAなんて遠く及ばない。
撃たれても撃たれてもやることはやる羽生はすごかった。お腹撃たれてるのに二人ががりで取り押さえるのは酷いなと思っちゃったけど、ちゃんと病院で処置されてホッとしたし、総理と会える場所になって、話を聞いてもらえて、いままで悲惨だったからうまいこといきすぎてて泣けた。
総理の突然の大山更迭はスカッとしました。でもまだ諦めてない感じが怖かった。大山の悪事は公にならなくても、捕まって2度と表舞台に出られないようにしてほしいと思いました。

結局は西城の父親の決断と、週刊毎朝、そして何より郷原総理の矜持が大山を失脚させました。アバランチたちの力というより、彼らの行動により、それらのひとをアバランチ(雪崩)のように巻き込み、動かしたということなのでしょう。この時代に改めて正義とは何かと問い直すドラマでしたが、大山もアバランチも犯罪行為にまで踏みこむのは同じでしたが、最大の違いは人命の尊重という部分でしょう。つまりこのドラマで問いかけられたのは人命を損なう行為に正義はないということなのだと思います。とにかく役者陣の芝居が素晴らしかったです。

結局藤田が極東リサーチを選んだ理由はなんなのか？そこははっきりさせないのに山守も羽生もいつでも殺せるような顔をする藤田は人が変わったように感じた。あの大山に対する忠誠心は大山のヤバさを知ってるからなのか…。
アバランチはうまく逃げられはしたけど、資金も策も何もない。西城が一人頑張っているけど、あの記者と2人で何か真相に近づけてもそれをどう活かすかが重要になってくる。極東リサーチのメンバーを逆に捕まえて、今まで通り真実を語った動画を流す？テロリストにされたとそれで世間の波が動けば変化はあるかもしれないけど、うまく雪崩が起きるほどの変化になるだろうか。大山に少しでもいいからダメージを与えるラストがみたいです。

いくら藤田が生きていたとはいえ、彼が極東リサーチにいる以上、山守はもちろん羽生も引き返せないでしょう。西城も父を告発することを決めたようですが、味方が記者の遠山のみではどこまで迫れるか疑問です。リナと牧原も納得したわけではないでしょうが、もう手詰まりの状態です。果たして彼らに起死回生策はあるのでしょうか。なんとなく悲劇的な末路が待っていそうな気配です。とにかく何とか一矢報いて欲しいですね。小さな反撃の積み重ねが雪崩(アバランチ)を起こすことを願います。

アバランチをテロリストだと何度も言う大山が滑稽で仕方ない。極東リサーチなんか作ってるし、民間人が少し減ろうが大きな問題じゃないと言う。笑いながら平気で人を馬鹿にして、誉めるようにして貶すという最悪の人間性には驚いた。今までは裏に誰かいるのでは？と思うくらいだったから、ゾッとしました。
羽生たちが総理を誘拐したあと通報してたことで少し総理にも自分に起きたことを考えるきっかけができたような。総理のイレギュラーな行動で大山が慌てる姿が見れたらと思ってしまいました。あとはずっと羽生たちを追いかけてた記者があの写真を眠らせるとは思えないから、ネットでもいいから公開してくれたらこれもまたイレギュラーになりそう。
たとえアバランチのメンバーが逮捕されても、そういうイレギュラーが積み重なって大山のしてきたことが公になってくれたら勝ちになる。そう願いたい。

衝撃展開が多すぎて面白い。9話と最終回でどのような展開になってくるか楽しみです。

緊迫とどんでん返しの面白さがありました。桐島がアバランチの仲間だったことは、大山が疑っている雰囲気があったので予想できましたし、打本の爆死はメンバーの誰かがこうなってもおかしくないと思っていました。しかしまさか藤田が生きていたというのは驚きです。これで山守はどうするのでしょうか。でも羽生は引かないでしょうね。打本もガルシアも死んでいるのだから。大山はアバランチは正義を語るテロリストと言いましたが、それなら大山は国家を語るテロリストです。自分も平和な時代を享受しているくせに平和ボケを語るのは、夜中にラーメンを食べながらダイエットしようと言っているようなものだと思います。緊迫したシーンが多かったためか、木村佳乃さん、渡部篤郎さんをはじめ、みなテンションのある素晴らしい演技でした。

戸倉が殺された件をアバランチのせいにされてからずっと雪崩は起こってた。
タイミングよく大山の予定がわかったことに疑問を抱かないのが"西城だから"と言われれば納得できる。でもそこまで大山が細かく考えていたのなら、他のメンバーもわかっているのだし、手のひらの上で遊ばせるのは容易い。桐島は裏で山守とでも繋がっていたのかな？だから計画を教えてもらえなかったとか、いろいろ考えることが多すぎる。
何となく怪しかった演出が、死にかけの戸倉の血を押さえようとして羽生が掛けた上着から落ちたライターを拾った人の後ろ姿。羽生だけが生きていたみたいな言い方だったから考えてもみなかっけど、極東リサーチにもし藤田がいたなら、アバランチ結成した意味なくなっちゃうよ。それだけはやめてほしいな。

