緊急取調室 第3シリーズ

行方不明の梶原の代わりにキントリの指揮をとる姿が格好良かったです。誰よりも早く染谷を疑ったり、先走りそうなメンバーを「先入観を持つな」と諭したり、落ち着きのある穏やかな統率力を見せてくれました。染谷の聴取を見つめる鋭い眼差しや迷いのない口調が長年の刑事生活で培った豊富な経験と自信を感じさせて非常に頼もしかったです。

磐城に未亜の再聴取をかけあうシーン、表情も口調も穏やかなのにピリっとした緊迫感があって見ごたえがありました。丁寧な口調だけど声がいつもより硬くてそれが磐城との心の距離を感じさせて場面に緊張感が生まれましたし、キントリメンバーについて語る表情がとても誇らしげで、決して負け惜しみではなく本当にキントリに飛ばされたことを後悔していないことが伝わってきました。声を荒げることなく重みと迫力のある芝居をするって本当にすごい。小日向さんだからこその名演技だったと思います。

小日向さんはいつもどこかほほえんでいるような表情で、冷酷な役の時はサイコパスを想像させるし、優しい役の時は本当に柔和なイメージになるし、飄々とした役のときはどんな場面でも動揺しない人柄であることが伝わるような演技をする。話し方はとても特徴的だけど、自然で作りこみすぎてないように感じる。
緊急取調室シーズン３で一番しびれた演技は第7話の最後、小日向さん演じる春さんが犯人に対して「誰かを信じたかったんですね」という言葉をかけたシーン。春さんが取り調べを経て、犯人の人生や揺れ動く心理や悲しさを、冷静にそして優しく受け止めたんだということが、その言葉のトーンや顔の表情から本当によく伝わった。たった一言のセリフですべてを納得させるような演技に、大げさではなく胸をズキュンと打たれるような感動を覚えたし、思わず犯人の気持ちになって泣きそうになった。
作品に大きな意味を持たせることのできる、なくてはならない本当に特異な役者さんだと思う。

ベテランの味のある演技で、登場するとドラマが締まるし安心感がある。優しい雰囲気はそのままに、犯人や同僚にも厳しいこともきちんと言うので説得力があって、キントリチームには欠かせない人物だと感じた。大杉連さんが演じていた善さんをリスペクトする姿勢もいい。

木崎とバーで話をするシーンがとても良かったです。穏やかな笑顔と礼儀正しさと気さくさの絶妙なバランスがとれた口調、最初は警戒していた木崎が心を許してしまうのも納得の、ハルさんのコミュニケーション能力の高さを感じることが出来ました。相手の様子をチラチラ伺いながら気持ち良く話をさせて油断させ、ここだというタイミングで核心をつくあたりもベテラン刑事のしたたかさと経験の豊富さを感じさせました。

気のいいおっちゃんに見せかけて、他のキャラと静かにぶつかるのがかっこいいです。仲良しこよしでは事件は解決しないってポリシーも、渋くて素敵。温厚な性格で物腰も柔らかいのに、頑固で譲らず摩擦も厭わないって部分がよく演技で出ています。笑顔なのに芯の強さがにじみ出ていて、ベテラン刑事って感じがとても良いです。

いつも冷静で穏やかな小石川が真壁とちょっと対立した感じに緊迫感があってとてもよかった。お互いに信頼感があるからこそ、本音でぶつかり合える関係で素敵だった。小日向文世の鋭くて凛とした演技が目立つ面白いストーリーで、最後には真壁と元通り仲良く話しているのもうれしかった。

翔太の取り調べシーン、激昂する菱本を「まあまあ」となだめる姿に良い意味でしらじらしさがあって、2人の阿吽の呼吸ぶりが伝わってきたのが良かったです。最初は穏やかな口調で、目がなくなるくらいの優しい笑顔を浮かべていたのに、だんだん目つきが鋭くなって台詞の語尾も強くなっていき、いよいよ確信に迫るんだなと視聴者の緊張感を高めてくれる巧みな演技には毎回感心させられます。

元捜査二課の刑事だったこともあり、クレバーでしたたか。知識を披露することもあるが、平素から同僚とは仲良くやっているので、全く嫌みはなく、むしろその博学ぶりに感心させれる。たまに弱みを見せることがあり、そこに人柄の良さを感じる。自然な演技のため、きっと役者自身も賢い良い人なんだろうなと錯覚させるほど。

緊急取調室 第３シリーズは駄作だ。
ストーリーがチープ過ぎて残念、ガッカリだー！

しかし小日向文世さん目当てで観てしまうのである。
口が悪くて頑固だが、たまに見せる笑顔が素敵。可愛い。
主役の天海祐希さんの相棒役だが
【ドラマ・緊急取調室の真の主人公は小日向さんだ！】
わたしが勝手に認定！
小日向文さん無しでは成り立たないドラマだから～

他の演者たち見習ってよ。
ゲストにAKBとか出さないでよ。
浅野温子はホラーだよ。
小日向文世の無駄遣いはやめてくださいよ。

主役をほとんどやらないバイプレイヤー小日向文世。
いつも主役をも食ってしまう演技には拍手喝采！！
優しいお父さんからヤクザまでなんなくこなす演者。
日本の俳優陣の中で五本の指に入る実力派。１位か？２位か？
今や毎クールドラマ出演してるのが論より証拠である。

わたしは何度でも言う。
緊急取調室の真の主役は小日向文世だ！
間違いなくそうだ！そうなのだ！

磐城に「腕が鈍った」と言われて「二課にいた頃より冴え渡ってる」と言い返すシーンが、にこやかで口調も穏やかなのに磐城への敵意が込められていて観ていてスカッとしました。取り調べシーンもいつもより温和な雰囲気や笑顔が少なめで、キントリの総入れ替えを企む上層部の鼻をあかしてやろうという気概とキントリメンバーであることのプライドが感じられました。

取り調べのシーンでは、和やかに笑っているのに、どこか笑っていないし、画面を通しても妙な緊張感を作りだしているのが感じられます。とにかくどんな役柄でもキャラクターの深い部分まで演じられる役者なんだなと改めて感心させられます。本当にうまい。

いつも笑顔で口調も穏やかだけど、目元だけは相手の表情を探っているような、被疑者のちょっとした変化も見逃さないぞという刑事の鋭さがあるところが良いですね。醸し出す空気がソフトで、こういう人が職場に一人いてくれたら何事もスムーズに進みそうだなという人が良さそうな雰囲気があるところも素敵です。