『新宿野戦病院』での濱田岳 (岡本勇太役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
濱田岳 (岡本勇太役) は 「2024年7月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
個人的にこのキャラは好きじゃない。基本的に日和見主義なくせに、自分の都合で妙に首を突っ込む。一番現代人を象徴しているタイプだよね。斜に構えて文句ばかり言ってるわりに大して役に立たない。でもそれをうまく描くところがクドカンのうまさかな。濱田さんの芝居も申し分ない。こういう中途半端さを演じるのって難しい筈だけど、ごく自然な雰囲気に仕上げている。表現力もセリフや表情だけでなく、身体表現として体全体を使って芝居をしている。キャラは嫌いだけど、濱田さんがうまいのでマル。
歌舞伎町って全部が最先端って感じもなく新旧が入り混じった感じが良さでもあるんだよね。そういうところの旧の部分を担っていた気がします。若いですが昭和の匂いがする俳優さんでとても好き。街で騒ぐ人たちをしょうがねーなーといなしながら今日も自転車乗ってそうです。
俺たちのマドンナ発言がダサ過ぎて笑ってしまいました。言い方がやたらドラマティックというか、映画の主人公にでもなったような口調なのもジワジワくる。ヨウコが連行される時に野次馬たちを除けるシーンも頼もしかったし、傍に岡本がいるっていうだけでホッとして安心感があるのも良かった。舞を巡る享とのやりとりや風俗王への反応も絶妙な間合いと表情が最高で面白かったです。
飲食店から氷を調達してきたり、砕くのを手伝ったり、感染したホームレスのもとに駆け付けたり、人がいなくなった歌舞伎町でも、残った者たちのために自分に出来ることを懸命にこなす姿が町のお巡りさんらしくて格好良かったです。パパ活常連の少女たちが家に帰ろうかなと言い出した時のホッとしたような、ちょっと複雑そうな表情も印象的で、自分が何度見回りして注意しても聞き入れなかったのにウイルスの言うことは聞くのかという、舞と同じ虚しさを感じさせて良かったです。
パンツ姿で街中を歩くだけでしっかり場面が保つのはさすが。何が起きたか理解出来ず頭がパニック状態な様子が、情けなく下がった眉や挙動不審な姿から伝わってきたのも良かった。舞とのテンポの良い会話や互いに居心地良さそうな空気感など、両片思いなんだろうなって感じ取れる何とももどかしい雰囲気も良いなって思います。
後藤に警告をするシーン、さりげなく近づいて周りに気付かれないように話しかけたり、抑えめの口調だけど厳しさが滲み出ていたり、でも後藤の気持ちも汲んでお酒を一杯奢ってあげたり、警察官としての仕事はきっちりやりつつ、一方的ではなく相手の気持ちにもそっと寄り添う姿が格好良かったです。火事が起きた後の下唇を噛みしめる仕草や茫然とした表情も、自分の読みの甘さへの後悔や苛立ちが感じられて良かったです。
舞から映画に誘われた時のニヤけが抑えきれない感じや、あからさまにご機嫌になってる姿が、意外と素直で分かりやすい岡本のチャーミングさを感じさせて良かったです。享に問い詰められた時に、開き直って相手が舞だと白状するところも、享の面倒臭くてしつこい性格をちゃんと理解してるのが伝わってきて、二人の付き合いの長さが感じられて良かったと思います。
この人には絶妙な間がある。それは気遣いの間で相手優先の間。だから少ない言葉でしか聞かれてないのに舞はついつい自分のことをしゃべってしまうのだろう。亨より勇太を選ぶところはそういうところなんだろうなと思う。
舞の正体を知った享にブチ切れされるシーン、棒読みの口調やシュンとして「ごめん」を繰り返すしおらしい姿が普段のダルそうな態度とギャップがあって面白かったです。反省中なのに会話の流れをすぐに映画に繋げるところや、ドヤ顔で寅さんのウンチクを語る姿も、岡本の映画愛と調子乗りな性格が感じられて良かったと思います。