やはり戸倉は羽生の前で狙撃されましたね。大山が考えそうなことです。その後も見事にアバランチの動きは大山に読まれています。というより誘導されているというのが正確なのでしょう。おそらくは西城の情報源である優美もうまく大山に情報をつかまされているのだろうと思います。主導権は常に大山の手にある感じです。牧原が捕まり、山守も大山直々のお出ましです。当然、山守に揺さぶりがかかるのは必然だし、羽生たちもまずい事態になりそうです。こうなると一番の不確定要素はあの週刊誌の記者です。彼が今後何らかの鍵になる動きをするのかもしれません。

羽生が初めて勝てなかった。そんな奴等を有してる大山の駒の一つに会いに行ってどうするつもりなのか。もちろん戸倉一人なら銃を持っていようが羽生の敵ではない気がするけど、大山の駒というのを忘れてはいけない。しかも戸倉の報告なしの行動は想像以上に大山の機嫌を損ねていた。駒が減ることに躊躇がないから二人きりで会うと聞けば使えない駒の命で自分の新たな功績を手に入れようと考えるのは自然なこと。羽生の指名手配は羽生たちにとって予想外なのか、予想内なのか。
大山を見ていてこの人にそんな頭脳あるの？と思うけれど、アバランチのやり方も稚拙なのでどっちもどっちかな。

羽生がテロ容疑者として指名手配されるようです。そこに至る経緯が少しずつ明らかになっていきます。羽生を裏切った筈の情報屋が始末され、羽生が直接戸倉に会って揺さぶりをかけるようですが、これは悪手でしょう。私が大山なら二人が対峙したところで、戸倉を狙撃します。そして羽生とアバランチをテロリストとして指名手配する。そこに自分が画策している日本版CIAを投入して解決すれば、世論はそれを是とするという読みだろうと思います。さて実際のシナリオはどうなるでしょうか。

アバランチができた根本、大山が何をしたのか明確になって、少しこのメンバーだけで勝てるのかと不安になってしまった。
羽生を今も苦しませてる事件で、目覚めたばかりの羽生に淡々と"生き残りはお前だけだ"と言った上司の戸倉の冷たさには違和感を覚えていたので、大山の手駒だとわかって納得がいきました。でも大山は自分の周りの駒が狙われても助けない。戸倉は危機感がなさそうだったけど、今までのようにうまくいくのか不安です。
自分には何の力もないと暗く過ごす羽生とあかりが出会えたことにとても感動しました。あかりのやったことを知って、羽生の表情が明るくなったのがとても印象的でした。

エピソード0とあったように、まさにアバランチができるまでの話です。こういうドラマで繰り返し問われることですが、政府とは国のためにあるのか、国民のためにあるのか、という問いは本来、二者択一ではどちらも不正解な筈です。だからこそ政治は難しいのに政治家が楽をしようとするから、藤田のような犠牲者が生まれるのでしょう。工場の娘あかりがよかったです。確かに正義は直感的なものかもしれません。あかりを演じた北香那さんはちょい役がほとんどですが「バイプレーヤーズ」以来、「貴族探偵」「僕らは奇跡でできている」「相棒」など、どれも変幻自在に演じています。まさに若き「バイプレーヤー」だと思います。

おじさんが若者の頑張りを見て感化されちゃった！みたいな軽さが、今までの重く暗いメンバーの過去と繋がったストーリーとは違って、息継ぎができたような気がしました。
蘭子は羽生が自分が死んだらこの映像は世に出るようにしてあると言ったように、自分だけの特別なファイルも持っておかなくちゃいけなかった。でも蘭子は指示されて、それを部下に指示して仕事が出来てる人だった。自分は動かされる駒なのに動かしている方にいると思ってた可哀想な人。あの薬での自殺は蘭子らしかった。
大山に気づかれないように慎重にやりましょうという言葉はどこに言ったのか、リナがあからさまに姿を見せてて、バレたいのかバレたくないのか…。

蘭子は万が一にそなえて「Kファイル」を利用する保身術を構築しておくべきでした。相手が内調ということもあるのでしょうが、蘭子以上にアバランチも素人っぽさがあって危ういですね。いろいろと詰めが甘い。西城を優美に近づけるなど間違いなく悪手です。身元がバレたリサといい、羽生や打本たちの車内でのはしゃぎようは、なんとなくまずいフラグが立っているように感じます。羽生はよく正義という言葉を口にしますが、正義とは本来正しい手続きのもとで行使されるものでなければならないし、だからこそ難しい。落としどころがどこにあるのか、後半戦に注目です。

リナの中で親友以上の存在だった花音が自殺した原因を突き止めるために、仮面を張り付けたような笑顔で面接に挑む姿は苦しさがとても伝わってきました。悠源館に潜入するために特技などないと事務所にはしおらしく見せ、悠源館でターゲットをみつけるやいなや素早く行動し、でも薬を飲むのは躊躇うという緩急はとてもドキドキさせてくれました。
リナが田淵を殴るなか止めようとする山守と好きなだけやってこいという雰囲気のアバランチのメンバーたち。やりきってぼろぼろのリナが戻ってきて、羽生が"よく頑張ったな"と抱き締めたときは涙が溢れました。あの演出はとても良かったです。

