『エール』での唐沢寿明 (古山三郎役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
唐沢寿明 (古山三郎役) は 「2020年10月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
コミカルな役が似合わず、無理している風に見えてしまいます。たとえばユウイチ役の窪田さんとかバンブーのマスターの人とか古田新太さんとかが三郎役なら三郎の天然ぶりをもっと自然に表現できるような。唐沢さんは白い巨塔の財前さんみたいな役じゃないと似合わない気がする。
店先に立った藤堂先生を、買う見込みのない客だと追い返そうとしたり、お商売してる人とは思えない言動。これ以外にも、いつもどこまで本気か冗談かわからないような言動が多くて、人を見る目もなさそうな世間知らずという印象。 でも祐一のことに関しては、音楽の才能に恵まれたことを心底喜んで、常に彼を全肯定してあげてる様子で、子供にとっては最高に良いお父さんと言えるかな。
子供に甘い父親ですね(笑) 何も考えていない様に見えますが(自身にも「どもり」があって)実はそれほどちゃらんぽらんではなさそうです。 でも素直なので、すぐに人に騙されてしまうようなところもあり、父親としては100点満点ですが、社長としてはどうかな?って感じです。
唐沢寿明、大好きです。演技に色々な引き出しがあって、人を面白くさせたり、和ませてくれるアイテムをたくさん備えているだなと、エールを見て改めて感じました。3歳の子供でも分かる面白さがあるようです。唐沢寿明演じる父の面白い動きを何回も繰り返して見て笑ってくれていました。顔面で表現していた、「お、か、え、りぃ?」というシーンにうけていました。そそっかしく、どうにかなるっていう適当さのある父でしたが、最後見事でした。息子2人のことをしっかり見ていたんですね。浩二に「お前いい奴だなー」といったときは、感動でした。唐沢寿明がまた大好きになりました。
三郎って考えが浅くって商売が下手ですが、息子たちを本当に愛している、ってよく分かりました。 唐沢さんが、三郎のちょっと情けなくってカラ元気にふるまっている様子を上手く表現していて、毎回魅了されていました。
中堅どころの年齢で、コミカルもシリアスも両方いける俳優のナンバー1だなと思ってます!その匙加減がとってもいい!調子良くって、失敗もいっぱいして、でもどうしても憎めない。そんな父さん役がぴったり。裕一の凱旋飲み会での、笑顔がすごく良かった。すごく嬉しかったんだろうな、親ってこういうものなんだろうなと思えて、ジンとしました。父さんの明るさとか懐の深さに、いてくれるだけで、家族は救われてきたんだろうな。もう出なくなるのかな。寂しいです。
お嫁さんが作ったおうどんをマズイと言ったり、身体が辛くても冗談は忘れないところとか、気遣いの人だなあという印象。でも顔つきなどゲッソリと痩せたかんじで見ていて痛々しい。たまたま祐一が帰郷したからかもしれないけど、家を捨てて出て行った長男を、家を守っている次男よりも大事に思ってるようなところは理解できない。三郎さんを見ていると、子供が複数いれば、親もやっぱり特別お気に入りの子供というのがいて、その他の子供とは無意識にも差別してしまうんだなあと思います。
少々あっけにとられるほど、手慣れた孫のあやし方にくぎ付けになりましたが、祐一の立身出世とその里帰りを手放しで喜んでる様子には、もの悲しさすら感じました。 家業をつぶしたりと辛いことも多かったでしょうに息子、特に祐一には、絶対に心配かけまいとする姿が健気。体調が悪そうなのも心配です。
良くも悪くも坊ちゃん臭さが抜けてない感じ。人をすぐ信用して、騙されてもまた人を信じるところや、怒りを覚えても人に対して強硬な態度に出られないとこも、育ちの良さと人柄の良さの両方ゆえという印象ですね。息子たちに対しても、父親というよりも同じ目線に立って話をする友達のよう。祐一には特別に愛情をかけているようだけど、家業をついで盛り立てようと一生懸命な浩二のことも、もっと愛してあげてほしいです。
