みかづき

掴み所がある様でない様で、とても素敵な、吾郎さんでした。
伝説の塾講師良かったです。

教育に対して真剣に取り組むまじめさと、女性に対してだらしない(来るものは拒ます…)ところがバランス良く表現されていて、どこか憎めない人物像に好感を持てました。
一時期、何かというと高橋一生が出ている印象がありましたが、それも過ぎてきたようで、落ち着いて見ることができた感じがします。

高橋一生のおじいさん役、初めて見ました！なんだかそれほど違和感なかったし、ちょっと色気があって素敵なおじいさんだった。若い頃の役柄も、いつもの人懐っこいくしゃっと笑顔で、子ども達も保護者達も、ハートを鷲掴み。私もあの笑顔は好きだなぁ。

高橋一生さんの人間としての優しさが子供たちへ深い愛情や一途な気持ちをひしひしと感じさせる演技は素晴らしく、どんどんドラマの中に引きずりこまれていきます。
すっかりお馴染みになったトレードマークの髪型や唇の動かし方も中年男を感じさせない魅力です。

このドラマを見るまではあんまり好きじゃなかった俳優さん。妙な間(きっと必要なのでしょうが、わたしには合わない)だったり、ボソボソした話し方がどうも、、。でもこのドラマの時代設定が昭和30年代だから、あの大人しい顔やゆるーい雰囲気がなんだか合っている。

年寄りの時は、表情が緩やかで、若くなってからは、キリッとした顔つきになるというしっかりとしたメリハリの付け方がとても良いです。間の取り方を微妙に変えているのもポイントが高く、マイナス点をいえば、時々棒読みなのが気になるくらいです。

かっこよかったです！偏屈でも変わり者でもないこんな一生さんが見たかった。等身大で無理な役作りもない自然な演技がいつもの魅力を引き出してすごく魅力的です。そりゃ永作さんじゃなくてもキスしたくなっちゃいますよ。永作さんが羨ましくなりました。

能力はあってもちょっと頼りない用務員の吾郎を好演していました。あっけらかんと女性にだらしないところや、子供と向き合うときのピュアな笑顔がとても良かったです。また、こんなに老け役を演じている高橋一生は初めて見ました。ふんわりとした銀髪はちょっとわざとらしかったのですが、腰を曲げたぎこちない動きなどは、さすが、うまかったです。