マイファミリー

今流行りの考察しがいのあるドラマでした。最後まで犯人がわからない展開で、視聴者の考察が裏切られる形になった最終回がとても良く、見終わったあとにモヤモヤが残ることなくスッキリしました。
１時間があっという間で、もう少し拡大スペシャル、または1話増やして丁寧に映像化してほしかったなという思いもありますが、全員が怪しく見えるほどキャストの演技がよかったし、親の気持ち、子供の気持ちと家族の在り方を考えさせられる、とても素晴らしいドラマでした。

誘拐事件が複数起きるという前代未聞のドラマ。最初は目も合わせなかった鳴沢夫妻が、パートナーとしての絆をどんどん強くして最後にはまた新しい命を授かり幸せに暮らしていくっていうのは家族は再生できるというメッセージになりすごく良かったと思う。こはるちゃんのことはとても残念だったけど決定的な部分は見せず、母親の泥だらけの靴と会えたという言葉で表したのはすごいなと思った。たびたび使われた「決めるのは私です」というセリフの出どころに震えた。一度も大きくなったこはるちゃんを見ることはなかったのに存在感を残す演出がすごかった。

葛城の表情や日下部の視線に振り回されて、どんでん返しの連続に、どんどん沼に入り込んでいくような感覚になりました。犯人は誰なのか、犯人の目的は何なのかが、最終話で明かされると頭では分かっていても、時間とドラマの展開が気になり、「えっ？今ここでこの話を信じていいの？」と、ドキドキしながら見ました。結局、真犯人の目的が語られ、ドラマが終わってからも、家族と共に「あり得ないよね。」と、久しぶりに語り合いました。

濱田岳の演技がスゴすぎる！！

この誘拐事件の重さに比べ、吉乃の動機が軽すぎる。たかが不倫、しかも子どもからの提案に逆上するって、どうなのだろう。とりあえず亜希の口さえ封じられれば、あの程度の写真だし、子どもなんて相手にしなければよかった筈。それにいくら捜査一課長とはいえ、練り上げられた綿密な計画ではなく、行き当たりばったりのところも多かったわけで、いくら東堂に振り回されたとはいえ、優秀な警察組織ならもっと早くおかしさに気付くべきだろう。真犯人当てのプロットありきで、結局、細かなところは後付けした感じが強かった。

犯人が吉乃だったとは意外すぎる展開。全く予想もしなかったと言うか、モノの数にも入れてなかったわ。でも、吉乃が東堂の妻と不倫して、その子供だった小学生の心春に脅されたことが一連の事件の始まりというのは、ちょっと無理やりなこじつけ感も否めない。
最後はお定まりの、皆めでたしめでたしな終わり方だったけど、東堂だけは救いがなくて、なんだか可哀想な気がする。

いよいよ終盤！なのに犯人も目的も全然わからない！！ようやくハルトと葛城がタッグを組むことになったけど、ここまでくる前になんとかできたら美咲ちゃんは助かったのではないかと思わずにはいられない。警察内部でもとにかく葛城を煙たがって、東堂にひとり罪を着せて終わらせたい雰囲気が怖い。そこまでくると警察内部の人が関わっているのかな？ここで役者歴が短いサンドさんが犯人だとうまく立ち回れるのか心配だから違う人がいいな。

毎回楽しみに見ています。
演技の上手い人が多いので見応えがある。
最後まで誰が犯人かわからないというのがすごいが、ご都合主義的な終わり方や伏線回収されないままに終わるのだけはやめて欲しい。
9話でももうすぐハルトがが帰ってくるのだから家で待っていれば良いものを身重の体で、外に出るなど、なぜ？ということが出て来ている。
最終回で、それもスッキリするのだろうか？

モヤモヤした終わり方にならないことを願っています。

日下部って、何の証拠もないのに、心春ちゃんを誘拐したのは母親だと頭から決めつけてるけど、あそこまで意固地に言い張られると、この人自身が怪しく見えてくる。そして怪しいと言えば香菜子もそう。温人に「ごめんね」とつぶやいてたけど、それは 温人を解任することに決めたからじゃなくて、一連の誘拐事件の罪を全部彼になすりつけたことに対して謝ってるんじゃないかな？？？