唐沢さんと言えば、トレンディドラマから始まり「白い巨塔」のようなギラギラした野心家の役から「ラストコップ」のようなアクションコメディ系の役まで、幅広い演技を見せてくれます。 どんな役も難なくこなしているようですが、方言で話す役は経験が無く、おまけに福島弁というのは相当難しいもののようで、西田敏行さんにも教わりながらかなり練習したそうです。努力を感じさせない自然な演技は素晴らしいと思います。またアドリブが多い役者さんとの事で、来訪した藤堂先生を追い返そうとする(変な歌を歌うような)シーンもアドリブなんだとか。よくあんなアドリブ思い付くなと感心しました。また、方言を使いながらさらにアドリブを加えて堂々と演じるにはそれなりの度胸と自信がないと出来ない事だと思います。「夏空」に出ていた山口智子さんもアドリブで歌うシーンが多かったとの事で、似た者夫婦なのかな?とも思いました。 三郎の、毎回頼りにならない「俺に任せとけ」をもう聞けないのかな?と思うとちょっと寂しいです。
とにかく一貫して祐一が何より大事、祐一が第一、という感じはビンビン伝わってきます。あれじゃあ、浩二がスネてしまっても仕方ないですね。どうしてそこまで祐一のことばかり気にかけて大事にするのか、見ているうちに分からなくなってきましたけど。この先もまた、東京に頻繁に訪れたりして祐一のことに心を砕くのでしょうけど、家業を立派に継いでる浩二のことも、祐一のこと以上に気にかけてあげてほしいです。
この時代の父親にしては、えらく子供の理解があると思う。でも裕一中心という感じで浩二が怒るのも無理はないという感じ。それとカッコ悪すぎというかズッコケすぎ。唐沢寿明さんって喜劇役者やったっけ。若い頃との振り幅が大きいな。
息子が押し掛けて行って滞在させてもらってる相手の家で、言いたい放題に大声だしたり能天気にいびきをかいて寝ている様子から、祐一の性格はこの父親似であることがよくわかる。夢見がちな性格もそう。だから、何度も他人に騙されても、同じことを繰り返すんでしょうね。音の家族は信用できると豪語してましたけど、商売でも何度も騙されっぱなしの人が言っても説得力ゼロって感じ。
見た目は強そうですが、実は子供想いで甘い父親ですね。 流されやすく、しかも騙されやすいボンボンって感じです。 ちょっと可愛くコミカルに見えてしまうのは唐沢さんだから、でしょうか。 こんなお父さんだったら良いな、って思います。
養子に出したといっても、相変わらず祐一の不祥事もどきに掛かりっきりで、家業も次男も放りっぱなしなのはいただけない感じ。自分に多分に似ている祐一のことが、可愛くて仕方ないのはわかるけど、あまりにも長男と次男の扱いに差を付けすぎですね。騙されても恨み言を一切言わないと、まささんは評価してたけど、恨み言を言えるような甲斐性がそもそもないですよね。
裕一のお父さんが好きだなぁと思います。裕一が賞を受賞した時もすぐさま飛んできて一緒にお酒を飲みながら本当に嬉しそうに喜ぶ姿が良かったです。養子に出す約束していても、裕一に会いたくて一目散に飛んでくる三郎の子供に対する愛情をとても感じられて好きなシーンでした。
とにかく祐一に甘いというか、息子が二人いても心の中には祐一のことしかない感じですね。弟の方が何を言っても、いつも心ここにあらずというか、彼とはあまり真摯に向かい合ってない印象。祐一が世界的コンクールで入賞したことで、彼が音楽の道に進めるように、お父さんとしてはきっと呉服屋をたたんででも応援しそうな雰囲気ですね。
自分がやりたくて店を引きついだわけではないので、一生懸命頑張らないのか、商売に対する能力がないのかとても歯がゆい人物です。自分の失敗から息子を養子に出さないといけないとなった時の苦悩は真に迫っていました。裕一が自分の作曲した曲を披露した時には人目をはばからず涙に暮れていたのはとても印象的でした。
お父さんの苦悩がよくわかる演技で上手かった。 ああいう状況では八方ふさがりでどうしたらいいかわからなかっただろう。 唐沢寿明の演技はその部分を過不足なく、明るさを失わずに表現出来ており、 感情移入がしやすかった。心の底では息子を応援しているのが大きな救い。
不器用で、単純で騙されやすい感じですね。 『商売には向かない人』って雰囲気がお上手だと思いました。 性格が近いのか、裕一の事をとても理解している様に見えたので、裕一を養子に出した後で落ち込んでいる姿が『父親らしいな』って思いました。