身体を張ってシンゴを現行犯逮捕に持ち込む姿が現役警察官らしい頼もしさが感じられて格好良かったです。すぐに反撃されて吹っ飛ばされちゃう決めきれないところも岡本らしい。誰とでもポンポンとテンポ良く会話が弾むのに、舞と話すときだけちょっといつもの感じが出ないというか、舞のことが掴み切れなくて戸惑ったり探ったりしてペースを乱されてしまうところも人間味があって良いし、これから舞との関係が如何様にも変化出来そうな空気もあって、好奇心を掻き立てられるところも良いなと思います。
マユの母親の話を聞くシーン、「私みたいな女っていうのやめない?」とネガティブ発言を諫めたり、投げたりで無責任な考え方にうんざりしてたり、法律が変わって頼れる場があることを教えたり、ダルそうな口調と態度なんだけど真剣に彼女の話を聞いて親身になって考えているのが伝わってくる姿が格好良かったです。いい加減そうなんだけど、何だかんだ毎回ちゃんと町のお巡りさんやってるところも良いですね。
万引きしたマユを叱らない舞に「叱んねえとまたやるよ。大人が憎まれ役になって叱ってやんねえと」とビシっと言い放つ姿、スカッとしました。いつもダルそうでやる気ない感じだけど、たまにこうやって核心をついた鋭い指摘をするからより一言一言が刺さって印象深く残るし、無法地帯の歌舞伎町をずっと見てきて酸いも甘いも知る岡本らしさが感じられるのも良かったと思います。
パトロール中の自転車とヘルメットも含めて、お巡りさんの格好がホントよく似合う。こういうお巡りさん、何処かにいそう。夜の見回りでの未成年者たちとのやりとりも手慣れてる感があって良かったし、舞の裏の顔をめぐる横山や田島との一連のやりとりもテンポが良くて面白かったです。
お堅い真面目な役や気弱な役より、こういう何処かいい加減でコミカルさのある役の方が断然魅力的に見える。アドリブかな?ってくらいの自由さを感じる独特な佇まいや台詞まわしも自然で上手いし、ただチャラいだけではなく、怪我をさせられた加治に「軽い怪我で済んで良かった」と優しく寄り添ったり、病院に行くかと気遣ったり、町のお巡りさんらしい面倒見の良さや人柄の良さを滲ませるところも良かったです。
個人的にこのキャラは好きじゃない。基本的に日和見主義なくせに、自分の都合で妙に首を突っ込む。一番現代人を象徴しているタイプだよね。斜に構えて文句ばかり言ってるわりに大して役に立たない。でもそれをうまく描くところがクドカンのうまさかな。濱田さんの芝居も申し分ない。こういう中途半端さを演じるのって難しい筈だけど、ごく自然な雰囲気に仕上げている。表現力もセリフや表情だけでなく、身体表現として体全体を使って芝居をしている。キャラは嫌いだけど、濱田さんがうまいのでマル。
歌舞伎町って全部が最先端って感じもなく新旧が入り混じった感じが良さでもあるんだよね。そういうところの旧の部分を担っていた気がします。若いですが昭和の匂いがする俳優さんでとても好き。街で騒ぐ人たちをしょうがねーなーといなしながら今日も自転車乗ってそうです。
俺たちのマドンナ発言がダサ過ぎて笑ってしまいました。言い方がやたらドラマティックというか、映画の主人公にでもなったような口調なのもジワジワくる。ヨウコが連行される時に野次馬たちを除けるシーンも頼もしかったし、傍に岡本がいるっていうだけでホッとして安心感があるのも良かった。舞を巡る享とのやりとりや風俗王への反応も絶妙な間合いと表情が最高で面白かったです。
飲食店から氷を調達してきたり、砕くのを手伝ったり、感染したホームレスのもとに駆け付けたり、人がいなくなった歌舞伎町でも、残った者たちのために自分に出来ることを懸命にこなす姿が町のお巡りさんらしくて格好良かったです。パパ活常連の少女たちが家に帰ろうかなと言い出した時のホッとしたような、ちょっと複雑そうな表情も印象的で、自分が何度見回りして注意しても聞き入れなかったのにウイルスの言うことは聞くのかという、舞と同じ虚しさを感じさせて良かったです。