今までの事件の大部分が明らかになった今回。自分がミチルだったらいろんな感情が入り乱れてどんな顔したらいいのか分からないだろうな。東堂にはもちろん同情はするけど、このやり方は間違っていたと思う。そしてずっと自分の娘をちゃん付けで呼ぶのがひっかかる。とうとうここで犠牲者が出てしまったけれど、犯人は阿久津の娘が死んでしまったから取引を止めたのか警察が絡み始めたから手を引いたのか分からなかった。ここで阿久津の娘がボルダリングをやっていたという伏線と繋がるのかと思うと怖かった。

私も阿久津だと思いますね｡
香菜子と繋がってるでしょうね｡

娘の一件は想定外だったのか、自分の子では無いとか…
前に出てきた阿久津の、指で机を叩く悪顔がずっと頭から離れません｡

最終的に真犯人は阿久津だよ、あいつは怪しい！それにしても主人公は人が良すぎ、現実世界だったらすぐ人に騙されるよ。

うわー、鈴間が繋がっていたのはハルカナと見せかけて東堂だったんだ！分かった時のゾワゾワ感が半端ない。どうして？今から思えば東堂に不審な点はいくつかあった。2回目の誘拐の時、別行動で車で犯人を追っていたミチルをすんでのところで手を引いて止めたのは東堂だったよね。だけどなんで？自分の娘の誘拐事件を忘れさせないため？それとももっと大きい事件と繋がってる？それにしても友人2人の娘に大きなトラウマを残してこれからどうするのか。全然思考が追いつかない。

香菜子が主犯なのか？と匂わせておいての、真犯人はやっぱり東堂だったのか。友果が誘拐されてた当時、三輪とともに温人たちに協力はしてたけど、東堂だけ妙に含みのある表情というか何事かお腹に抱えてるような顔をしていて、不自然な感じだったものね。実咲は誘拐されてる割には落ち着いてて冷静すぎ。こちらもまた違った意味で不自然さ満載ですね。

犯人の言うファミリーにされたらおっそろしいことになるよね。絶対一億は受け取っちゃダメ‥だけど置いていかれちゃどうしようもない。なるたけ早く警察に話しなよーと思っていたところにまた事件。もう温人は抜き差しならないところまで来てしまったみたいでドキドキが止まらない。
ここにきて一番怪しいと思っていた阿久津まで被害者になるとは驚いた。ってことはハルカナ社員か？と思ってたところで受け子発見。もちろん明日から会社はこないんだよね？？来たらホラーだね。

あれだけ温人の近しい人ばかり狙われたら、当然犯人も身近な人物だと想像できるけど、やっぱり社内に居たんですね。鈴間は謂わば使い走りで、その親玉は立脇あたりかな。
友果のときこそ身代金の準備に四苦八苦して、祖父母まで巻き込んでそれなりに緊張感もあったけど、優月以降は５億１０億の大金もごく簡単に用意できて、その辺の緊迫感は全くなし。犯人がゲーム制作にたずさわってる人物だから、誘拐自体もゲーム風で茶番感あふれてるのかしらね。

なんでだよ！と思うような事件の連続で温人同様、視聴者も振り回されている。勝手口に置かれた一億をもらってしまえば自分も犯罪者になる。だけど返すこともできないし、今更警察に届けるわけにもいかない。これって犯罪あるあるなのかな、怖いですね。
でも一つ思ったことが。事件が起きて子供たちにトラウマが残ったからそうとは限らないけど、鳴沢夫妻も三輪さんのところも夫婦仲や家族としての愛情は増しているよね。そんなところも関係してないだろうか。まだいろいろありすぎて整理がつかない。

誘拐の話は、子供がひどい目にあうので短めで解決に至っているのはテンポが良くていいのですが、1度目の事件では仕方ないとしても、2度目の事件以降の登場人物の考えが矢継ぎ早になっていて、犯人への考察が少なすぎるのでは？と少し気になりました。
とはいえ1度目と2度目の事件はあまりに特徴が違うので、どうしてあんなルートを使ったのか？娘さんの喘息のことを犯人が知らなかったのか？など、犯人を考察する余地が色々あって面白いです。

誘拐犯から温人にかかってきた電話の「私たちはファミリーですから」にはゾッとした。タイトルの「マイファミリー」って、そっちかい！と思わず突っ込んでしまった。
東堂が、葛城と話している際に、自分の娘のことを「こはるさん」と「さん」付けで呼んだところは違和感を感じてしまった。前回まで友人たちと話すときに「こはるちゃん」と「ちゃん」付けで話していた時から感じていた違和感がさらに高まり、怪しいと思うようになった。本当にこはるは東堂の娘なのだろうか？