今回はリナと関わる事件です。政治と芸能界のつながりは、韓国なんかではドラマのように自殺者がでることもあるし、モンローとケネディなど昔から縁が深い業界同士です。リナの友人も売れるために目をつぶった結果だから、悠源館にだけ責任があるとは言いきれないところがあるわけで、羽生の言う正義うんぬんではなく、最終的にリナのブレーキになったのかもしれません。それにしても内調の調べ通り、ちょっとアバランチは素人臭いところがあり、彼らプロが調べれば素性はいずれバレそうです。果たして山守とどうするつもりなのでしょうか。

アクションシーンは言わずもがな。エレベーターが閉まるのを止めて"話し合いからする？"は笑ってしまった。部屋を漁っていた奴がナイフ取り出したのに敵わず、物凄い目力でナイフをまた握って逃げたのも面白かった。指示したのがああいった人たちなら失敗は許されない気がしたので少し驚きました。
西城はまたひーひー言ってるだけ。この人の役回りってなんだろう。視聴者の疑問を口にすること？でもそんな簡単に話して終わることではないとなぜわからないんだろう。聞いたら答えてもらえると思ってる世代？性格？って怖いな。
牧原のお姉さんの自殺が事件になってよかった。犯人も追い詰めることができたし。でも配信された動画の影響でどう関わってた人たちが裁かれたのか、そちらももう少し見たいと思いました。

大志の姉が被害者でした。どうやらアバランチのメンバーは、それぞれ何らかのもみ消された事件と関わっている人物たちのようです。普段は飄々とした大志の苛立ちと絶叫に、姉への思いと悪党への怒りを感じました。クメール語を使ったフリは、言葉が理解できないのでフリだとわかっていても、どうにもならず脚本家にやられた感じがしました。アバランチの意味は雪崩ですから、今回のようにひとつひとつの正義の執行が、メンバーたちにもどんな雪崩を起こすのか今後が楽しみです。

1本映画を見た気分です
ドラマの初回って説明多くて面白くなるのは2話や3話からだったりしますが
アバランチは始まってすぐ画面に引き込まれました
得に綾野剛さんの大人の色気が凄い
アクションシーンだけでも見る価値あるかと
あとタバコの仕草がカッコよかった
2話も楽しみです

いろんな過去のある人たちを集めて法を逃れる悪事を世間に晒すだけなら他の作品でもあったので、｢アバランチ｣とわざわざ名乗り、どこを目指すのかとても気になりました。
ストーリーのテンポがとてもよく、肉体派の2人が戦うシーンは迫力があり、羽生の狂ったような、冷静な戦い方には痺れました。主要な役どころの立ち位置やキャラが何となく掴めた後で、指示を出す山守のことがわからなくなった流れも良かったです。
ただ、ずっと驚いているだけだった西城の存在がこのチームを壊すんじゃないかと不安です。暴力団の事務所で柔道2段を活かしたシーンでも入れてくれたらもう少し期待できたかも？

スモーキーな映画レベルの映像
1連で撮影する新しい手法
久しぶりにドラマに登場した喫煙シーン
同時に配信されたYouTube
1秒でも長く役を生きれると話していた主演の綾野剛さんの努力に毎回脱帽します
冒頭の公安のシーンから内容にクギズケでどんどんアバランチの世界に入り込みました
アクションシーンはその場に居る様な臨場感に息を飲みました
YouTube配信が分かった瞬間は鳥肌
ここまでドラマである事を忘れるドラマ
久しぶりです
毎週月曜日が待ち遠しい

好きか嫌いかで言ったら嫌いかなー。せっかく広がったドラマ枠なのに月曜日から重たいドラマは頭が痛くなるんじゃないかな。登場人物が多すぎるし絵も暗いし話も暗い。見ていて面白いのはキレッキレのアクションシーンだけ。綾野さんの身体能力の高さはお墨付きだからね、屋内で刀を持った相手とのアクションシーンは素直にすごいと思いました。動きが早いドラマはセリフも早いけど、その速さに福士さんが足を引っ張りそうな予感。コアなファンには面白いのかもしれない。

正義を問い直すような意図があるようですが、基本線は仕事人路線だけど、人は殺さないで、ネットにさらすという内容のようです。巨悪を明らかにするとはいえ、アバランチの行動は明確な犯罪行為ですから、結局は仕事人が提示した、犯罪により人を裁くのは正義ではなく、いつか自分たちも裁かれる側になる、という部分をどう決着させるかが見どころになるでしょう。アバランチのメンバーはそれぞれ過去がありそうですし、山守の電話は彼女の背後に誰かいることを示唆しているので、ここからどう物語を膨らませていくのか楽しみです。