パンツ姿で街中を歩くだけでしっかり場面が保つのはさすが。何が起きたか理解出来ず頭がパニック状態な様子が、情けなく下がった眉や挙動不審な姿から伝わってきたのも良かった。舞とのテンポの良い会話や互いに居心地良さそうな空気感など、両片思いなんだろうなって感じ取れる何とももどかしい雰囲気も良いなって思います。
後藤に警告をするシーン、さりげなく近づいて周りに気付かれないように話しかけたり、抑えめの口調だけど厳しさが滲み出ていたり、でも後藤の気持ちも汲んでお酒を一杯奢ってあげたり、警察官としての仕事はきっちりやりつつ、一方的ではなく相手の気持ちにもそっと寄り添う姿が格好良かったです。火事が起きた後の下唇を噛みしめる仕草や茫然とした表情も、自分の読みの甘さへの後悔や苛立ちが感じられて良かったです。
舞から映画に誘われた時のニヤけが抑えきれない感じや、あからさまにご機嫌になってる姿が、意外と素直で分かりやすい岡本のチャーミングさを感じさせて良かったです。享に問い詰められた時に、開き直って相手が舞だと白状するところも、享の面倒臭くてしつこい性格をちゃんと理解してるのが伝わってきて、二人の付き合いの長さが感じられて良かったと思います。
この人には絶妙な間がある。それは気遣いの間で相手優先の間。だから少ない言葉でしか聞かれてないのに舞はついつい自分のことをしゃべってしまうのだろう。亨より勇太を選ぶところはそういうところなんだろうなと思う。
舞の正体を知った享にブチ切れされるシーン、棒読みの口調やシュンとして「ごめん」を繰り返すしおらしい姿が普段のダルそうな態度とギャップがあって面白かったです。反省中なのに会話の流れをすぐに映画に繋げるところや、ドヤ顔で寅さんのウンチクを語る姿も、岡本の映画愛と調子乗りな性格が感じられて良かったと思います。
身体を張ってシンゴを現行犯逮捕に持ち込む姿が現役警察官らしい頼もしさが感じられて格好良かったです。すぐに反撃されて吹っ飛ばされちゃう決めきれないところも岡本らしい。誰とでもポンポンとテンポ良く会話が弾むのに、舞と話すときだけちょっといつもの感じが出ないというか、舞のことが掴み切れなくて戸惑ったり探ったりしてペースを乱されてしまうところも人間味があって良いし、これから舞との関係が如何様にも変化出来そうな空気もあって、好奇心を掻き立てられるところも良いなと思います。
マユの母親の話を聞くシーン、「私みたいな女っていうのやめない?」とネガティブ発言を諫めたり、投げたりで無責任な考え方にうんざりしてたり、法律が変わって頼れる場があることを教えたり、ダルそうな口調と態度なんだけど真剣に彼女の話を聞いて親身になって考えているのが伝わってくる姿が格好良かったです。いい加減そうなんだけど、何だかんだ毎回ちゃんと町のお巡りさんやってるところも良いですね。
万引きしたマユを叱らない舞に「叱んねえとまたやるよ。大人が憎まれ役になって叱ってやんねえと」とビシっと言い放つ姿、スカッとしました。いつもダルそうでやる気ない感じだけど、たまにこうやって核心をついた鋭い指摘をするからより一言一言が刺さって印象深く残るし、無法地帯の歌舞伎町をずっと見てきて酸いも甘いも知る岡本らしさが感じられるのも良かったと思います。
パトロール中の自転車とヘルメットも含めて、お巡りさんの格好がホントよく似合う。こういうお巡りさん、何処かにいそう。夜の見回りでの未成年者たちとのやりとりも手慣れてる感があって良かったし、舞の裏の顔をめぐる横山や田島との一連のやりとりもテンポが良くて面白かったです。
お堅い真面目な役や気弱な役より、こういう何処かいい加減でコミカルさのある役の方が断然魅力的に見える。アドリブかな?ってくらいの自由さを感じる独特な佇まいや台詞まわしも自然で上手いし、ただチャラいだけではなく、怪我をさせられた加治に「軽い怪我で済んで良かった」と優しく寄り添ったり、病院に行くかと気遣ったり、町のお巡りさんらしい面倒見の良さや人柄の良さを滲ませるところも良かったです。