現金で５億円ともなると重さも相当なものだし、それを持ち運ぶ犯人は男性だと何となく思い込んでるけど、犯人の靴足をみたとき何となく女性のような印象も受けた。ミチルは温人たちの身代金受け渡し現場を遠くから監視していたって言ってたけど、その時犯人の姿を見てなかったのかな。
沙月は気持ちを紛らわせたかったのかもしれないけど、誘拐犯からのコンタクト待ちの中、仕事をしてるってすごい神経。あれじゃあ元夫が彼女の関与を疑うのも無理ないわ。無事に戻ってきた優月も、誘拐されて恐怖に震えてた割には立ち直り早いというかケロっとし過ぎてて、ここは母娘とも相当メンタル強い感いみたいね。

事件から一年が過ぎ温人とミチルの夫婦仲も悪くはなくトモカともうすぐ生まれるベビーと仲良く暮らしている‥ってめでたく終わらないのが新しくて怖い。トモカちゃんの後遺症もとても心配。それに寄り添うご両親が素敵だね。改めて誘拐の罪の重さに気付きました。少しずつ前に進んでいるのに一年後にまた近い人が誘拐されるってトモカちゃんのことを思うとやりきれない。もちろん三輪さんのことも心配だしなによりそれよりも前に誘拐事件が起きていたなんてやるせない。今度こそ犯人が捕まることを期待している。

初めはともかちゃんも犯人側の人間かと思っていたけどだんだん違う感じがしてきていたので早く事件が終わらないかなとヤキモキしていたところ3話でその事件は収束したので良かったです。犯人とのやりとりや警察との攻防もあり、いろんなダミーを使いながらの作戦に息つく暇もなく見ています。よく見ていないと見逃しな展開にハラハラドキドキ。こんな事件があったからとは皮肉なものだけど、家族の絆が深まってよかった。
ただ予告が不穏な雰囲気で次回が怖い。

起業し一代で成功しただけのことあって、温人はとにかく人の裏を読むのに長けてるってことか。自分たちの親が警察の手先になってると見抜いたのはすごいけど、またその親を欺いて逆に利用するっていうのは、気持ち的にはなんかモヤっとする感じ。警察と息子たちとの板挟みになりながら、孫を救い出すために体をはって必死になってる祖父母の姿には心が痛むわ。
それに、葛城警部の言う通り、犯人を捕まえないことには誘拐事件は根本的に解決してないよね。またいずれ同じことが繰り返されそう。

会社の社長をやってるお父さんが忙しいのもわかる。お母さんが専業主婦って言ったって子育てにまだまだ手のかかる時期だから忙しい。その忙しさにかまけてパートナーとして向き合ってこなかった夫婦が、大事な子供の一大事にやっと向き合う時がきた。ともかちゃんが生きて戻ってきたらお父さんとお母さんの雰囲気が全然変わっているんだろうな。こんなショック療法は嫌だけど仲良くなるのは子供としては嬉しいだろうな。でもなんだか次の回で誘拐事件は終わりそうな予感？その後はどうなるんだろう。

警察に手を引かせるために、東堂や三輪を巻き込んであれこれ画策しすぎて、誘拐犯や事件そのものがすっかり影薄くなってた感じ。 鳴沢夫妻vs誘拐犯というよりも、夫妻と警察が敵同士みたい。東堂はやたらと何か含みのある表情をしてたし、もしかしたら彼が友果の誘拐事件に裏で関与してるのかな。

妻や子供を愛してるけど、妻や子供の予定とか着ていた服とか答えられる旦那さんって少ないんじゃないかな。授業参観に行く時になってなん組だっけ？って聞いてくることとかザラにありますよ。たしかに温人は外面が良くて狭い範囲のことしか興味無さそうで家のことは任せきりだったかもしれないけどそんなお父さんザラだと思うけどね。遠足に行った場所を言えないとかであなたのせいですとか言われても困る。なんとなくだけどともかちゃんも犯人側なんじゃないだろうか。

妻から娘と連絡が取れないと電話があっても、全然心配してないような温人の言動に呆れたけど、身代金を用意したり受け渡しに走り回っているうちに、どんどん父親の顔になっていってましたね。
でも、犯人から警察を排除しろと言われたのを受けて、ウェブニュースで誘拐のことを公にして自分達夫婦だけで誘拐犯と対峙すると宣言したのは、今のご時世らしいのかもしれないけど、一気に茶番感がでたかな。
友果の誘拐事件というのも、友果本人がそれに加担してたりしてそうな感じも。。。