いちばんすきな花

夜々が4人のメインキャストの中で、一番普通のコ。でも、だからこそ彼女が抱える問題は普遍的な部分がある。ひとつは女性に対するある種の偏見。しかも男性側は偏見だと自覚していないレベルのもの。もうひとつは男女の友情と恋愛。これはゆくえと赤田のような友だち寄りの方ではなく、椿との恋愛寄りの問題です。でもそれを徐々にはっきりと感情を示せるようになっていく姿は、まさに大人になっていく過程だなと感じます。今田さんはそんな姿を等身大に演じていたなと思います。

椿さんに電話して自分1人だけど言っていいかと確認する場面のドキドキソワソワした顔、手作りした料理をほめられてとても嬉しそうな顔、椿さんのことが大好きなんだなと分かります。振られてポロポロ大粒の涙を流しちゃうよよちゃんが可愛すぎます。

紅葉くんとしたケンカのシーンがなんだか本当の兄弟喧嘩のようでかわいかった。そのかわいさが余計に子供っぽく見えて椿さんとは釣り合わないなって思えた。椿さんへの告白のシーンは緊張してるのが分かって微笑ましかった。

お母さんへ自分の気持ちを吐露する場面、大好きだけど嫌いな部分がたくさんあるというところが親離れしてるようでまだしていない反抗期みたいな焦ったい感じがとても良かったです。そんなに嫌いなら離れればいいのに、愛情はある。親子って難しいよなって思いました。

よよちゃんは美人には美人の苦労があるっていうキャラで、それには今田さんはピッタリだなと思いました。自分が意識していないところで誰かに妬まれたり疎まれたりと苦労が多いですが、あれだけ目を惹く美人ならそれもあるかもと説得力がありました。

女友達にやっかまれたり、すぐに男性に好意を持たれたりする子。あれだけの美貌なら納得です。モテるっていいイメージだったけど大変なんだなと思いました。誰にもわかってもらえない苦しみを悔し泣きしてるところに辛さを感じました。