祐一に向って、自分はまた失敗してしまったと苦しい心情を吐露していた様子は、父親というより兄弟みたいな雰囲気でした。それが悪いというわけじゃないけど、こういう人はまた何度も騙されたりして、一生頼りないままいくんだろうなという感じ。祐一に対する愛情の深さはひしひしと感じるけど、息子の夢を守って叶えてやれるだけの器量があればもっと良かったのにね。
留年するほど出来が悪いというか要領の悪い祐一に対しても、なぜか叱ることもなく物分かりよく接しているのは、自分自身の夢を祐一に投影してるからでしょうか。自身が裕福に育った三代目とはいえ、あの時代の商家の家長とは思えないくらいソフトな人柄の人ですね。
100年続く呉服屋の店主でありながら、接客は従業員任せで、モノはいいけれど高価で売れない反物を仕入れてくるので、あまり商才はなさそう。二人の息子が生れた日に、はしゃいでレジスターと蓄音機を購入したことからも、新しいもの好きで良いものを見る目は持っていることが分かります。また、気弱で運動も苦手な息子に音楽の才能があることを知り、静かに妻と喜びを分かち合うシーンから子への愛情を感じとれます。そんな三郎が経営が危うくなった店を守る為に、義兄に息子を養子に出すのか苦渋の選択を迫られていて、どちらの選択をしても辛いだろうなぁと思いました。
「白い巨塔」「不毛地帯」など仕事や職務に真摯に打ち込む昭和の男、から一変、気のいい呉服屋の旦那という演技の幅が広い役者さんだと思いました。年齢があがるとともに演じる役柄の引き出しが増えた印象があります。 特に今回のエールでは息子が生まれたら表に走り出し、息子が悩んでることに対して真摯に向き合うも向き合い方が斜め上、次は何を言い出すんだろうか、このお父さん大丈夫かしら、と思わずそわそわさせられます。今回はどこかちょっと抜けてる雰囲気ですが、これまで演じてきたような厳格なお父さんになることもあるんだろうか、と気になりました。
さすがというべきか、マイペースでちょっとノンキな性格の、大店の四代目という雰囲気がよく出てますね。義理のお兄さんをちょっと煙たく思ってるところとか、自分の子供だけど息子の祐一との接し方や扱い方にとまどってる風なのも、ひしひしと伝わってきます。呉服屋だけあって、着物の着こなし方も粋であか抜けてる感じ。
コミカルな役が似合わず、無理している風に見えてしまいます。たとえばユウイチ役の窪田さんとかバンブーのマスターの人とか古田新太さんとかが三郎役なら三郎の天然ぶりをもっと自然に表現できるような。唐沢さんは白い巨塔の財前さんみたいな役じゃないと似合わない気がする。
店先に立った藤堂先生を、買う見込みのない客だと追い返そうとしたり、お商売してる人とは思えない言動。これ以外にも、いつもどこまで本気か冗談かわからないような言動が多くて、人を見る目もなさそうな世間知らずという印象。
でも祐一のことに関しては、音楽の才能に恵まれたことを心底喜んで、常に彼を全肯定してあげてる様子で、子供にとっては最高に良いお父さんと言えるかな。
子供に甘い父親ですね(笑)
何も考えていない様に見えますが(自身にも「どもり」があって)実はそれほどちゃらんぽらんではなさそうです。
でも素直なので、すぐに人に騙されてしまうようなところもあり、父親としては100点満点ですが、社長としてはどうかな?って感じです。
唐沢寿明、大好きです。演技に色々な引き出しがあって、人を面白くさせたり、和ませてくれるアイテムをたくさん備えているだなと、エールを見て改めて感じました。3歳の子供でも分かる面白さがあるようです。唐沢寿明演じる父の面白い動きを何回も繰り返して見て笑ってくれていました。顔面で表現していた、「お、か、え、りぃ?」というシーンにうけていました。そそっかしく、どうにかなるっていう適当さのある父でしたが、最後見事でした。息子2人のことをしっかり見ていたんですね。浩二に「お前いい奴だなー」といったときは、感動でした。唐沢寿明がまた大好きになりました。
三郎って考えが浅くって商売が下手ですが、息子たちを本当に愛している、ってよく分かりました。
唐沢さんが、三郎のちょっと情けなくってカラ元気にふるまっている様子を上手く表現していて、毎回魅了されていました。
中堅どころの年齢で、コミカルもシリアスも両方いける俳優のナンバー1だなと思ってます!その匙加減がとってもいい!調子良くって、失敗もいっぱいして、でもどうしても憎めない。そんな父さん役がぴったり。裕一の凱旋飲み会での、笑顔がすごく良かった。すごく嬉しかったんだろうな、親ってこういうものなんだろうなと思えて、ジンとしました。父さんの明るさとか懐の深さに、いてくれるだけで、家族は救われてきたんだろうな。もう出なくなるのかな。寂しいです。
お嫁さんが作ったおうどんをマズイと言ったり、身体が辛くても冗談は忘れないところとか、気遣いの人だなあという印象。でも顔つきなどゲッソリと痩せたかんじで見ていて痛々しい。たまたま祐一が帰郷したからかもしれないけど、家を捨てて出て行った長男を、家を守っている次男よりも大事に思ってるようなところは理解できない。三郎さんを見ていると、子供が複数いれば、親もやっぱり特別お気に入りの子供というのがいて、その他の子供とは無意識にも差別してしまうんだなあと思います。
少々あっけにとられるほど、手慣れた孫のあやし方にくぎ付けになりましたが、祐一の立身出世とその里帰りを手放しで喜んでる様子には、もの悲しさすら感じました。
家業をつぶしたりと辛いことも多かったでしょうに息子、特に祐一には、絶対に心配かけまいとする姿が健気。体調が悪そうなのも心配です。
良くも悪くも坊ちゃん臭さが抜けてない感じ。人をすぐ信用して、騙されてもまた人を信じるところや、怒りを覚えても人に対して強硬な態度に出られないとこも、育ちの良さと人柄の良さの両方ゆえという印象ですね。息子たちに対しても、父親というよりも同じ目線に立って話をする友達のよう。祐一には特別に愛情をかけているようだけど、家業をついで盛り立てようと一生懸命な浩二のことも、もっと愛してあげてほしいです。
唐沢さんと言えば、トレンディドラマから始まり「白い巨塔」のようなギラギラした野心家の役から「ラストコップ」のようなアクションコメディ系の役まで、幅広い演技を見せてくれます。
どんな役も難なくこなしているようですが、方言で話す役は経験が無く、おまけに福島弁というのは相当難しいもののようで、西田敏行さんにも教わりながらかなり練習したそうです。努力を感じさせない自然な演技は素晴らしいと思います。またアドリブが多い役者さんとの事で、来訪した藤堂先生を追い返そうとする(変な歌を歌うような)シーンもアドリブなんだとか。よくあんなアドリブ思い付くなと感心しました。また、方言を使いながらさらにアドリブを加えて堂々と演じるにはそれなりの度胸と自信がないと出来ない事だと思います。「夏空」に出ていた山口智子さんもアドリブで歌うシーンが多かったとの事で、似た者夫婦なのかな?とも思いました。
三郎の、毎回頼りにならない「俺に任せとけ」をもう聞けないのかな?と思うとちょっと寂しいです。
とにかく一貫して祐一が何より大事、祐一が第一、という感じはビンビン伝わってきます。あれじゃあ、浩二がスネてしまっても仕方ないですね。どうしてそこまで祐一のことばかり気にかけて大事にするのか、見ているうちに分からなくなってきましたけど。この先もまた、東京に頻繁に訪れたりして祐一のことに心を砕くのでしょうけど、家業を立派に継いでる浩二のことも、祐一のこと以上に気にかけてあげてほしいです。
この時代の父親にしては、えらく子供の理解があると思う。でも裕一中心という感じで浩二が怒るのも無理はないという感じ。それとカッコ悪すぎというかズッコケすぎ。唐沢寿明さんって喜劇役者やったっけ。若い頃との振り幅が大きいな。
息子が押し掛けて行って滞在させてもらってる相手の家で、言いたい放題に大声だしたり能天気にいびきをかいて寝ている様子から、祐一の性格はこの父親似であることがよくわかる。夢見がちな性格もそう。だから、何度も他人に騙されても、同じことを繰り返すんでしょうね。音の家族は信用できると豪語してましたけど、商売でも何度も騙されっぱなしの人が言っても説得力ゼロって感じ。
見た目は強そうですが、実は子供想いで甘い父親ですね。
流されやすく、しかも騙されやすいボンボンって感じです。
ちょっと可愛くコミカルに見えてしまうのは唐沢さんだから、でしょうか。
こんなお父さんだったら良いな、って思います。
養子に出したといっても、相変わらず祐一の不祥事もどきに掛かりっきりで、家業も次男も放りっぱなしなのはいただけない感じ。自分に多分に似ている祐一のことが、可愛くて仕方ないのはわかるけど、あまりにも長男と次男の扱いに差を付けすぎですね。騙されても恨み言を一切言わないと、まささんは評価してたけど、恨み言を言えるような甲斐性がそもそもないですよね。
裕一のお父さんが好きだなぁと思います。裕一が賞を受賞した時もすぐさま飛んできて一緒にお酒を飲みながら本当に嬉しそうに喜ぶ姿が良かったです。養子に出す約束していても、裕一に会いたくて一目散に飛んでくる三郎の子供に対する愛情をとても感じられて好きなシーンでした。
とにかく祐一に甘いというか、息子が二人いても心の中には祐一のことしかない感じですね。弟の方が何を言っても、いつも心ここにあらずというか、彼とはあまり真摯に向かい合ってない印象。祐一が世界的コンクールで入賞したことで、彼が音楽の道に進めるように、お父さんとしてはきっと呉服屋をたたんででも応援しそうな雰囲気ですね。
自分がやりたくて店を引きついだわけではないので、一生懸命頑張らないのか、商売に対する能力がないのかとても歯がゆい人物です。自分の失敗から息子を養子に出さないといけないとなった時の苦悩は真に迫っていました。裕一が自分の作曲した曲を披露した時には人目をはばからず涙に暮れていたのはとても印象的でした。
お父さんの苦悩がよくわかる演技で上手かった。
ああいう状況では八方ふさがりでどうしたらいいかわからなかっただろう。
唐沢寿明の演技はその部分を過不足なく、明るさを失わずに表現出来ており、
感情移入がしやすかった。心の底では息子を応援しているのが大きな救い。
不器用で、単純で騙されやすい感じですね。
『商売には向かない人』って雰囲気がお上手だと思いました。
性格が近いのか、裕一の事をとても理解している様に見えたので、裕一を養子に出した後で落ち込んでいる姿が『父親らしいな』って思いました。
祐一に向って、自分はまた失敗してしまったと苦しい心情を吐露していた様子は、父親というより兄弟みたいな雰囲気でした。それが悪いというわけじゃないけど、こういう人はまた何度も騙されたりして、一生頼りないままいくんだろうなという感じ。祐一に対する愛情の深さはひしひしと感じるけど、息子の夢を守って叶えてやれるだけの器量があればもっと良かったのにね。
留年するほど出来が悪いというか要領の悪い祐一に対しても、なぜか叱ることもなく物分かりよく接しているのは、自分自身の夢を祐一に投影してるからでしょうか。自身が裕福に育った三代目とはいえ、あの時代の商家の家長とは思えないくらいソフトな人柄の人ですね。
100年続く呉服屋の店主でありながら、接客は従業員任せで、モノはいいけれど高価で売れない反物を仕入れてくるので、あまり商才はなさそう。二人の息子が生れた日に、はしゃいでレジスターと蓄音機を購入したことからも、新しいもの好きで良いものを見る目は持っていることが分かります。また、気弱で運動も苦手な息子に音楽の才能があることを知り、静かに妻と喜びを分かち合うシーンから子への愛情を感じとれます。そんな三郎が経営が危うくなった店を守る為に、義兄に息子を養子に出すのか苦渋の選択を迫られていて、どちらの選択をしても辛いだろうなぁと思いました。
「白い巨塔」「不毛地帯」など仕事や職務に真摯に打ち込む昭和の男、から一変、気のいい呉服屋の旦那という演技の幅が広い役者さんだと思いました。年齢があがるとともに演じる役柄の引き出しが増えた印象があります。
特に今回のエールでは息子が生まれたら表に走り出し、息子が悩んでることに対して真摯に向き合うも向き合い方が斜め上、次は何を言い出すんだろうか、このお父さん大丈夫かしら、と思わずそわそわさせられます。今回はどこかちょっと抜けてる雰囲気ですが、これまで演じてきたような厳格なお父さんになることもあるんだろうか、と気になりました。
さすがというべきか、マイペースでちょっとノンキな性格の、大店の四代目という雰囲気がよく出てますね。義理のお兄さんをちょっと煙たく思ってるところとか、自分の子供だけど息子の祐一との接し方や扱い方にとまどってる風なのも、ひしひしと伝わってきます。呉服屋だけあって、着物の着こなし方も粋であか抜けてる感じ。